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» 2016年09月29日 15時55分 UPDATE

見どころいろいろ! 国産SIMフリースマホ「arrows M03」の魅力に迫る (1/3)

富士通コネクテッドテクノロジーズの「arrows M03」は、増加の一途をたどるSIMロックフリースマートフォンの選択肢の1つだ。この機種の“見どころ”のいくつかをチェックしてみよう。

[井上翔,ITmedia]

 富士通コネクテッドテクノロジーズ(旧:富士通)の「arrows M03」は、3万円弱〜4万円弱(税別)で購入できるミドルレンジのSIMロックフリーAndroidスマートフォンだ。

 ミドルレンジといえば、SIMロックフリーAndroidスマホにとっての“主戦場”。多くの選択肢がある中で、arrows M03はどのような魅力を持っているのだろうか。“見どころ”をチェックしてみよう。

arrows M03(Champagne Gold:正面)
arrows M03(Champagne Gold:背面) arrows M03(写真は「楽天モバイル」限定色であるChampagne Gold)

ミドルレンジでもデザインで「上質感」を追求

 arrows M03の先代に当たる「arrows M02」では、ほどよいサイズ感、3日間のバッテリー持ちなど、質実ともに「過不足のない」スマホを志向していた。一方で、米軍の物資調達基準である「MIL規格」のうち防水・防塵(じん)、耐衝撃など14項目をクリアする頑丈さを持つことで「長く使える」スマホであることも特徴としていた。

 M02の基本的なコンセプトを継承したM03では、ミドルレンジモデル以上の「上質感」の演出にも力を入れている。

 それに一役買っているのが、左右の側面にあるアルミニウム製のサイドフレームだ。「アルマイト加工」によって、フレームは上品な色味を得ると同時に、耐傷性も備えた。視覚的に「長く」上品さを味わえるというわけだ。

 また、フレームに丸みを持たせ、その表面加工に工夫を凝らすことで金属のひんやりとした感触と持ちやすさの両立も果たした。

左側面 左側面。サイドフレームとスロットキャップにアルマイト加工したアルミニウム素材を採用
右側面 右側面のサイドフレームにもアルマイト加工したアルミニウム素材を採用

 サイドフレームを採用するスマホでは、背面にパネル(板)を配することになる。ここも、上質感の演出には重要な要素だ。

 高価格帯のスマホであれば、質感が高く、透明感も出しやすいガラスパネルを採用するところだが、コンセプトを考えるとM03での採用は難しい。

 そこで、M03では透明度の高いアクリルパネルを採用した。「真っ二つに割れた鉱石の断面」をモチーフにしたという質感や色味は、M02と同様に素材に起因する「安っぽさ」「プラスチックっぽさ」をうまく抑えている。このパネルにはハードコート加工を施してあるので、摩耗対策もバッチリだ。

背面 背面には透明感のあるアクリルパネルを採用。ハードコート加工で耐傷性を向上している

アンテナ内蔵ワンセグで高まる「安心」

 あまり大きくアピールされていないことだが、arrows(ARROWS)のSIMロックフリーモデルはETWS(地震・津波警報システム)方式の緊急地震速報と(大)津波警報を受信できる(参考記事)。arrows M03もこの点ではご多分に漏れていない。地震や津波が来る前の備えとして、役に立つだろう。

緊急警報の受信画面緊急警報の設定画面 arrows M03では「メッセージ」アプリを使って緊急地震速報と津波警報を受信できるが、筆者のM03ではまだ受信したことがない(写真=左)。設定画面はAndroid 6.0のOS標準(Nexus端末)とほぼ同等(写真=右)

 スマホであるM03は「Twitter」「Facebook」といったSNSなど、インターネットを利用した災害情報の収集でも活躍する。しかし、通信網にトラブルが発生した場合は、情報収集がたちまち困難になることもある。

 そこで役立つのが、M03で新たに搭載した「ワンセグ」だ。地上デジタルテレビ放送(地デジ)の電波の届くところであれば、ワンセグを使って災害に関する情報を収集することもできるのだ。受信用のアンテナも内蔵しているので、受信のために別途ケーブル類を用意する必要もない。

 災害時の情報源は、あればあるほど、万が一の時に状況把握や避難判断などの助けとなる。そういう観点で、M03へのワンセグ搭載は、スマホを使う人の「安心」を強くするだろう。

 なお、M03のワンセグは視聴予約には対応しているが、録画には対応していない。この辺の割り切りは、「ちょうど良い」というコンセプトゆえだろう。

ワンセグ受信中のM03 arrows M03はワンセグの受信機能も備えた。アンテナも内蔵しているので、本体単体でも視聴可能

カメラはイン・アウトともに画素数アップ

 arrowsといえば、昨今のAndroidスマホのトレンドとは逆行するかのようなシンプルなユーザーインタフェース(UI)のカメラアプリが特徴だ。M03でもシンプルなカメラアプリを搭載しているが、SIMロックフリーモデルとしては初めてカメラのイン/アウト切り替えボタンと、露出・ホワイトバランス調整機能が追加された。ただし、初期状態では露出・ホワイトバランスの調整ボタンは表示されない。調整ボタンを出すには、カメラメニューの「カメラ設定」で「その他」を選択し、「露出/WB調整」を有効にしよう。

初期状態のカメラアプリ 初期状態のカメラアプリ。他社のAndroidスマホと比べると、ものすごくシンプルだ
カメラ設定 カメラ設定で「露出/WB調整」をタップすると……
露出調整 露出調整や……
ホワイトバランス調整 ホワイトバランス調整が可能に

 M03はカメラ自体もグレードアップしている。

 アウトカメラは1310万画素のソニー製センサー「Exmor RS for Mobile」とF2.0・焦点距離22mm・画角約90度のレンズの組み合わせとなった。単にセンサーの画素数が上がっただけではなく、暗所撮影やワイド撮影がしやすくなった。

 インカメラは、500万画素のセンサーに焦点距離23mm・画角約85度のレンズを組み合わせている。画素数だけに注目すると、現行のarrowsのハイスペックモデルよりも良いカメラを搭載していることになる。画角の広いレンズを採用したことで、自撮り時により大人数で撮影できるようになった。

 先述の通り、arrowsのカメラはシンプルさを極める方針を貫いている。そのため、シーン検出は“完全オート”で、M03において撮影時に手動調整できるのは露出とホワイトバランスだけ、ということになる。ただし、実際に撮影してみると写真の色味がおかしくなることはあまりないので、「何も考えずに、そこそこキレイな写真を撮りたい」という用途であれば、他社のスマホ以上に便利だ。

アウトカメラ アウトカメラは1310万画素に強化
インカメラ インカメラは500万画素と現行のハイエンドarrowsスマホよりも高画素に
ある日の午後 ある日の午後にarrows M03で撮影した洋館。「何も考えずに、そこそこキレイな写真」の撮影は得意だが、撮影時にいろいろ設定したい人には物足りないかもしれない

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