複数のショップに「登場はゴールデンウィークごろになるかも……」と不安視されていた、NVIDIAの次世代ハイエンドGPU「GeForce GTX 480/470」だが、先週末に搭載カードが登場した。GALAXYの「GF PGTX480/1536D5 HDMI」と「GF PGTX470/1280D5 HDMI」で、価格は順に6万3000円弱と4万5000円弱。街全体でそれぞれ10台以上入荷したが、またたく間に売り切れて、現在は入手困難な状況となっている。
GeForce GTX 480/470は、NVIDIAで初めてDirect X 11に対応するGPUだ。GTX 480のコアクロックは700MHzで、ストリームプロセッサ数は480基、シェーダークロックとメモリクロックは1401MHzと3696HMzとなっている。標準仕様の「GF PGTX480/1536D5 HDMI」はGDDR5メモリを1536Mバイト搭載しており、8ピンと6ピンの補助電源を備える。クーラー込みで2段占有の厚みがあり、カード長は274.6ミリだ(関連レビュー:GeForce GTX 480で時代が変わるか!)。
一方のGTX 470は、448基のストリームプロセッサを搭載し、シェーダーとメモリクロックは1215MHzと3348MHzとなる。標準仕様の「GF PGTX470/1280D5 HDMI」はGDDR5メモリを1280Mバイト搭載し、6ピンの補助電源を2基備えている。クーラー込みの厚みは背面スロット2段分で、カード長は241.1ミリ。両カードともに、DVI-I端子2基とmini HDMI端子1基を搭載している。
3月後半ごろから両グラフィックスカードの登場がウワサされており、日を追うごとにPCパーツショップへの問い合わせが増えていったという。入荷したフェイス秋葉原本店は「上位のGTX 480カードから売れていきました。最初に3枚、次に2枚買われていく方がいらっしゃって、それで売り切れです。GTX 470カードも日曜日まで在庫がわずかに残っていますが、もうあと何時間ここにあるか分かりません。再入荷のめどは立っていないので、また入荷を待つ日々が始まります」と話していた。
ただし、週明けには別のメーカーからも少数ずつの入荷が見込まれている。ドスパラ秋葉原本店は4月14日にPalit製のGTX 480カード「NE5TX480F09CB」とGTX 470カード「NE5TX470F09DA」を入荷する予定で、それぞれの価格を5万9800円と3万9800円と設定していた。そうした状況を踏まえ、某ショップは「入手困難な状況は、おそらくゴールデンウィークごろに多少緩和されると思います。イメージとしては、年末年始のRadeon HD 5900/5800シリーズよりちょっと少ないくらいでしょうか。GTX 480/470は発熱の大さなどの難点もありますが、性能の高さもNVIDIAフリークを満足させるもの。大型連休に間に合えば、Radeon HD 5000ファミリーに匹敵にする売り上げを出してくれると信じています」と熱っぽく語っていた。
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