グラフィックスカードで注目を集めたのは、SapphireのRadeon HD 5770カード「HD5770 FLEX 1G GDDR5」だ。価格は2万1000円前後で、在庫はやや少数。DVI2基にHDMIとDisplayPortそれぞれ1基を備えており、付属のMDMI-DVI変換ケーブルを使うことにより、DVI出力で3画面出力を実現できるのが特徴だ。さらにDisplayPortを使うと最大4画面のマルチディスプレイが可能になる。
クレバリー1号店は「1枚のグラフィックスカードで3画面以上を実現するのは、けっこう難しいんですよね。そのためにMatrox製品を買うという人は今もいるくらいでして。AMDのEyefinityはDisplayPort接続ありきですが、対応するディスプレイがまだ少ないのが現状。通常はDVIやアナログRGBなどでデュアルディスプレイを構築するのに留まります。HD5770 FLEX 1G GDDR5は独自技術で従来の環境のまま3画面にできるので、すでに多くの液晶を持っている人には魅力的でしょう」と話していた。
なお、DisplayPortを使って最大6画面に表示に対応するEyefinity 6対応カードも好調に売れているとか。なかでも、AFOXのRadeon HD 5870カード「AF5870-A2028HD1」は、GDDR5メモリを2Gバイト搭載して4万9800円と割安なため、同店のヒットモデルになっているという。「DisplayPortを使わなくても、2Gバイトメモリで5万円以下というのは他社製品より1万円以上安いですからね。これでDisplayPort対応液晶が増えたら、もっと売れると思います」と語った。

AFOX「AF5870-A2028HD1」(写真=左)。クレバリー1号店で在庫していたMatrox製カード。取材時に3画面以上対応のモデルは入荷待ちとなっていたが、2画面対応モデルも含め月に1〜2本売れているという(写真=右)
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