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» 2015年07月09日 17時45分 UPDATE

どれがおトクにためて使える?:徹底比較! ドコモ・au・ソフトバンクのポイントプログラム (1/2)

ここ最近、携帯電話会社のポイントプログラムが「カード」を発行して、リアル店舗との結びつきを強化する動きが続いている。変化著しいドコモ・KDDI(au)・ソフトバンクの3社のポイントプログラムを比較してみよう。

[小林誠,ITmedia]

 2014年、2015年と、携帯電話会社(キャリア)のポイントプログラムの仕組みが変わり、リアル店舗でも利用できる「ポイントカード」を発行する動きが続いている。

 その先陣を切って、KDDI(au)は2014年5月に、個人契約者向けのポイントプログラムを「au WALLET ポイントプログラム」に改めた上で、これと連携するプリペイドカード「au WALLET」を発行し始めた。

 また、同年7月にはソフトバンクモバイル(現・ソフトバンク)が独自のポイントプログラムから、カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)グループのTポイントジャパンが運営する「Tポイント」に移行。2015年3月には、Tカード(Tポイントがたまるカード)とプリペイドカードの機能をあわせ持つ「ソフトバンクカード」の発行を始めた。

 そして2015年12月、NTTドコモは、ポイント名を「ドコモポイント」から「dポイント」と改める。それと同時に、会員プログラムである「ドコモプレミアクラブ」を「dポイントクラブ」に刷新し、リアル店舗で利用できる「dポイントカード」の発行を開始する。

 どのキャリアのポイントプログラムが一番“おトク”に使えるのか――読者の皆さんが一番気になるところだろう。そこで、本稿では、2015年7月現在の情報をもとに、3社のポイントプログラムを比較する。参考になれば幸いだ。

photo どのポイントプログラム(カード)がおトク?

3社のポイントまわりの基本情報をチェック!

 まず最初に、「dポイント」「au WALLETポイント」「Tポイント」の基本的な情報を確認していこう。利用するための条件、ポイントカード(プリペイドカード)およびクレジットカード発行の有無、入会金や年会費の有無、ポイントの付与率について以下にまとめた。ドコモのポイントプログラムについては、現行の「ドコモプレミアクラブ」と、12月から開始する「dポイントクラブ」の両方を掲載している。

各社ポイントプログラムの基本仕様
ドコモポイント dポイント au WALLETポイント Tポイント
ポイントプログラム名 ドコモプレミアクラブ dポイントクラブ au WALLET ポイントプログラム Tポイント
ポイントプログラム利用条件 ドコモ回線契約者(※1) dアカウント(docomo ID)の保有者 au IDを保有するau通信サービスの個人名義の契約者 ソフトバンク回線契約者
(手持ちのTカードと連携可能・Tカード新規発行も可)
ポイントカードの発行 なし dポイントカード au WALLETカード ソフトバンクカード
(Tカードとして利用可)
プリペイドカードの発行 なし(※2) なし(※2) au WALLETカード
(MasterCardプリペイド・WebMoney)
ソフトバンクカード
(Visaプリペイド)
クレジットカードの発行 DCMX(※3) dカード au WALLETクレジットカード なし(※4)
入会金 なし なし なし なし
ポイントカードの年会費 無料 無料 無料 無料
クレジットカードの年会費 1250円(一般)・1万円(ゴールド)
(※5)
1250円(一般)・1万円(ゴールド)
(※5)
無料
(※6)
−(※4)
買い物のポイント付与率 利用サービスで異なる 100円1ポイント(dカードminiは200円1ポイント) 200円1ポイント(ポイントアップ店あり)、200円2ポイント(クレジットカード) 200円1ポイント(おまかせチャージ利用で100円1ポイント、ポイントアップ店あり)
通信費のポイント付与率 1000円5ポイント〜100ポイント 1000円10ポイント(ゴールドステージ100ポイント) 1000円10ポイント 1000円5ポイント(ソフトバンクカード15ポイント、スマ放題3年目以降10〜25ポイント)
※1 ドコモ未契約者でも、docomo IDを保有している場合は「ドコモポイントサービス」を利用可能。定額課金サービスは1000円につき5ポイント、都度決済サービスは100円につき1ポイント付与
※2 限度額が原則1万円(利用状況により2000円〜3万円の範囲で限度額変動あり)の簡易クレジットカード「DCMX mini」(12月以降は「dカード mini」)あり
※3 2015年12月以降に更新・再発行したカードは自動的に「dカード」となる。既存のDCMXもdカードと同じサービスを受けられる
※4 ソフトバンクカードにクレジットカード相当の機能を持たせることも可能。クレディセゾン発行のクレジットカード「SoftBankカード」は、2015年2月28日で新規発行終了
※5 一般カードは初年度無料で、それ以降も年1回のショッピング利用があれば無料
※6 au通信サービス(携帯電話、光ブロードバンド回線など)を全て解約した場合は、年会費1250円が必要

