第26回 iOS7でカメラ機能のどこが変わったか荻窪圭のiPhoneカメラ講座

» 2013年09月19日 18時01分 公開
[荻窪圭,ITmedia]

 2013年9月19日の早朝(日本時間)、アップルからiOS7の配布が始まったのである(iOS 7のダウンロードがスタート)。もうアップデートした人も多いはず。

 で、iOS7ではカメラアプリもずいぶん(特に見た目が)様変わりしたので、今回はiOS7のカメラアプリはどう変わったか、使いやすくなったのかどうか、という話をしてみたい。実は細かいところがけっこう変わってるので要注意なのだ。

 ちなみに、今回の検証はiPhone 5にて行っているので、スローモーション動画とか高速連写とかそういう気の利いた機能はありません。そういうのはiPhone 5sのお楽しみ、ってことで。

iOS7でカメラを起動する

 iOS6まではカメラを起動する方法は2つだった。ひとつはロック画面で「カメラアイコンを上にフリック」。もうひとつは、カメラアプリをタップして起動。iOS7も同様だ。

photophoto ロック画面のデザインは変わったが(画面を右にスライドさせるとパスコードの画面になる)、右下のカメラアイコンは(小さくなったけど)健在

 さらに新しい起動方法が加わった。これを覚えておけば、iPhoneでいつどんな作業をしててもすぐカメラを起動できる。「コントロールセンター」である。

 画面の下の端を上にフリックする(通知センターの逆ですな)と、下から半透明の「コントロールセンター」がうにゅっと現れる。

photo 下からうにゅっと現れるすりガラス的なコントロールセンター。ここの右下に「カメラ」アイコンがある。

 ここでカメラを起動すればOKだ。これは簡単。ぜひ覚えておきたい。

撮影のコツもちょっと変わった

 カメラを起動すれば撮るだけ。相変わらず機能はシンプル。見た目は変わったけど、特にややこしい機能が増えたわけじゃない。

 撮る前にざっと整理しておくと、HDRのオンオフはダイレクトに切り替えられるようになった。これは便利(HDRについて詳しくはこちら 「荻窪圭のiPhoneカメラ講座:第4回 “連写+合成”ができるHDR撮影を活用する」をどうぞ)。

 その代わり、グリッド表示のオンオフが「設定」アプリの中へ移動した。カメラアプリ内から切り替えられないのは面倒だけど、まあ一度セットしたら変更するものじゃないから問題ない。

 撮影ボタンは超シンプルになった。丸いだけ。

photo 基本撮影画面(赤い線や文字はわたしが入れた注釈です)

 動画と写真とパノラマの切り替えはめちゃ簡単になった。(縦位置の時は)左右に画面をフリックするだけで、ビデオ・写真・スクエア・パノラマが切り替わるのだ。これはいい。

 「スクエア」は「正方形」フォーマットのこと。「写真」は従来通り縦横比が4:3だが、スクエアにすると長辺がカットされて正方形になるのだ。Instagramなどで正方形写真が普及したことに対する回答かも。

photo フルHDの動画を撮れるビデオ機能。ボタンが赤くなるので一目でわかる。動画中の静止画撮影も従来同様可能だ
photo スクエア。正方形写真を撮れる。
photo パノラマ。iOS6からあるパノラマと同じ。呼び出しやすくなった

 で、注目は通常の「写真」フォーマット。

 iPhone5+iOS6ではここに致命的な欠点があった。視野率が100%じゃなかったのだ。プレビューで見えている画面の短辺方向が足りなかったのである。4:3で撮れるのにカメラアプリで見えてるのは3:2くらいの比率で、視野率100%じゃなかったのだ。

 これがiOS7で直りました。よかったー。

photophoto iPhone5+iOS6だと撮影時に見えている構図(写真=左)と、実際に写る範囲(写真=右)が違ってた。上下(縦位置なら左右)に少し広く写ってしまっていたのだ
photophoto iPhone+iOS7だと(当たり前のことなんだけど)、ちゃんと見えている範囲と撮影した範囲が同じ。よかったよかった

 では撮影する。

 撮影の挙動がちょっと変わったので注意が必要だ。

 iOS6までは「シャッターボタンに触った指が離れたとき」にシャッターが切れた。だからシャッターボタンに指を当ててタイミングを見計らってすっと離すという技を覚えれば、撮影するタイミングを合わせやすかったのだ。

 iOS7ではそれができません。

 シャッターボタンに指を当てっぱなしにすると「自動的に連写」になるのだ。指を離したときに撮る、ってクセをつけてた人は要注意。連写速度は秒3枚弱ってところ。まあ高速連写したい人はiPhone 5sを使いましょうってことです。

フィルタがついた

 こちらもトレンドに乗っかりました、的な感じではあるんだが、デジタルフィルタ機能がついた。数は3つ。モノクロ系が3つあるほかは、インスタントフィルム風やクロスプロセス風などレトロ系が中心。

photo 9つのフィルタ。カタカナだとわかりづらいけど、名前が付いてる
photo 「モノ」 普通の白黒
photo 「色調」 英語だとTonal。シャドウ部が少し持ち上がって階調が滑らかになる(この例だとわかりにくいけど)
photo 「ノアール」 noir。フランス語で「黒」。この写真だとわかりづらいけど。フィルム・ノワール風ってことでよいかと

photo 「フェード」 ちょっと色あせた感じ。
photo 「なし」 「なし」より「オリジナル」とでもした方がよかった気はする
photo 「クローム」 コダクローム風(といっていい?)。ちょっとしっとりした感じの発色になる

photo 「プロセス」 いわゆるクロスプロセス風。
photo 「トランスファー」 不勉強でよく知らないのだけれど、写し絵とか版画って意味もあるらしいので、そういう感じなのか。色あせた古い写真の感じになる
photo 「インスタント」 インスタントフィルム風

 なお、フィルタをかけた写真はiPhone上だとそのまま見られるけど、パソコンにつないでコピーすると「フィルタがかかってないオリジナルの写真」が転送されちゃう。フィルタをかけた状態で楽しむにはiPhoneで見るか、メールしたりTwitterやFacebookなどにアップするべし。それなら問題ない。

 とりあえずカメラ機能についてはこんな感じ。

 写真を閲覧する「写真」アプリはカメラより大きく進化してるので、次回にでも紹介するです。

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