もう1つの“裏”主役は、ディラックによるLian-LiとLancoolのブランドキャラクターのお披露目だった。事前に同社サイトでシルエットのみを紹介していたため、セッションが開始と同時に多くの来場者が客席前の方につめかけた。
プレゼン画面で「12月4日、台湾。基隆市(※Lian-Li本社の所在地)から2人の少女が来日した……」と前振りし、Lian-Liの美少女キャラ「リー」とLancoolの幼女キャラ「ラン」を初公開。それぞれのブランドのPCケースを身にまとっており、今後はキャンペーンキャラクターとして活躍していくという。なお、キャラクターデザインは漫画家のみずきひとし氏が担当している。セッションでは開発過程のメールのやりとりも公開され、「なんとか間に合わせます!(^^;)」(みずき氏)などの文面から、ぎりぎりの進行だったことをうかがわせた。
ディラックによると、リーとランの今後の活用法はまだ未定とのこと。PCパーツメーカーのブランドキャラクター(萌えキャラ)は、Antecのアンテッ子やFOXCONNのふぉっくす紺子など、さらにはマイクロソフト非公認のWindows 7自作応援キャラ・窓辺ななみといった先駆がすでに存在しているが、販促につながる道はまだまだ手探りな様子。
某PCパーツショップは「キャラクターを出したからといって売り上げに直結するわけじゃないですからね。そのキャラクターの限定グッズをオマケにつけるとか、ネットラジオでキャラを使って自社ブランドの情報を発表し続けるとか、何かしらのアイデアを実践していかないと明確な結果は見えてこないんじゃないかと。大手さんもなぜか売り出し方が下手なんですよ……」とこぼす。
それだけに、リーとラン、いや、ディラックとLian-Liの今後の攻めの姿勢に期待したい。
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