5分で分かる、先週のモバイル事情――8月1日〜8月7日

» 2009年08月11日 14時48分 公開
[ITmedia]

3年ぶりにドコモが純増トップに――7月契約数

 8月7日、電気通信事業者協会(TCA)が2009年7月の携帯電話・PHS契約数を発表した。携帯電話は41万3700件、PHSは1万8500の純増で、携帯・PHSの累計契約数は1億1342万100となった。

 純増数については、14万3600の純増となったNTTドコモが3年ぶりにトップを獲得。6月から7月にかけて新機種が出そろったことや、7月1日に開始した月額1000円からの『定額データプラン』が好調なことが契約数増につながったという。ソフトバンクモバイルも純増数13万7600と肉薄したがおよばず、トップの座を明け渡した。

 MNPの利用状況は、ドコモとイー・モバイルが転出超過となったのに対し、KDDIが2200、ソフトバンクモバイルが9200の転入超過を記録。ソフトバンクモバイルは6月も1万1500の転入超過を記録しており、7月もiPhone 3GSの影響が大きいといえそうだ。

KDDI、バーコードリーダー搭載の法人端末「E06SH」を発売

 KDDIは8月6日から、バーコードリーダーを搭載した法人向け端末「E06SH」の販売を開始した。販売は業務用途に限られ、購入にあたってはKDDIの携帯購入申込書に加えて、E06SHを業務用途で利用することを証明するための「端末所有者証明書」を提出する必要がある。

Photo バーコードリーダーを搭載した法人向け端末「E06SH」

 E06SHは、携帯電話としての使いやすさや大きさを踏襲しながら、バーコードや二次元コードの読み取りに対応するCMOSスキャンエンジンを装備した法人向け端末。伝票の読み込みや検品/棚卸、医薬品管理などのBREWアプリと組み合わせることで、ハンディーターミナルとしてさまざまな業務で利用できる。

 IPX5/IPX7に準拠した防水性能を備え、屋外業務が多い職種でも雨や水濡れを気にせず利用可能。指紋認証ユニットを搭載し、自動ロックや遠隔ロックにも対応するなど、セキュリティや管理機能も充実している。また、au携帯電話向けのアプリケーションプラットフォームであるBREWに、.NET Frameworkとの互換性を持たせる.net by auにも対応し、.NET Framework環境でのアプリ開発を通じて蓄積されたノウハウやソフト資産をE06SHに生かせるのも特徴の1つだ。

 KDDIは同日から、企業向けに提供するSaaS型サービスの「Business Port」にエイ・アイ・エスの受発注管理サービスを追加。新たな3種のサービスは、いずれもバーコードリーダーを搭載した法人端末「E06SH」をハンディターミナルとして利用できる。

ドコモの「Biz・ホーダイ ダブル」、PC接続のデータ通信も定額に

 NTTドコモはスマートフォン向けのパケット定額サービス「Biz・ホーダイ ダブル」を改訂し、10月1日からPCなどの外部機器と接続した通信も上限額の対象とすると発表した。

 Biz・ホーダイ ダブルは、スマートフォンのパケット通信(Biz・ホーダイ定額対応アクセスポイントを利用した通信)を上限5985円の定額で利用できるサービス。PCなどの外部機器を接続したデータ通信は、これまで5985円超過分は0.021円/パケットの従量課金制だったが、今回の見直しにより上限1万3650円の定額で利用可能になった。

 また、Biz・ホーダイ ダブルの契約者が、iモード端末にFOMAカードを挿し替えてiモードやフルブラウザを利用した場合のパケット通信料は、これまでは5985円超過分は0.021円/パケットの従量課金制だったが、今回の見直しで10月1日以降、(Biz・ホーダイ ダブル契約者のFOMAカードを用いた)iモードとフルブラウザのパケット通信料も、月額最大1万3650円の定額となる。