 各社のポイントまわりを確認したところで、それぞれの特徴について見ていこう。

dポイント:買い物でポイントがよりためやすく!

 まず、ドコモのポイントプログラムから見ていこう。

 現行の「ドコモポイント」は、原則としてドコモ回線契約者が付与・利用の対象だが、docomo IDでドコモ指定のサービスで課金している回線未契約者も付与・利用の対象となる。その会員プログラムである「ドコモプレミアクラブ」については、ドコモ回線契約者限定となり、回線の継続利用期間(3月末段階)、DCMX GOLD加入の有無で1年間のステージ(階級)が決まり、利用料金に対するポイント付与率が変化する仕組みとなっている。

 これに対し、2015年12月から始まる「dポイントクラブ」では、「dアカウント」(docomo IDを名称変更)を持っている人が利用対象となる。言い換えれば、dアカウントさえ持っていればドコモユーザー以外も会員プログラムに参加できるようになる。

 この変更に伴い、ステージの判定方法も変更されている。dポイントプログラムでは、「ドコモの継続利用期間(5月末・11月末段階)」「6カ月間(6〜11月および12月〜翌5月)のdポイント獲得状況」「dカード(DCMX)契約の有無」の3つがステージ判定の条件となり、該当ステージが提示するいずれかの条件を満たせば、そのステージに“立つ”ことを許される。ドコモを契約していないユーザー、あるいはdカード(DCMX) GOLDを契約していなくても上位ステージに立てる可能性があるのだ(ただし、ポイントをかなり獲得する必要があるが……)。ドコモユーザーは継続契約期間も判定材料に含まれるが、判定が年2回になったことも、契約月による不公平さを軽減する意味では改善となる。

ドコモプレミアクラブのステージ構成、判定条件と付与ポイント
ステージ判定条件 1st 2nd 3rd プレミア グランプレミア ゴールド
継続利用期間 〜5年未満 5年〜8年未満 8年〜10年未満 10年〜15年未満 15年〜
DCMX GOLD契約 あり
利用料金に対する付与ポイント
(1000円あたり)
5ポイント 10ポイント 15ポイント 20ポイント 25ポイント 100ポイント
※ゴールドステージ以外では、指定サービス加入ポイントと、DCMX(一般)加入ポイントもあり(それぞれ1000円あたり5ポイント

dポイントプログラムのステージ構成、判定条件と付与ポイント
ステージ判定条件 レギュラー ブロンズ シルバー ゴールド
6カ月間でのポイント獲得数 〜599ポイント 600〜2999ポイント 3000〜9999ポイント 1万ポイント〜
継続利用期間 10年以上 15年以上
dカード(DCMX)契約 dカード(一般) dカード GOLD
利用料金に対する付与ポイント
(1000円あたり)
10ポイント 100ポイント
※条件は、いずれかを満たせば可。複数の判定項目がある場合は、上位ステージを優先

