さて、気になるダイヤルキーの使い勝手だが、発表会場にあったデモ機はau向けのIS11SHとも、ソフトバンクモバイル向けの101SHとも違った仕様になっていた。例えばauのIS11SHはダイヤルキーに発話/終話キーがなく、タッチパネル操作で“電話”や“メール”を呼び出してから、番号や文字をダイヤルキーで入力するという使い方が想定されている。また、ソフトバンク向けの101SHや007SHはフィーチャーフォンと同じような操作感を追求し、ダイヤルキーに発話/終話キーがあり、ホーム画面で直接番号を押すと、電話アプリが起動する仕組みになっている。
ドコモのSH-02Dは、ホーム画面に「docomo Palette UI」を選択したときはタッチパネル操作が主体になり、ダイヤルキーを押しても番号は入力されない。一方、Androidオリジナルのホーム画面のときは、いきなりダイヤルキーを押しても番号が入力された。ただ、いずれもデモ機の挙動なので、製品版では仕様が違っている可能性もある。いずれにしても、物理式のダイヤルキーがあるおかげで、数字や文字入力が快適なことに違いはない。十字キーやソフトキーもあるため、タッチパネルと組み合わせて、自分にあった新しい操作スタイルでスマートフォンを使うことができる。なお説明員によると、ディスプレイの開閉に連携してアプリを起動させるなどのスライド連携機能は搭載されないという。
ボディのカラーバリエーションはGoldとWhiteの2色。想定ユーザーであるフィーチャーフォンからの乗り換え組、特に女性ユーザー向けの判断なのだろう。iモードをスマートフォンに移行するdモードやdマーケットにもフルに対応しているので、これを機会にSH-02Dに機種変更するドコモのフューチャーフォンユーザーや、スライドケータイファンも多いのではないだろうか。
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