AIGエジソン生命保険、「iPhone 3GS」を導入――営業用途で

 AIGエジソン生命保険は8月5日、ソフトバンクテレコムを通じて100台の「iPhone 3GS」を営業社員に試験導入すると発表した。端末を通じたリアルタイムな営業支援によるサービス向上を図るほか、今回の試験導入で得たノウハウを次世代営業支援システムの構築につなげたい構え。

 今回試験導入したiPhone 3GSは、同社が開発した契約内容照会システム「FUSION(フュージョン)」と連動することで、ユーザーの契約内容をiPhoneから照会できるほか、解約返戻金がリアルタイムに算出できる。また、社員向けWebサイト「Edison Pro.com(エジソン・プロコム)」との連携により、社内の手続き状況や、顧客からの入金状況などを端末から確認できるようにした。社内メールシステムにもアクセスできるようにし、営業活動中でも顧客からの問い合わせに対して迅速に対応できるとしている。

 iPhoneの法人利用については、CRI・ミドルウェアベリングポイントなどの導入事例がある。

ヤフードームでエリア限定ワンセグ――ソフトバンクテレコムが実験試験局免許を取得

 8月5日、ソフトバンクテレコムが、エリア限定ワンセグの実証実験を行うための実験試験局免許を取得したことを明らかにした。福岡ソフトバンクホークスの本拠地となるYahoo! JAPANドームと東京汐留のソフトバンク本社の2カ所について免許を取得し、2カ所を配信エリアとして各種の実証実験を行う。

 実証実験ではまず、ヤフードーム内で電波伝搬特性の検証を行い、以降、福岡ソフトバンクホークスマーケティングと協力して、ホークスの試合映像やドーム内でのイベント、チケット、グッズ情報などをテキストや映像で配信する。また、複数エリアをインターネットで接続したエリア限定ワンセグの実証実験も行う予定としている。

 エリア限定ワンセグは、商店街やイベント会場、商業施設などの限定した範囲に向け、独自の番組を放映することが可能な放送の1方式。時間や場所に最適化した映像コンテンツを放映できることや、データ放送エリアでさまざまな情報を提供できることから、新たなサービス領域として注目が集まっており、通信キャリア各社も実証実験を行っている。

月額利用料でポイントが貯まる――「ECナビケータイ」がサービスイン

 ECナビは8月3日、端末購入や月額利用料金に応じてECナビポイントが貯まる「ECナビケータイ」の販売を開始した。

 ECナビケータイは、KDDIの携帯電話網を活用し、ECナビとインフォニックスがMVNO方式で提供する携帯電話サービス。購入した端末の代金に応じて4万〜5万ECナビポイントが貯まるほか、通話やメールなどの月額利用料金に応じて最大6%分のポイントを獲得できる。ECナビケータイの利用者は、ゴールド会員に自動的にアップグレードされ、ECナビの各サービスを利用すると、最大15%のボーナスポイントが付与される。

 第1弾として販売するのは日立製作所製の「ECN-H101」、京セラ製の「ECN-K002」、シャープ製の「ECN-SH002」「ECN-SH001」の4機種15色。料金プランはauの料金に準じている。

Twitter携帯公式サイト、高機能版を初秋に公開

 デジタルガレージは8月5日、米Twitterと共同で、日本の携帯電話向けに、高機能な「Twitter」公式サイトを開発し、今年の初秋に公開すると発表した。PCサイトの機能も拡張していく。

 日本国内でTwitterの普及を引き続き促進することについて、米Twitterと合意した。携帯・PCサイトの機能拡充のほか、APIを使ったアプリやツールの開発も引き続き支援していく。

 Twitterは最大140字までの「つぶやき」(Tweet)を投稿できるミニブログ。友達や気に入った人をフォローすることでつぶやきを聞くことができ、つぶやきに返事を書いたり、他人のつぶやきを自分のアカウントで再配信することもできる。ブログやSNSに比べて気軽に投稿できることから携帯電話とも相性がよく、iPhoneをはじめとするスマートフォンや携帯電話向けに多数のクライアントソフトが登場している。

関連キーワード

Twitter | 携帯電話 | iPhone | ミニブログ


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2024年