 ただし、上の表にもあるとおり、回線利用料金に対するポイント付与がゴールドステージ以外は1000円につき10ポイント、ゴールドステージのみ1000円につき100ポイントとなった。したがって、プレミアクラブで「3rdステージ」から「グランプレミアムステージ」に位置する契約者へのポイント付与率は低下し、事実上の“改悪”となっていることには注意が必要だ。

 他方、dポイントクラブでは、ポイントをためたり使ったりするチャンスが増加する。そのカギとなるのが「dポイントカード」だ。

 ドコモプレミアクラブでは、会員向けの「プレミアアンケート」に回答したり、指定のサービスを利用したりすると、ドコモポイントをためることができる。さらに、ドコモのクレジットカード「DCMX」を使うと、決済金額の1%がドコモポイントとして還元される(ドコモ利用料金など、一部対象外の決済あり)。

 これらの方法に加えて、dポイントクラブでは「dポイントカード」をポイント加盟店で提示することで会計金額に対してポイントが付与されるようになる(付与率は加盟店によって異なる)。クレジットカードが利用可能なポイント加盟店では、「dカード」(DCMXから改称)を決済に使うことで、ポイントを“二重取り”できるようになるのだ。

 さらに、簡易クレジットカード「dカード mini(DCMX mini)」でも決済金額に対するポイント付与が始まる。還元率は、dカードの半分の0.5%となるが、従来は特定加盟店(ポイント特約店)以外では還元が一切なかったことを考えると、大きな進歩と言えるのではないだろうか。

photophoto 12月からは「dカード(DCMX)」や「dポイントカード」でポイントを効率よく集められるようになる(写真=左)。従来はポイントが原則として付かなかった「dカード mini(DCMX mini)」も率は下がるがポイント還元するようになる(写真=右)

au WALLETポイント:「ポイントアップ店」を活用するとおトク度アップ!

 次に、KDDI(au)のポイントプログラムを見ていこう。

 auのポイントプログラム「au WALLET ポイントプログラム」では、ドコモのようなステージ制を取っていない。au料金(携帯電話や固定ブロードバンドなどの料金)に対するポイントは、契約期間に関係なく、1000円につき一律で10ポイント付与される。

 au WALLET ポイントをためる上でカギとなるのは、「au WALLET カード」(以下、au WALLET)だ。au WALLETは、MasterCardプリペイド・WebMoneyとして利用できることが最大の特徴で、プリペイド決済金額200円ごとに1ポイントが付与される(モバイルSuica利用分はポイントが付かない)。auと提携した「ポイントアップ店」では、200円につき2〜7ポイント(増量分を含む)が付与される。さらに、ポイントアップ店で行われるキャンペーンも併用すると、さらにボーナスポイントが付与される。ポイントアップ店を中心に、au WALLETを積極的に使えば、あっという間にポイントがたまっていくという仕組みだ。

au WALLET ポイントプログラムの付与ポイント
利用料金に対する付与ポイント
(1000円あたり)
10ポイント
au WALLETのプリペイド決済(200円あたり) 1ポイント
au WALLETのポイントアップ店での増量分(200円あたり) 1〜6ポイント
(店舗により異なる)

 貯まったポイントは、月1回に限り、1ポイント=1円(2014年4月までにためた「auポイント」分は1.2ポイント=1円)換算でチャージにも使えるので、au WALLETでの決済額が多ければ多いほど、“おトク”に使うチャンスが増えるのだ。

 より多くポイントを貯めたい場合は、「au WALLET クレジットカード」を使うことをお勧めする。こちらは、基本ポイントが決済金額200円ごとに2ポイントと、au WALLETの倍の還元率(0.5%→1%)となっている。ポイントアップ店での増量ポイントも、au WALLETと同様に付与され、さらに、au料金の支払いに使うと、その分に対してもポイントが付与されるので、ますますポイントをためやすくなる。

photophoto au WALLETの「ポイントアップ店」は、ステッカーを目印に探せる(写真=左)ほか、「au WALLETアプリ」でキャンペーンと合わせて検索することもできる(写真=右)
photo au WALLET クレジットカードは、決済金額に対する基本ポイントがau WALLETの2倍となり、au料金の支払いにも使える。5月26日からはVisaブランドに加えてMasterCardブランドも発行を開始した

Tポイント(ソフトバンク):ソフトバンクカードの活用が鍵?

