「Xperia UL SOL22」は5インチフルHDディスプレイや1.5GHzのクアッドコアCPUを搭載した、高機能なAndroid 4.1搭載スマートフォン。3Dゲームや動画再生など高負荷のかかる処理に、どれだけのパフォーマンスを発揮するのだろうか。
そんなXperia ULの処理能力を調べるため、CPUの性能やデータの読み書き、画像処理、ブラウザ性能などを数値化できるベンチマークテストアプリ「Quadrant Professional Edition」「AnTuTu 安兎兎ベンチマーク 」「Vellamo」を使った。数値の高さは必ずしも操作性の優位性を保障するものではないが、性能を図る1つの目安としてほしい。
まずは、Quadrant Professional Editionのスコアだ。このアプリではCPU、メモリ、I/O(データの読み書き)、2Dと3Dグラフィックの性能を数値化でき、そこで算出された平均値を“総合スコア”として表示する。今回は3回計測した平均値を、総合スコアと各項目でまとめた。
総合スコアは、1回目が7752、2回目が8122、3回目が8181で平均値が8018.3と総合8000以上のスコアを出した。各項目の計測結果と平均値は以下の通りだ。
CPU | メモリ | I/O | 2D | 3D | 総合 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1回目 | 20153 | 9479 | 6443 | 501 | 2186 | 7752 |
2回目 | 21042 | 9851 | 7014 | 500 | 2201 | 8122 |
3回目 | 21206 | 9796 | 7214 | 509 | 2180 | 8181 |
平均値 | 20800.3 | 9708.6 | 6890.3 | 503.3 | 2189 | 8018.3 |
続いて、AnTuTu 安兎兎ベンチマークのテストも実施した。このアプリでは、CPU、RAM、GPU、I/O(データの読み書き)が測れる。総合スコアは、1回目が19060、2回目が18747、3回目が18851で、平均値は18886だった。
各項目の計測結果と平均値は以下の通り。
CPU | RAM | GPU | I/O | 総合 | |
---|---|---|---|---|---|
1回目 | 7106 | 3170 | 7884 | 900 | 19060 |
2回目 | 7072 | 3009 | 7765 | 901 | 18747 |
3回目 | 7298 | 3252 | 7415 | 886 | 18851 |
平均値 | 7158.7 | 3143.7 | 7688 | 895.7 | 18886 |
フラッグシップモデルだけあり、Quadrant Professional Editionの総合スコア8018.3と、AnTuTu 安兎兎ベンチマークの総合スコア18886は、なかなか高い数字といえる。過去にXperia ZでもQuadrant Professional EditionとAnTuTu 安兎兎ベンチマークを使って5回計測した平均値を出したが、その計測結果はそれぞれ8123.2と18712.6だった。Quadrant Professional EditionではXperia Zが、AnTuTu 安兎兎ベンチマークではXperia ULがわずかに上回った。NTTドコモの2013年春モデルの4機種でXperia Zが総合的に優秀な結果だったことを考えると、Xperia ULのパフォーマンスもかなり高いといえるだろう。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.