「実用的なキワモノって感じで人気」――ASRock製マザーを扱うショップが増える古田雄介のアキバPickUp!(1/4 ページ)

» 2010年09月06日 11時45分 公開
[古田雄介&ITmedia アキバ取材班,ITmedia]

「昔はガードレールのない峠道のようなメーカーでした」――ASRockの定番への道

T-ZONE.PC DIY SHOPの店頭に大きく張り出されたPOP

 8月20日、PCパーツ代理店のマスタードシードがASRock製マザーボードの取り扱いを開始すると発表した。店頭での販売は9月3日からスタートし、先週末には新たに同社製マザーボードのコーナーを設けたショップが複数みられた。ASRockは2002年に設立された台湾のマザーボードメーカーで、これまでもドスパラ系列店を経営するサードウェーブやNAS製品などを扱うユニスターなどが代理店契約を結んでおり、一部のショップで販売されていたが、今回、代理店が増えたことでより買いやすい環境が整ったといえる。

 ASRockといえば、Socket 754/939マザーに装着するSocket AM2増設カード「AM2CPU Board」(2006年6月発売)や、旧世代のIntel 865PEチップセットで当時最新のCore 2 Duoを搭載できるマザーボード「ConRoe865PE」(2006年8月発売)など、数年前から“キワモノ”マザーをリリースするメーカーとして名を馳せていた。

 ただし、最近はフロント用のUSB 3.0ユニットを付属したAMD 890GXマザー「890GX Extreme4」やIntel P55マザー「P55 Extreme4」など、実用的な付加価値を提供するメーカーとしても知名度を上げている。以前から取り扱いの多いドスパラ秋葉原本店は「組むときに人柱的な楽しさがあるキワモノパーツというより、組んだ後に便利に使えるマザーとして注目している人が最近の主流です。ほかの主要メーカー製品と比べても割安なモデルが多く、自作を始めたばかりという人にも支持されています」と語る。

 そうしたイメージアップも、今回の販路拡大に少なからず影響を与えているようだ。先週末から取り扱いを始めたT-ZONE.PC DIY SHOPは「昔みたいな無茶な仕様だと、我々もサポートが大変でちょっと扱いづらいところがあったんですよ。質は悪くないのですが、あまり詳しくない人が組むと設定を間違えて大変なことになってしまうような……ガードレールのない峠道みたいな存在でしたね。現在もけっこう攻撃的なモデルもありますが、多くはASRockならではのアイデアを実用方向に向けた製品となっています。フロントUSB 3.0パネルは最たるものですね。そうした変化と代理店の担当者さんのかなりのやる気によって、今回のような状況になったのだと思います」と話していた。

 実際、新規に取り扱いを始めた複数のショップでは、フロントUSB 3.0対応マザーが初日から好調に売れているという。そのうちのある店員氏は「少し前にEVGA製品の流通経路が増えましたが、これでASRockも日本国内でメジャーメーカーと勝負できる土壌ができあがったと思います。現在の国内のマザーボードはASUSTeKとギガバイト、MSIが3大定番といえますが、半年後には勢力図が変わっているかもしれません。これで競争が激化すると思うので、今後の熱い勝負に期待したいですね」と、定番候補が増える現在の傾向を歓迎していた。

 なお、上述の“やる気”を示すように、マスタードシードは9月18日にカフェソラーレ リナックスカフェ秋葉原店で「ASRock新製品お披露目会」を計画している。新たな定番候補に興味がある人は、ぜひイベントに行ってみよう。

2006年6月登場の「AM2CPU Board」(写真=左)。2006年8月に出回った「ConRoe865PE」(写真=中央)。ソフマップ秋葉原本店に新設されたASRockコーナー。フロントUSB 3.0付属の「890FX Deluxe4」と「890GX Extreme4」「P55 Extreme4」が目立つ場所に並んでいた(写真=右)

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