PC USER Pro

「Surface Book」と「Surface Pro 4」はどちらを選べばいい?――Microsoft新モデルを徹底チェックSurface Pro 3との比較も(6/6 ページ)

» 2015年10月07日 16時30分 公開
[前橋豪ITmedia]
前のページへ 1|2|3|4|5|6       

どちらを選べばいい?

 以上、現時点で判明している情報からSurface BookとSurface Pro 4の違いを探ってみた。実機をじっくり触り比べてみなければ最終的な評価はできないが、製品情報を調べた段階での印象をまとめておく。

 Surface Bookは高パフォーマンスのモバイルノートPCをベースに、Surfaceが注力してきたWindowsタブレットおよびペン機能の価値を追加した製品と言える。普段はクリエイティブユースをはじめ、高性能を求める用途で強力なクラムシェルノートPCとして利用し、状況に応じてタブレットやペンも使いたい、といったユーザーに適している。

 単に13.5型の大画面タブレットPCが欲しいというユーザーニーズにも応えるが、前述の通り、タブレット本体にキックスタンドやインタフェースがない点は注意が必要だ。そのぶんタブレット本体のみではSurface Pro 4より薄型軽量だが、キーボード装着時の総重量は1.5キロを超えるため、携帯性を重視するならSurface Pro 4のほうが使い勝手がよいだろう。

 Surface Pro 4はSurface Pro 3の正統進化で、第6世代Core搭載の12.3型タブレットとしては薄型軽量で持ち運びやすく、これに強化されたType Coverとペン機能を一緒に携帯しても総重量は1キロ強に収まる。携帯するデバイスにおいて約500グラムの違いは体感的に大きい。Surface Pro 4は、Atom搭載で10.8型の「Surface 3」では満足できず、場所を選ばずアクティブに高性能なタブレットPCを使って生産性を上げたいユーザー向けだ。

 最後に価格についても触れておきたい。Surface Bookは、最小構成で1499ドル、GeForce搭載の構成では1899ドルからと価格が高めなので、購入者はハイエンドユーザー層を中心に限られるだろう。Surface Pro 4の最小構成価格は、Surface Pro 3から100ドル上がって899ドルだ。Type Coverは129.99からとなるが、それでも合計1028.99ドルで収まり、Surface Bookより求めやすい。

 今後日本での発売も予想されるSurface BookとSurface Pro 4だが、円安を受けて価格設定がどうなるのか気になるところだ。

Surface Book/Surface Pro 4
Surface Book/Surface Pro 4/Surface Pro 3の比較
製品名 Surface Book Surface Pro 4 Surface Pro 3
価格(発売時) Core i5+8Gバイト+128Gバイト:1499ドル
Core i5+8Gバイト+256Gバイト:1699ドル
Core i5+GeForce+8Gバイト+256Gバイト:1899ドル
Core i7+GeForce+8Gバイト+256Gバイト:2099ドル
Core i7+GeForce+16Gバイト+512Gバイト:2699ドル
Core m3+4Gバイト+64Gバイト:899ドル
Core i5+4Gバイト+128Gバイト:999ドル
Core i5+8Gバイト+256Gバイト:1299ドル
Core i5+16Gバイト+256Gバイト:1499ドル
Core i5+16Gバイト+512Gバイト:1899ドル
Core i7+8Gバイト+256Gバイト:1599ドル
Core i7+16Gバイト+256Gバイト:1799ドル
Core i7+16Gバイト+512Gバイト:2199ドル
Core i7+16Gバイト+1Tバイト:2699ドル
Core i3+4Gバイト+64Gバイト:799ドル
Core i5+4Gバイト+128Gバイト:999ドル
Core i5+8Gバイト+256Gバイト:1299ドル
Core i7+8Gバイト+256Gバイト:1549ドル
Core i7+8Gバイト+512Gバイト:1949ドル
発売日(米国) 2015年10月26日 2015年10月26日 2014年6月20日

記事冒頭の目次に戻る↑

前のページへ 1|2|3|4|5|6       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2025年12月21日 更新
  1. 「こりゃ買えないわ」の声――ついに30万円突破の128GB DDR5メモリも (2025年12月20日)
  2. 3COINSで1万6500円の「10.1インチ タブレット」を試す 雑に扱える手軽さで、子供や大人の2台目に検討の価値アリ (2025年12月20日)
  3. 香港と深センのPC向けメモリ/ストレージ価格はどうなっている? 日本の状況と比べてみた (2025年12月19日)
  4. Thunderboltがあればメイン環境を持ち歩ける? 「ThinkPad P14s Gen 6 AMD」と外付けGPUユニットを試してみた (2025年12月19日)
  5. ナカバヤシ、小型トラックボールを内蔵した薄型ワイヤレスキーボード (2025年12月19日)
  6. PC版「ホグワーツ・レガシー」の無料配布が間もなく終了 累計販売4000万本突破、“ハリポタ”舞台のオープンワールド・アクションRPG (2025年12月18日)
  7. Steamで2025年最後の安売り「ウインターセール」開催中! 恒例の「Steamアワード」も投票開始 (2025年12月19日)
  8. スマートホーム“ガチ勢”向け「SwitchBot AIハブ」を試す 映像内の“出来事”をトリガーに家電操作できるAIカメラ実現 (2025年12月15日)
  9. 電源内蔵で配線がスッキリする「エレコム スイッチングハブ EHC-G08MN4A-HJB」が17%オフの4980円に (2025年12月18日)
  10. メモリは64GBキットを断念する空気感――128GBは何と20万円前後に (2025年12月13日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー