KDDIのソニーモバイルコミュニケーションズ製スマートフォン「Xperia UL SOL22」は、5インチフルHDディスプレイや有効約1310万画素のカメラを搭載し、防水(IPX5/8)、防塵(IP5X)性能も備えた4G LTE対応のフラッグシップモデルだ。スペックだけでなく、デザインや持ちやすさにもこだわった。そんなXperia ULの使い勝手を、数回にわたってレビューしていきたい。
毎日手にするスマートフォンは持ち心地が重要だ。Xperia ULはNTTドコモの「Xperia Z SO-02E」をベースとしたau向けモデルで、アルミ削り出し技術を施した電源キーや、大画面の5インチフルHDディスプレイなどは共通している。5インチディスプレイを片手で操作すると、画面端や上部のタップが難しいと感じた。
Xperia Zは角張ったフラット形状とガラス素材を使ったツルツルの背面パネルが特徴だったが、Xperia ULは丸みを帯びたラウンド形状になった。本体サイズは約71(幅)×135(高さ)×10.5(厚さ)ミリで、丸みがある分、Xperia Zより厚さが2.6ミリ増した。
背面には光沢のあるインモールド加工が施され、塗装がはがれにくくなっている。背面には有効約1310万画素のメインカメラ、Xperiaとauのロゴ、FeliCaのマークがあるが、ロゴとマークは上から触っても凹凸はない。カラーはホワイト、ピンク、ブラックの3色。ホワイトとピンクは陶器のような滑らかな質感で、ブラックはしっとりとしたラバーの質感だ。ブラックの背面は、指紋は目立たないが白い汚れが多少目立つのが気になった。
ブラックは滑りにくく、Xperia Zより持ちやすい印象を受けた。右手で持つとちょうど電源キーに親指が引っかかり、ロックを簡単に掛けられる。
Xperia Zはバッテリー内蔵型でリアカバーは外せないが、Xperia ULではバッテリーの交換が可能となった。防水仕様のため、端末側面と上部にあるMicro USB端子とイヤフォン端子にはカバーが付けられているが、裏蓋には防水パッキンがある。バッテリーを外すと、microICカードとmicroSDカードの挿入口がある。また、Xperia Zにはなかったワンセグアンテナも内蔵された。
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