最近パーツショップに入荷されたイチオシの新製品を聞いたところ、意外なアイテムが多くの票を集めた。最も名前が挙がったのは、タイムリーのSATA IIドライブ用アダプタ「UD-3000SA」。3000円前後で販売されており、在庫は潤沢だ。UD-3000SAは、SATA IIタイプの内蔵ドライブを外付け化するアダプタで、変換インタフェースがUSB 3.0に対応している。
USB 2.0に対応する同種の製品は各社から多数リリースされており、相場は1500円から2000円強。そこからわずか1000円程度のプラスでUSB 3.0化できるという点が注目されているようだ。
ソフマップ秋葉原本館は「デバイス側のUSB 3.0アイテムとしては最安になりそう。内蔵ドライブ用のUSBアダプタは定番の人気商品ですが、この安さでUSB 3.0に対応できたのは驚きです。汎用性も高いですし、これは本当に実用性が高い。ヒットすると思います」と語る。
デバイス用のUSB 3.0関連アイテムとしては、これまでに外付けHDDや外付けHDDキット、USBメモリ大のSSD、外付け光学ドライブなどが登場している。同店は「ラインアップの増加ペースが速いのはもちろん、USB 2.0対応アイテムとの価格差もすごいスピードで縮まってきていることに注目しています。UD-3000SAのように1000円差程度ならUSB 3.0対応のモデルを選ぶ人が多いでしょう。もしUD-3000SAが内蔵ドライブアダプタのなかで際だった人気商品になったら、それはニーズの切り替わりのちょっとした合図になるかもしれませんね」とジャンル全体の動向についても言及した。
そうした流れを後押しするように、リーズナブルなUSB 3.0対応のポータブルHDDも買いやすくなっている。3月初旬にバッファローから「HD-PEU3-BK」シリーズが登場しているが、先週はPQIからも「H566シリーズ」がデビューしている。実売価格は、640Gバイトモデルが1万8000円弱で、500Gバイトモデルが1万4000円弱、320Gバイトモデルが1万円弱だ。USB 3.0端子は、一般的なガム型(Aタイプ)を採用している。
入荷したパソコンハウス東映は「同社のUSB 2.0対応ポータブルHDDと比べると、価格はそれぞれ3000円から5000円程度高くなりますが、最大容量の640Gバイトモデルでも1万8000円以下で買えるとあって、比較的買いやすい印象を受けます。やはり、扱うデータ容量が大きくなるほどインタフェースの速度が重要になってきますから、頻繁に数10Gバイトのデータを出し入れするような人にオススメですね。USB 2.0環境でも使えますが、コピー時の待ち時間は段違いの差が出ます」とプッシュしていた。
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