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» 2015年05月25日 15時30分 UPDATE

どこまで近づいたかな?:「ARROWSケータイ F-05G」の“ケータイ度”をチェック (1/2)

ドコモから6月下旬に発売予定の富士通製フィーチャーフォン「ARROWSケータイ F-05G」は、従来のSymbian OSベースから、Androidベースのプラットフォームに移行している。どれだけ“ケータイ”しているのか、従来のiモードケータイと比較してみた。

[井上翔,ITmedia]

 NTTドコモから、6月下旬に発売予定の富士通製フィーチャーフォン「ARROWSケータイ F-05G」。最大の注目ポイントは、今までのSymbian OSベースのプラットフォームから、Androidスマートフォンベースのプラットフォームに移行したことだろう。

 Androidスマホベースとなると、その“ケータイ度”が非常に気になる。そこで、同じく富士通のケータイ「F-07F」とさまざまな面で比べてみることにした。

photo 今回比べる「F-07F」と「ARROWSケータイ F-05G」

外観はまさしくケータイ。でも、よく見ると……

 外観は普通の折りたたみ式のケータイそのものだ。ワンプッシュオープンも“復活”し、片手で画面を開きやすくなった。また、卓上ホルダ用の接点もだいたい同じ位置にあり、流用できそうな予感もする。

 しかし、よくよく見ると変わった点もある。すぐ分かるのはバッテリーカバーだ。F-07Fでは、裏面のバッテリー部のみ外れるようになっていて、不用意に外れないようにするロック機構も付いていた。一方、F-05Gでは、裏面全体がバッテリーカバーになっていて、本体下部のくぼみに指を入れて簡単に外れるようになっている。これは、スマホでの防水設計を生かした変更点だ。

photophoto 本体の表面には、どちらも0.8型の単色有機ELディスプレイがある(写真=左)。裏面は、充電用接点があるのは共通だが、F-05Gは全体がバッテリーカバーになっていて、切れ目がない(写真=右)
photo カバーにはロック機構はなく、簡単に外せる

 側面を見てみると、右側面のページ送りキーがなくなり、マナーボタンだけになった以外に変更点はない――と思ったあなた、左側面のふたを開けてみて欲しい。拡張端子の形状が大きく変わっているのだ。

 従来のiモードケータイでは「IMT-2000携帯電話用コネクタA」と呼ばれる国際規格に準拠した拡張端子を搭載していた。それに対し、F-05Gでは、スマホでよく使われるMicro USB端子に変更されている。フィーチャーフォンユーザーは、スマホやタブレットを併用していることが多く、充電器の共通化を要望する声が多かったそうだ。Androidベースになるにあたり、その声に応えた。

photophoto F-07F(上)とF-05G(下)を重ねてみる。左側面は、見た目上の大きな変化がなく(写真=左)、右側面はボタンが削減された(写真=右)
photo 拡張端子がMicro USBに変更され、スマホ・タブレットと充電器を共用できるようになった

基本操作はどう?

 タッチパネル操作よりもテンキーを使った操作に慣れ親しんでいる、というiモードケータイユーザーは(筆者も含めて)少なくない。F-05Gのテンキーが今までと同じように操作できるか否かは、非常に重要な注目点だ。

 まず、基本のキー配列と機能は、2008年冬モデル以降のiモードケータイで統一されたものに準拠している。つまり、それ以降に買ったiモードケータイを使っていたユーザーにとっては、キーの配置・機能を覚え直す必要は基本的にはない、ということだ。

 ただし、変更点もある。まず、2011年冬モデルから導入されたケータイ版「docomo Palette UI」は廃止されたため、左右の方向キーは発着信履歴の表示に“戻った”。下の方向キーはSMS(ショートメッセージ)へのショートカットに変更された。iモードブラウザやiアプリを搭載していないため、右下のシステムキーは待受画面での短押しでWebメニューに、長押しでお気に入り(ブックマーク)表示になっている。

 富士通のiモードケータイでは、テンキーの下にiウィジェット/ワンセグ、検索、マルチタスクキーが配置されていたが、F-05Gでは、さまざまな機能を呼び出せる「お気に入り機能ボタン」が代わりに配置された。このボタンは、短押し・長押しの使い分けで最大6つの機能を登録することができる。なお、F-05Gで起動中のタスクを切り替えたい場合は、端末を開いた状態で右側面のマナーボタンを押すとできる。タスク切り替え画面は、富士通のAndroid 4.4スマホのそれとほぼ同じ見た目だが、きちんとテンキーで操作できるようになっている。

photophoto テンキーまわりは、ほぼ昨今のモデルと同じ。F-05Gでは、テンキーの下にお気に入り機能ボタンが配置されている(写真=左)。タスク切り替え画面はスマホ風になったが、しっかりテンキーで操作できる(写真=右)

 待受画面は、F-07FとF-05Gで操作面での大きな差はない。決定キーを押してから、方向キーを押せば画面に表示されたアイコンや通知などにアクセスすることができるし、クリアキーを押せば「iチャネル」が表示される。ただし、F-05Gでは、スマホ用iチャネルが表示される。もちろん、こちらもテンキー操作ができるように改修されている。

photophoto 決定キーを押せば待受画面のアイコンや通知にアクセスできる(写真=左)。iチャネルはスマホ用が表示されるが、テンキーで操作できる(写真=右)

 メニューキーを押すと表示されるメニューも、おおむね配置は統一されている。もちろん、テンキーによるショートカット操作も可能だ。一部、機能の有無で差し替えられたり省略されたりしている項目もあるが、おおむね違和感なく使うことができる。

photophotophoto メニュー体系もiモードケータイそのもの。機能の有無で項目差はあるが、おおむね同じ感覚で使える

電話やメール機能はどう?

 iモードケータイユーザーは(筆者も含めて)、電話やメールを重視して使い続けている面もある。これらの機能がどうなっているかも、大きな注目点だ。

 電話機能については、筆者が想像していた以上にF-07Fの操作性が継承できている。待受画面で発信ボタンを押すと発信画面になることも含めて、再現性も高い。電話帳は、クラウド対応の「ドコモ電話帳」になっているが、見た目や操作の違和感が生じないように工夫されている。ただし、テンキーでのショートカット操作には対応していない。また、「2in1」やテレビ電話など、今までのiモードケータイで利用できた、一部のネットワークサービスに対応していない点も要注意だ。

photophotophoto 電話機能の再現性は高いが、テンキーによるショートカット操作に非対応
photophoto 電話帳は「ドコモ電話帳」になったが、操作はiモードケータイのそれに近い。ただし、こちらもテンキーによるショートカット操作には非対応

 メールは、iモードメールからクラウドベースの「ドコモメール」となった。こちらも、ドコモ電話帳同様、iモードケータイの操作性を極力再現したものになっているが、テンキーによるショートカット操作には対応しない。

photophoto ドコモメールの操作や表示も、iモードケータイのそれに極力近付けている
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