メモリは合計4GバイトのDDR2-800でデュアルチャンネルを構築する元の構成通りになった。HDDも1Tバイトのまま据え置き。「予算があるなら、サーバマシンと同じようにメモリはセンチュリーマイクロに替えたほうがいいですね。録画中に突然落ちてしまったのを数日後に気付くというのは辛いですから。HDDは1Tバイトあれば地デジマシンとしてもまあ使えますし、容量が足りなくなったらもう1台追加できるので、そのままでいいでしょう」。
光学ドライブはスリムタイプのDVDスーパーマルチ「UJ-890A」に変更。価格は4280円だった。ただ、ここで注意したいのは「スリムドライブは通常のSATAドライブとコネクタが違うので、忘れずに専用ケーブルを用意してください」ということ。UJ-890Aとともに、ディラックのスリムラインケーブル「DIR-SSOC01」を選んでもらった。価格は1050円。
これで構成の変更が完了したが、森田氏はもう1つ是非そろえておきたいとアドバイスする。「小型ケースは内部空間に余裕がないので、無駄に長いケーブルは極力使わないようにしたいですね。そのために、構成にぴったりあった長さのSATAケーブルを別途購入することをオススメします。メジャーなどでしっかり計るのが理想ですが、今回の構成では片方がL字になっている20センチのタイプを選びました」。
それでは、変更後の構成を見てみよう。
予算7万円でリビングAVマシン(修正後/★が修正箇所) | ||
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パーツ | 製品名 | 価格 |
CPU | Atom 330(マザーに備え付け) | − |
★マザーボード | ASUSTeK「AT3N7A-I R2」 | 1万5780円 |
メモリ | KINGBOX「KBD4GD2-800B」 | 9954円 |
HDD | 日立GST「Deskstar 7K1000.C HDS721010CLA332」(OSとセット) | − |
★SATAケーブル | アイネックス「SAT-3002LBL」 | 700円 |
★光学ドライブ | パナソニック「UJ-890A」 | 4280円 |
★スリムラインケーブル | ディラック「DIR-SSOC01」 | 1050円 |
グラフィックスカード | なし | − |
★地デジチューナー | エスケイネット「MonsterTV HDPS」 | 5480円 |
★PCケース | SilverStone「SST-SG05B」 | 1万800円 |
電源 | 300ワットSFX電源(ケースに内蔵) | − |
OS | Windows 7 Home Premium 64bit DSP版+HDDとセット | 1万9780円 |
合計金額 | 6万7824円 | |
さすがに細部まで穴のない組み合わせとなっている。この構成をベースにして、HDDをもう1台追加したり、光学ドライブをBDドライブに変更するといったカスタムも容易にできる。TVチューナーカードをデジタル3波対応や2番組録画対応タイプに変更して、レコーダー機能を高めるのもよさそうだ。いやあ、大変勉強になりました。みなさんも是非、欲しいマシンの構成表を片手にアキバのショップを訪れて、熟練店員さんに“ダメ出し”してもらおう。
次回の「ショップのダメ出し!」は、読者のみなさんから募集したテーマを参考にしたいと思います(例:○万円でAMDプラットフォームのゲーミングPCを組んでくれなど)。PC USER公式Twitterアカウントへ気軽にご意見をお寄せください。また、要望が長くなる場合は登録フォームも用意しているのでこちらへどうぞ。
※記事初出時、SATAケーブルの型番に誤りがありました。正しくは「SAT-3002LBL」です。おわびして訂正いたします。
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