Atom/7型ワイド液晶/660グラムで6万円切りのミニPC――「Viliv X70」に触れる:「Viliv S5」とはドコが違う!?(2/3 ページ)

» 2009年08月21日 20時50分 公開

大画面化で失ったものと得たもの

 前ページの写真からも分かる通り、Viliv X70はキーボードがないとはいえ、液晶ディスプレイが大型化したことで、ボディサイズはViliv S5に比べてかなり大きくなっている。本体サイズは210(幅)×117(奥行き)×22.5(高さ)ミリ、重量は約660グラム(実測で687グラム)となっており、これは同等の基本スペックを備えたViliv S5 V-S5-32の本体サイズ154(幅)×84(奥行き)×24.4(高さ)ミリ、重量約394グラム(実測で389グラム)と比較して、見た目にも実際に持ってみても二回りくらい大きくなった印象だ。

 また、バッテリー駆動時間は通常利用時で最大5.5時間、スタンバイ時で最大150時間とAtom搭載のミニPCとしてはなかなか優れた値だが、Viliv S5 V-S5-32の最大7時間、スタンバイ時で最大200時間という長時間駆動と比べてしまうと、少々部が悪い。

背面の下方に横長のリチウムポリマーバッテリーを装備している(写真=左)。左がViliv X70、右がViliv S5のACアダプタ(写真=右)。Viliv X70のACアダプタは、突起部を除く実測でのサイズが47(幅)×49(奥行き)×93(高さ)ミリ、重量が197グラムだった。Viliv S5のACアダプタは実測でのサイズが43(幅)×46(奥行き)×82(高さ)ミリ、重量が168グラムとなっており、Viliv X70のほうが少し大きい

 もっとも、ボディの大型化により追加された機能もある。左側面のSDメモリーカード(SDHC対応)スロットと、画面の右上にある130万画素WebカメラはViliv S5にはなかった装備だ。デジカメで撮影したデータのバックアップや、ビデオチャットの利用などで役立つだろう。

 さらに、左側面のUSBミニBポートと別のPCのUSBポートを付属のUSBケーブルで接続すると、Viliv X70をUSB接続の外付けデータストレージとして扱える機能も用意している。USBケーブルで別のPCとつないだ場合には、2台のPCで自動的にユーティリティソフトの「EasySuite」が起動し、2台のフォルダ階層がエクスプローラ風のウィンドウに表示されるため、任意のフォルダやファイルを互いのウィンドウへドラッグ&ドロップすれば、データのコピーが手軽に行える。メインPCとのデータのやり取りに重宝しそうだ。

画面の右上に130万画素Webカメラを内蔵(写真=左)。別のPCにUSBで接続すると、Viliv X70を外付けのデータストレージとして利用できる(写真=中央)。USBでつないだ場合、Viliv X70と接続中のPCの両方でユーティリティソフト「EasySuite」が自動的に起動する(写真=右)。2つ縦に並んだウィンドウのうち、上のリモートホスト(Viliv X70)に向かって、ローカルホスト(接続中のPC)のフォルダやファイルをドラッグ&ドロップすれば、メインPCのデータを簡単に持ち出せる。もちろん、その逆も可能だ

 そのほか、インタフェース類はUSB 2.0×1、ビデオ出力(接続ケーブルは別売)、ヘッドフォン、内蔵マイク、内蔵ステレオスピーカーを用意。通信機能はIEEE802.11b/gの無線LAN、Bluetooth 2.0+EDR、GPS(SiRF StarIII)を内蔵する。

上面にはヘッドフォン、インジケータ、電源スイッチが並ぶ(写真=左)。電源スイッチは右に倒すとロックされる。底面にインタフェース類は用意されていない(写真=右)

左側面にデータ通信用のUSBミニBボート、USB 2.0ポート、SDメモリーカードスロット(SDHC対応)を搭載(写真=左)。右側面には、専用のビデオ出力、リセットボタン、ACアダプタ接続用のDC入力がある(写真=右)

 なお、これらの端子やスロットは、ボディの側面から一段くぼんだ場所にあり、しかもボディの上方に近い位置に搭載されているため、本体を両手で持った際にケーブル類が干渉しにくい。これはViliv S5からの改善点だ。

タッチパネルをフォローする操作ボタン

 Viliv S5と同様、タッチパネルを使わずに基本操作が行える十字キーとボタンも備えている。十字キーでメニューやカーソルの移動(MEMUボタンの長押しでマウスポインターの移動モードに切り替え可能)、十字キー自体を押すと決定、「MENU」ボタンでWindowsのスタートメニュー表示、「A」ボタンでマウスの左クリック、「B」ボタンで右クリック、「キーボード」ボタンでソフトキーボードのオン/オフを行う仕組みだ。MENUボタンとA/Bボタンの同時押しで輝度が調整できる。

 そのほか、「Fn」ボタンと「C」ボタンが設けられている。FnボタンはF10キーとして機能し、A/Bボタンとの同時押しで音量調整が可能だ(Viliv S5にあったボリュームボタンはなくなった)。Cボタンは十字キーと組み合わせることで画面表示の回転や、ソフトウェアキーボード利用時ではCtrl+Altの同時押しとして利用できる(製品版ではユーザー定義ボタンして使えるようだ)。

画面をかこむように十字キーと各種ボタンが配置されている(写真=左)。ボタンは押すと数秒間点灯するので、暗所でも操作しやすい。背面にはステレオスピーカーのスリットや、バッテリーパック、オプションのレザーケースや車載キットを取り付けるためのマウント穴がある(写真=右)。今回入手した試作機は、動作中に背面に耳を近づけると、スピーカーのスリット周辺からサーというノイズ音がかすかに鳴っていたが、ファンレス設計のSSD搭載モデルなので、静音性は非常に高い

※記事初出時、冷却ファンを内蔵しているとの記述がありましたが、実際はファンを内蔵していません。おわびして訂正させていただきます(2009年8月23日20時)。

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