「中国の不思議なTwitter」で締めくくる2011年の中華IT事情山谷剛史の「アジアン・アイティー」(2/2 ページ)

» 2011年12月26日 16時30分 公開
[山谷剛史,ITmedia]
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中国を治めるのは“脂ぎったオヤジ”

 なぜ、中国の根本的な性質は変わらず、専制的な体制が継続することになるのだろうか。安田氏は、その理由を指導者の“性格”で分析する。

 「言論で体制批判をするインテリは、総じて腕力に劣る。そういう人材は、革命で新しい政権を作っても維持できない。中国を統治して人民を束ねるのは、“専制的で精力的なオヤジ”だけが成し遂げられる。過去の事例からは、このように考えるのが妥当だ」

 ならば、中東のように微博による民主政権の樹立は中国ではありえないのだろうか。

 「仮に今後、中国経済が悪化して社会全体に不満がたまり、微博ユーザーが革命を扇動するような事態が起きたとしても、その結果として登場する新政権は、専制体制しかあり得ない。このことは、過去の経験から中国人自身が一番よく分かっている。だから、“微博で革命を起こす気にならない”のかもしれない。少なくとも、国内が安定している現時点で、微博で展開する論調から反体制運動が盛り上がることは中国社会の主流になり得ない」

 以上のように考える安田氏は、「ネットは中国を変えない。微博は中国を変えない。中国や中国人の性質はそう簡単に変わるもんじゃない」と、世界で起きたSNSによる反体制運動が中国でも起きる可能性を否定する。この話を聞いた筆者も、中国に滞在して得られる“肌感覚”として同意できる。中華Twitterの微博が普及したからといって、中東のように中国も民主的に変わると期待するのは、中国を知らない理想論に過ぎない。

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