楽天、5分かけ放題・楽天メール・海外プリペイドSIM発表SIM通

» 2016年02月16日 06時00分 公開
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 楽天は1月28日、MVNOサービス「楽天モバイル」で、5分以内の通話が回数制限なしで利用できる通話定額サービス「5分かけ放題オプション」と、独自ドメインを利用できるメールサービス「楽天メール」の提供を始めました。あわせて海外渡航者向けのプリペイドSIMカード「楽天モバイル海外SIM」を、3月10日から提供することも発表しました。

「5分かけ放題オプション」など発表

 5分かけ放題オプションは、MVNOとしては初めての電話回線を使った回数無制限のサービス。楽天モバイル契約者の限定オプションとして提供し、通話サービス「楽天でんわ」での1回5分以内の国内通話を月額850円で利用できます。5分を超過した通話料は30秒あたり10円で、楽天モバイルの通常の通話料の半額で利用可能です。

 楽天メールは、「〜@rakuten.jp」ドメインのメールを無料で利用可能に。メールボックスは15GBまで保存可能で、フリーメールのように広告が表示されることもないとのこと。同グループの楽天銀行や楽天カード、楽天証券などの利用に必要な認証用メールアドレスとしても使用することができます。絵文字やデコレーションメールにも対応しており、Androidアプリとして提供。iOS端末では専用アプリは使えませんが、無料メールアドレス登録と同じ方法で設定すれば利用できます。

 楽天モバイル海外SIMは、世界190以上の国、地域に対応。アイルランドのCubic Telecom社が提供しているサービス対象ネットワークに接続され、料金体系はプランや地域によって異なりますがハワイに滞在中に国内通話を10分と200MBのデータ通信をしたケースで2,470円、中国滞在中に日本向け通話を60分とデータ通信を200MB使用したケースでは5,676円とのこと。

 プランは地域ごとに一定の金額で利用できる「地域別パック」と、広域な国で利用した分だけ請求される「クレジット」を選ぶことができ、楽天モバイルの専門ショップや楽天カフェ内の申し込み受け付けカウンター、楽天市場で購入可能。あらかじめ30MBのクレジット(データ通信容量)が無料でチャージされており、楽天モバイルの通話・データSIMの契約者でなくても利用することができます。

代表取締役副社長執行役員 平井康文氏

 楽天の代表取締役副社長執行役員の平井康文氏は、MVNO事業を始めた約1年前と比べて20〜30代の若いユーザや家族での増加が増えていると明かし「これからは『世帯』がキーワードになると考えている」とコメント。家族間での通信データ容量の融通なども検討していることも示唆しました。また他MVNOと比べ、契約構成が通話SIMの購入が62%、端末セットが72%という楽天モバイルの特異性を明かし「従来のMVNOは安さが求められていた。だが楽天は機種ラインアップも豊富で、セカンド、サード端末としてではなく主スマホとしてユーザから選ばれていると推測できる」と胸をはり、「ユーザのモバイルライフスタイルを演出し、大手キャリアを超えるお客様満足度を目指したい」を話しました。

 また、楽天コミュニケーションズ光とのコラボレーションキャンペーンも実施。楽天モバイルユーザが新規に楽天コミュニケーションズ光に申し込みすると、楽天スーパーポイントが500ポイントを24カ月分の最大12000ポイントが付与。光回線(プロバイダ)の乗り換えでは100ポイントが24カ月分の2400ポイントがプレゼントされます。期間は2月21日から3月31日まで。

マネーセラピスト 安田まゆみ氏

 発表会の後にはマネーセラピストの安田まゆみ氏を講師に招き、楽天の執行役員で楽天モバイル事業の事業長、大尾嘉宏人氏と、家計のやりくりに関するトークショーが行われました。

 ライフイベントやライフプランの描き方の例を提示した安田氏は、子供が中学校へ入学するころから出費が増え貯蓄が難しくなると指摘し、「主婦は食費など削りやすいところから手をつけてしまうが長期的な視点でみることが大事で、見直すべきは固定費。なかでも通信費は比較的見直しやすい」と説明。大尾嘉氏が「通信費は変えられる。首都圏だと14歳くらいスマホを持ち始めるので、キャリアとMVNOでは生涯では車1台が買えるくらい違う」と同意すると、安田氏は「利用で(楽天の)ポイントが貯まるのは、主婦にとってテンションもあがるもの。二次的なものを上手に利用していくのもいいこと」と話しました。

※金額はすべて税別。

(文・SIM通編集部)

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