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» 2009年07月22日 13時25分 UPDATE

ワイヤレスジャパン2009:これがドコモの“拡張現実”――カメラを使った「直感ナビ」、端末を振ってメール送信も

「ワイヤレスジャパン2009」でNTTドコモが出展する注目サービスの1つが、GPSと電子コンパスを利用した「拡張現実(AR)アプリ」だ。ドコモブースでは、「HT-03A」向けアプリを利用したデモが行われていた。

[田中聡,ITmedia]

 NTTドコモブースでは、「直感検索」「直感ナビ」「友達レーダー」「投げメール」といった、ドコモ版拡張現実アプリが注目を集めていた。これらのアプリは“映す”“触れる““投げる”といった直感的な操作で利用できるのが特徴だ。

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カメラを通してスポット情報を表示――「直感検索」「直感ナビ」

 直感検索と直感ナビは、ケータイのカメラを通して現在地周辺の店舗や駅、ホテル、観光スポットなどを表示し、目的地まで案内してくれるサービス。アプリを起動するとカメラが立ち上がり、現在地を画面に映すとともに、位置情報をもとに、現在地周辺のスポットを示すアイコンが表示される。

 電子コンパスにも対応しており、端末の向きを変えたり端末を持ちながら移動すると、アイコン表示もリアルタイムで変わる。直感検索・ナビのアイコンは数100種類プリセットされており、「飲食店」などの大ジャンルと「ファストフード」「うどん」などの小ジャンルに分れている。大ジャンルのアイコンは10種類、小ジャンルのアイコンは5種類ある。

※初出時に「直感検索・ナビ」に表示されるアイコンを「エアタグ」と表記していましたが、これは誤りでした。お詫びして訂正いたします。

photophoto カメラを通して表示されたアイコンは、端末の位置に従ってリアルタイムに変わる。緑色のアイコンは、後述する「投げメール」でも使う“友達“のアイコン

 アイコンは現在地からの距離に応じて、近くの場所は大きく・遠くの場所は小さくという具合に、3段階の大きさで表示される。アイコンはセカイカメラの「エアタグ」のように手動で投稿することはできず、表示されるのはプリセットされたものに限られる。

photo 特定ジャンルに絞り込んでアイコンを表示できる

 室内やビル間など現在地測位がしにくい場合は、場所を指定してアイコンを検索できる。繁華街などは多数のアイコンで画面が埋め尽くされそうだが、「マクドナルドとモスバーガーは同じファストフードというジャンル……という具合に、近場にある同ジャンルのスポットは1つのアイコンで表示される」(説明員)という。また、「飲食店のみ」など特定ジャンルのスポットを絞り込んだ表示も可能だ。

photophoto 端末を45度傾けると地図表示に切り替わり、カメラが映したものと同じアイコンが地図上にも表示される。地図はGoogleマップではなく昭文社のもの(写真=左)。地図のサブメニューが画面下部に表示される(写真=右)

端末を振ってメール送信――「投げメール」

 「投げメール」は、モーションセンサーと位置情報を利用し、端末を振ることで、現在地周辺の友達にメッセージを送信する機能。iモードメールやSMSとは異なり、位置情報にメッセージを置き、それを相手に取得してもらうもので、「地図に付せんを貼る感覚に似ている」(説明員)。メッセージはプッシュ配信されるのではなく、(受信相手は)アプリを起動して手動で取得する必要がある。

photo メッセージは直接入力と音声入力のほか、「おはよう」「ここだよ!」といった定型文を利用できる。

 メッセージをやり取りできるのは“指定した友達”のみで、近くにいる不特定のユーザーとやり取りすることはできない。ただし「店舗がクーポンを配信するといった使い方は検討している」(説明員)という。メッセージの送信範囲にも制約があり、送信できるのは約250メートル先まで。端末の振り方によって送信できる距離が変わり、大きく振るほど遠くに送信できるようになる。

photo 「友達レーダー」に表示した相手にメールを送信できる

 投げメールを使う際に活躍するのが、2キロメートル先の友達を検索できる「友達レーダー」だ。友達レーダーで検索した相手の方向に端末を振ると、メールを送信できる。また、直感検索・ナビの起動時に近くに友達がいる場合、緑色の吹き出しが画面に現れる。

「HT-03A」用のお試しアプリを1000ダウンロード限定で配信

photo Androidケータイ「HT-03A」を使ったデモが実施されている

 今回の出展では「HT-03A」専用のアプリを使ったデモンストレーションが行われていた。アプリは完成された状態に近く、「Androidマーケットに出そうと思えば出せる」(説明員)とのことだが、正式なサービスインは未定。「お客様の反応を見て検討したい」(同)。

 Android向けアプリが最も開発しやすかったため、今回はHT-03Aのみ対応となったが、ほかのFOMA端末やWindows Mobile端末向けアプリの開発も検討中とのこと。HT-03A向けのアプリはタッチ操作が基本だが、タッチパネルを搭載しない機種向けのアプリも開発できるという。

 HT-03A用のアプリは、「みんなのドコモ研究室」(http://trial.nttdocomo.co.jp/)からお試し版をダウンロードできる。お試し版とはいえ機能的な制約はなく、直感検索や友達レーダーなどをフルに利用できる。利用期間は10月21日までの3カ月で、利用できるのは日本国内のみ。なお、アプリをダウンロードをするには「Biz・ホーダイ」の契約が必須となる。ダウンロードは1000人限定なので、気になる人は早めに入手することをお勧めしたい。

 ダウンロード手順は「みんなのドコモ研究室」→「研究を見学する」→「直感検索・ナビ」→「お試しアプリ概要」→「お試しアプリはこちら」から。

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