3TバイトHDDなど“カミングスーン”多数の「DIY PC Expo 2010」:古田雄介のアキバPickUp!

» 2010年11月08日 19時00分 公開
[古田雄介,ITmedia]

「今回は意欲的なブースがいつも以上に多い気がします」――週末、ベルバラにて

DIY PC Expo 2010 in Akihabaraの様子

 11月6日と7日の2日間、ベルサール秋葉原にてDIY PC Expo運営委員会主催の自作PCイベント「DIY PC Expo 2010 in Akihabara」が開かれ、大勢のユーザーが詰めかけた。

 会場は1階に協賛企業のブースが並び、地下1階にPC自作教室とセミナー会場を設ける構成。6日のセミナーでは、NVIDIAやAMDが最新のGPUやソリューションを解説したほか、RAIDカードで有名なLSIロジックがSATA 3.0対応SSDを使ったRAIDのパフォーマンスをアピールするなど、話題性の高いメーカーのセッションが続き、毎回満員となっていた。

 なかでも、インテルは天野氏が司会となって、同社の技術部に所属するキーマンを紹介していく異色のプレゼンを実施し、笑いを織り交ぜながら観衆を引き込んでいた。

セミナー会場の様子(写真=左)。インテル・天野氏が技術部メンバーのプロフィールを紹介していた(写真=中央)。AMDは最新のRadeon HD 6000シリーズの特徴を端的に解説していた(写真=右)

 そして1階の各社ブースも熱心に各パーツを観察するユーザーで終日賑わっていた。ある代理店のスタッフが「最近行われたアキバの自作イベントのなかでも、未発売モデルが多くて、全体的に熱気がありますね。これは負けていられません」と語るとおり、今回のイベントで初披露された大物の新製品がいくつも並んでいた。

3TバイトHDDは11月末登場?――年末に向けてSATA 3.0環境が一段と充実する見込み

インテルブースの裏側には、同社のマザーボードが壁一面に並べられており、常時2〜3人の基板を観察するユーザーが張り付いていた

 1階にはインテルやOCZ、MSI、エルザなど16メーカーのブースが並んでおり、各社がプッシュする主力モデルは特徴を端的に示すデモなどによって積極的にアピールされていた。複数のジャンルが並ぶ中でも、特に目立っていたのはストレージ関連の新製品だ。

 まずPatriot Memoryのブースには、SATA 3.0対応のSSDが参考展示されていた。正式な型番やコントローラーなどは非公開ながら、リードライトともに最大500Mバイト/秒のハイスピードを実現しているという。スタッフは「年内に発売できればと考えています」と話していた。

 9月25日・26日に開かれた「2010 AKIBA PC-DIY EXPO 秋の陣」でも、OCZの担当者が「年内にSATA 3.0対応SSDを出せればと考えています」とコメントしているので、順調にいけばあと1〜2カ月のうちに、すでに出回っているCrucialの「RealSSD C300」シリーズを含めて3ブランドのSATA 3.0 SSDが選べるようになるかもしれない。

 HDDも大きな動きがありそうだ。ウエスタンデジタルのブースには、世界初の3TバイトHDD「WD Caviar Green WD30EZRS」が展示されており、デモ機では1台のドライブで約2800Gバイトの大ボリュームを披露していた。2Tバイト以上(正確には2.19Tバイト以上)のボリュームは、Windows Vista以降のOSが対応している「Advanced Format」とGPT形式により実現。接続はSATA 3.0となる。同社スタッフは「2万円から2万円台半ばの価格で、早ければ11月後半にも店頭に並ぶ可能性があります。生産自体は順調なので、初回からたくさん買っていただいてもある程度対応できると思います」と心強いコメントを残した。

Patriot Memoryのブース(写真=左)。ウエスタンデジタルの「WD Caviar Green WD30EZRS」(写真=中央/右)

 グラフィックスカード関連では、GeForce GTX 480カードやRadeon HD 6800カードの展示が目立っていたが、ELSAのブースには約50万円で販売が始まった業務向きの「Quadro 6000」が並んでおり、こちらが主役になっていた。1枚で6Gバイトのメモリを搭載するウルトラハイエンドカードで、同社は「プロユースで超高解像度映像を作成するにはメモリ容量も重要になります。使われるのは法人のほうが中心と思いますが、多くの方が意外と身近なところでその作成物を目にするかもしれませんよ」と話していた。

 また、同じブースでは、ELSA独自のクーラーを搭載した参考展示モデルも目立っていた。ミドルレンジのカードを1スロットで使う薄型クーラーと、5本のヒートパイプを走らせた高冷却性クーラーで、スタッフは「ライバル社に対抗するために、我々もオリジナルクーラーを開発して付加価値を増やしていかねばと考えています」と今後の戦略を語っていた。

MSIのブースに展示された「N480GTX Lightning」の基板(写真=左)。ELSAのウルトラハイエンドカード「Quadro 6000」。イベントと同時期に発売が始まった(写真=中央)。ELSAが開発しているオリジナルクーラー(写真=右)

 そのほか、WinChip Technologyは背の高いヒートシンクを採用したオーバークロック向けDDR3メモリや、ヒートシンクにイラストをプリントしたメモリなどを展示していた。イラスト付きメモリの国内販売は今のところ予定していないという。一方、年内発売が期待されているのは、ASK TECHのブースに並んだmini-ITXケース「NT-MC500i/FL」だ。左右側面にアルミ削りだしのヒートシンクを配置しており、ファンレスで高い放熱性を実現しているという。同社は「消費電力が60ワットなら問題ありませんでした。90ワットもテスト中ですが、実用的なレベルでファンレスマシンが構築できると思います」と語っている。予価は2万円台後半とのこと。

WinChip Technologyのブース(写真=左)。ASK TECHブースに置かれた「NT-MC500i/FL」(写真=中央)。ZOTACブースには、発売されたばかりのAtom D525搭載キット「ZBOX Blu-ray HD-ID3」が展示されていた(写真=右)

SATA 3.0対応のRAIDカードデモを披露していたLSIロジックのブース(写真=左)。XFXブースはRadeon HD 6850カードを主役に据えていた(写真=中央)。ASRockは小型PC(またはベアボーン)の「Wision 3D」シリーズを展示。11月19日から発売される予定だ(写真=右)

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