 次は、ソフトバンク(旧ソフトバンクモバイル)だ。

 ソフトバンクは、冒頭にも書いた通り、2014年7月から、カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)グループのTポイント・ジャパンが提供する「Tポイント」をポイントプログラムとして採用している。

 携帯電話利用料金に対するポイント付与は、通常では1000円につき5ポイントと、dポイント移行後のドコモや、auよりも低くなっている。ただし、「スマ放題」のデータ定額パックを契約していると、継続契約期間によるポイント付与率で優遇を受けられる。

ソフトバンク携帯電話利用料金に対して付与されるTポイント(1000円あたり)
3〜10年目 11年目以降
通常 5ポイント
データ定額(3Gケータイ) 10ポイント(2倍)
データ定額(シンプルスマホ) 10ポイント(2倍)
データ定額・小容量 10ポイント(2倍)
データ定額・標準 10ポイント(2倍) 25ポイント(5倍)※
データ定額・大容量(10〜30)
※主回線の場合。データシェアの子回線は10ポイント

 ソフトバンクにおけるTポイントは、ポイントカードにあたる「Tカード」がなくても利用可能だ。ただし、その場合はソフトバンク内での利用に限られてしまう。リアル店舗で使う場合、別途Tカードを用意する必要がある。新規発行する必要がある場合は、ソフトバンクショップでお父さんデザインのオリジナルTカードを発行してもらおう。また、すでに他社が発行するTカード(TSUTAYAのレンタル会員証を含む)を持っている場合は、カード番号とソフトバンクの回線契約をひも付けて流用することもできる。

photo お父さんデザインのオリジナル「Tカード」はソフトバンクショップで発行している

 もしも、ソフトバンクユーザーがTカードを持つとしたら、ソフトバンクユーザーならではのサービスや特典が受けられるものが良いだろう。実は、ソフトバンクでは先述のオリジナルTカードとは別に、TカードとVisaプリペイドカードを一体化した「ソフトバンクカード」を発行している。

 ソフトバンクカードは、Visa加盟店での利用金額200円ごとに1ポイントが付与されるようになっているが、「おまかせチャージ」を契約すると、利用金額100円ごとに1ポイント付与と、ポイントの付与率が倍となる。

 おまかせチャージは、ヤフーの子会社のワイジェイカードが提供するサービスで、ソフトバンクカードで残高不足が発生した場合に、自動的にワイジェイカードが付与した与信枠の範囲内でプリペイドチャージを行う機能だ。また、おまかせチャージを利用すると、ソフトバンクカードをソフトバンク携帯電話料金の支払いに使えるようになる。この利用分にもTポイントが付与されるので、携帯電話料金に対して3倍以上のTポイントがたまる計算となる。おまかせチャージを契約すると、おまかせチャージした利用分をリボルビング払い(金額指定型の分割払い)できる「あとラク払い」というサービスも使えるようになる。

 おまかせチャージは、プリペイドカードをクレジットカードのように使える便利な機能だが、「与信」という言葉からも分かるとおり、クレジットカード同様の加入審査が必要となる。ワイジェイカードの定めた基準を満たさない場合、おまかせチャージは契約できないので注意したい。

photo ソフトバンクカードは2つのデザインから選べる。オリジナルTカードと同様に、ソフトバンクショップで即時発行に対応している(紛失・盗難・破損時の再発行を除く)
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