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AMD、最大12コア搭載の4P対応「Opteron 6100」シリーズ発表(2/2 ページ)

» 2010年03月29日 16時30分 公開
[長浜和也,ITmedia]
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インテルの2P対応モデルと同価格帯で4Pモデル購入可能

 AMDは、Opteron 6100の特徴として、CPUのスペック以上に、その価格をアピールしている。発表当日に行われた説明会で、日本AMD代表取締役社長の宮本啓志氏は、Opteron 6100シリーズのメリットとして、「これまで、4P対応モデルの普及を妨げていた2P対応モデルに対して2.5倍も価格が高くなる“4P tax”を解消して、4Pサーバシステム導入のハードルを下げる。従来では考えられなかった(価格帯の)4Pサーバが実現する」と訴える。

 米AMDサーバー・ワークステーション部門マーケティングディレクターのジョン・フリー氏は、「ユーザーのサーバー向けCPUのニーズが従来のパフォーマンス重視からワット性能や価格の重要性にシフトしてきた」と述べ、AMDのサーバー向けCPUの戦略では、「これまで1P、2P、4Pと分かれていたラインアップを、1Pと2Pシステム向けのOpteron 4100シリーズと、2Pと4Pシステム向けのOpteron 6100シリーズに集約する」と説明する。

AMDが訴求するOpteron 6100シリーズの特徴。最大12コアの内蔵とともに従来よりも価格が低く設定された4P向けCPUであることが訴求された(写真=左)。サーバ向けCPUにユーザーが求めるポイントも従来のパフォーマンスから消費電力、そして価格へシフトしている(写真=右)

 Opteron 4100シリーズは今後正式に発表される予定のラインアップだ。Opteron 6100シリーズが2Pと4Pシステムをターゲットにしてワット当たりの性能と拡張性を重視するのに対して、Opteron 4100シリーズは、電力効率を重視するという。6コア、もしくは、4コアを搭載し、メモリはデュアルチャネルをサポートする。

 フリー氏は、従来のOpteron 8000シリーズで2P向けモデルの価格が174〜1165ドル、4P向けモデルが873〜2649ドル、競合するインテルのXeonで2P向けモデルの価格が188〜1663ドル、4P向けモデルが856〜3600ドルであるのに対して、Opteron 6100シリーズが266〜1386ドルと、従来の2P向けモデルの価格帯で4P向けモデルが提供できることをメリットとして強調する。

AMDがこれから予定しているサーバ向けCPUのロードマップ。今回発表されたOpteron 6100シリーズ(開発コード名“Maguy-Cours”)の下位モデルとして“Lisbon”と呼ばれるOpteron 4100シリーズがまもなく正式に発表される。また、2011年には“Bulldozer”コアを採用して12コア、もしくは16コアを搭載する“Interlagos”と、6コア、もしくは8コアを搭載する“Valencia”が登場する予定だ

説明会では競合するXeonと比較した優位性が紹介された。メモリバスはトリプルチャネルをサポートするXeonに対して、Opteron 6100シリーズではクアッドチャネルをサポートするほか(写真=左)、Xeonの2P向けモデルと同じ価格帯で4P対応モデルが購入できる価格競争力が強調された(写真=右)

 また、Opteron 6100シリーズの特徴として省電力設計も取り上げられ、C1Eパワーステート、電力やクーラーのリモート監視が可能な「Advanced Platform Management Link」(APML)、AMD Cool Speed、駆動電圧1.35ボルトの低電圧DDR3のサポートが紹介された。これらの改善によって、6コアのOpteron 2425 HEの消費電力が215ワットのときと同じ条件で、12コアのOpteron 6164 HEは225ワットと10ワット程度の増加で済む。アイドル時の消費電力では、Opteron 2425 HEが92ワットであるのに対して、Opteron 6164 HEは84.5ワットと減っていることが示されている。

説明会で示された2P構成システムにおける性能比較。6コアのOpteron 2435を100とした場合の相対値が示された。整数演算処理も浮動小数点演算処理も単価1165ドルのOpteron 6136は、単価1663ドルのXeon X5680を上回る値を出している(写真=左)。2P構成のXeon X5680と4P構成のOpteron 6136の性能を比較する。4P構成ながら、CPU4個の価格は2976ドルとXeon X5680を2個購入するときの3326ドルを下回る(写真=右)

説明会では、Opteron 6100シリーズを採用する予定のサーバとしてデル(写真=左)と日本ヒューレット・パッカード(写真=右)の製品が参考展示されていた

説明会で唯一動作するOpteron 6100シリーズを展示していた日本仮想技術のライブデモ(写真=左)。24個のCPUメーターボックスがずらりと並ぶ(写真=右)

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