“DX10.1対応”統合型チップセット「AMD 785G」の意外なお得度イマドキのイタモノ(3/3 ページ)

» 2009年08月04日 13時01分 公開
[石川ひさよし,ITmedia]
前のページへ 1|2|3       

オーバークロックでAMD 790GXを超えるスコアも可能。定格動作の本命はUVD2とATI Streamか

 Sandra 2009 SP3の結果を見ると、CPU、メモリ、HDDなどの足回りはAMD790GXとほぼ同等のスコアを出している。一方、定格設定における3Dグラフィック性能はAMD 790GXにやや及ばない。これは、シェーダ数が変わらないのにコアクロックが低いためで、3DMark06でAMD 790GXの80%程度、3DMark Vantageで70%程度となる。しかし、コアクロックをAMD 790GXと同等の700MHzまで引き上げてみると、3DMark 06、3DMark Vantage、Crysis、STREET FIGHTER IVとも、AMD 790GXと同等、あるいはやや上回るスコアを出している。

 ただ、AMD 790GXとAMD 785Gで適用しているCatalyst Control Centerのバージョンが異なるため、性能の差が、グラフィックスコアの性能なのかドライバの最適化によるものかの判断は難しい。ベンチマークテスト結果の差がごくわずかなので、後者である可能性も高いだろう。

 今回、オーバークロック設定でベンチマークテストを行ってみたが、安定して動作していたのは700MHzまでで、定格設定の電圧では750MHzまで上げるとテスト中にエラーを出して中断するなど、安定しない症状が見られた。室温は高かったもののチップの冷却は十分されていたので、AMD 785Gの限界であった可能性も高い(もっとも評価で使っていたのが試作品であったことも影響しているかもしれない。海外のWebページで同じマザーボードを使って行われたベンチマークテストでは900MHzにオーバークロックして測定したというデータも掲載されている)。

 STREET FIGHTER IVベンチマークテストの結果は、AMD 785Gが平均18.1FPS、AMD 790GXは22.6FPSと、どちらもあまり快適とはいえないフレームレートとなった。もっとも、注目の最新ゲームタイトルということでチップセット統合タイプのグラフィックスコアはサポート外であるので、これはやむを得ないところだろう。このようなFPSを楽しむためには、ミドルレンジ以上のグラフィックスカードを追加すべきだ。


 安定動作を重視して利用する場合、3Dグラフィックスの性能を期待するならAMD 790GXを使うほうが望ましいことにあるが、UVD2やATI Strimeを利用できることで、高画質動画の再生や編集を重視するユーザーにはAMD 785Gは有力なチップセットになるだろう。

 AMD 785Gを搭載するマザーボードの実売価格は、おおよそ1万円前後が主流になると予想されている。それでいて設定次第ではAMD 790GXと変わらぬ性能を発揮する可能性を持っている。これからAMDのCPUで自作するというユーザーや、AMD 790GXでは選択肢が少ないmicro ATXフォームファクタのシステムを自作したいユーザーには、AMD 785Gをぜひ検討候補の1つに挙げてもらいたい。

前のページへ 1|2|3       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年06月27日 更新
  1. Apple製品が一斉値上げ、Mac Studioは9万円超も 主要モデルの新価格まとめ (2026年06月25日)
  2. 血管の健康状態も可視化! サブスク不要で「振動通知」を備えた意欲作のスマートリング「RingConn Gen 3」を試す (2026年06月25日)
  3. 手首の負担を減らす“逆チルト”が秀逸! Razer初の多機能エルゴキーボード「Pro Type Ergo」はオフィスの救世主に (2026年06月26日)
  4. Gemini搭載「Google Home スピーカー」は買いか? 6年ぶりの新モデルを試して分かった賢さと課題が見え隠れする“次世代機”の現在地 (2026年06月24日)
  5. 実売2000円台とコスパ最強だけど玄人向け? 断線や充電専用ケーブルも一目で判明するXYZA「USB-C CABLE CHECKER 2」の実力 (2026年06月26日)
  6. 8980円の「SwitchBot 屋外パンチルトカメラ5MP」を試す 約500万画素で人物追跡、有線LAN接続も (2026年06月24日)
  7. ビックカメラがBTOデスクトップPCの販売を開始 (2026年06月26日)
  8. 間もなく登場するWindows 11次期アップデート「26H2」で何が変わる? 2027年に向けたUI進化と高速化 (2026年06月23日)
  9. カジュアルゲーマーの最適解になる? 日本HPのゲーミングノートPC「HyperX OMEN 15」のIntelモデルを試す (2026年06月25日)
  10. Steamで「サマーセール2026」開催中! 「BIOHAZARD requiem」など新作も値下げ (2026年06月26日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー