スマートフォンの売上げランキングでは、“全部入り”の端末が常に上位を占めている。いわゆる“2年縛り”が当たり前になった近年、「機能に不足がなく、長く愛用できるモデルが欲しい」という購入者の心理はよく理解できる。
NTTドコモの「ELUGA X P-02E」は、こうしたユーザーのニーズに応える、正真正銘の全部入りモデルだ。5インチのフルHDディスプレイ、1320万画素CMOSカメラ、1.5GHz駆動のクアッドコアCPU、32Gバイトのストレージ、防水・防塵など、この春のドコモのラインアップの中で、最も多くの機能をサポートする。そんなELUGA Xの見どころをレビューする。前編では、外観とインタフェースを詳しく見ていこう。
ELUGA Xのスペックで特に目を引くのが、5.0インチの大型ディスプレイだ。今春のトレンドといえるフルHD(1080×1920ピクセル)の解像度を備え、写真や動画などを鮮明に表示できる。1インチあたりのピクセル密度は、一般的な印刷物を上回るという440ppiを実現した。
5インチクラスの大画面を備えると、端末の「持ちやすさ」が損なわれることがある。だが、ELUGA Xでは幅を68ミリに抑えることで、このデメリットを解消している。実際に手にすると、ほかの5インチ台の端末を持ったときに感じる画面の大きさを、良い意味で感じない。4インチ台の端末を手にしているような感覚で操作できる。
画面周囲の“狭額縁化”も、「5インチの大型ディスプレイを搭載しながら、幅を抑える」という相反する条件をクリアするのにひと役買っている。ELUGA Xの左右側面のフチは、わずか3ミリ。ここまで狭まると、落下した際にディスプレイを損傷する可能性があるが、金属製のメタルフレームを採用することで強度を確保している。また、背面の両側面が丸みを帯びた形状になっているのもポイント。これにより、ホールド感が格段に高まっていると感じた。
電源キーと音量キーが絶妙な場所に配置されているのも好印象だ。電源キーは右側面の中央部、音量キーはその少し下に配置されているが、端末を手にしたときにちょうど人差し指か中指が触れるのが、この場所なのだ。大型ディスプレイを搭載した機種の場合、片手で画面表示をオンにしにくいことがあるが、ELUGA Xならスマートに使い始められる。
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