ベンチマークテストで振り返る2011年のCPUイマドキのイタモノ(1/3 ページ)

» 2011年12月30日 15時00分 公開
[長浜和也,ITmedia]

2011年は“三が日のSandy Bridge”で幕を開けた

 2011年の“イマイタレビュー”で最初に登場したのは、インテルの新世代アーキテクチャを採用した“Sandy Bridge”こと「第2世代Coreプロセッサーファミリー」だ。

 従来のWestmere世代と同じ32ナノメートルプロセスルールながら、内部構成は大きく変わり、CPUのパッケージに統合されたグラフィックスコアでは自動オーバークロック機能の「Graphics Max Dynamic Frequency」や、HD動画のビデオプロセッシング処理がハードウェアで高速に実行できるようになった「Quick Sync Video」の導入など、グラフィックス関連機能が大幅に向上した。また、CPUの自動オーバークロック「Turbo Boost Technology」も第2世代になって、オーバークロックの上限がより上げられた。

 レビュー記事で用いたのは、型番末尾に“K”をつけたCore i7-2600KとCore i5-2500Kという、CPU倍率設定ロックを解除した「オーバークロッカー仕様」だ。ベンチマークテストでは、比較したCore i7-875K、Phenom II X6 1100Tを抑える高いスコアを出し、かつ、消費電量は最も低いという傾向が確認できた。

 グラフィックス関連のベンチマークテストでも、従来の統合グラフィックスコアと比べて約2倍の性能向上が見られた。特にハードウェア処理支援を行うQuick Sync Videoの効果は明らかで、Media Espressoによるトランスコード処理は、CPU処理と比べて5分の1まで短縮された。ただ、オーバークロックについては、FSBのクロックアップが103MHzあたりで頭打ちになるなど、CPUにクロックジェネレータが統合された影響で期待されたほどの効果はなかった。

Core i7-2600Kで測定したSandra 2011 Processor Multi-Media(写真=左)と、Media Espressoによるトランスコード処理時間(写真=中央)

Fusion APUはCPU性能で苦戦する

 AMDのCPUは、Fusion APUで省電力モデルの“Zacate”ことEシリーズの性能評価を、E-350を搭載したMini-ITXフォームファクタ準拠のマザーボード「GA-E350N-USB3」「E35M1-I Deluxe」を基幹としたシステムで行った。TDP 18ワットの省電力動作で実現するCPUとしての処理性能と、統合するRadeon HD 6310のグラフィックス性能をベンチマークテストで測定したが、PCMark系の総合スコアやSandraのCPU関連テストで、比較対象のTurion II Neo+AMD 880Gチップセットのシステム、そして、Celeron SU2300+NVIDIA IONチップセットのシステムを下回った。一方で、Futuremark系やゲームタイトルのベンチマークテストでは、スコアの絶対値は低いものの、統合型グラフィックスコアの中では最も高い結果を出している。

E-350で測定したPCMark Vantage(写真=左)と3DMark Vantage 3DMarks(写真=右)

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