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» 2016年12月22日 06時00分 UPDATE

SIM通:主要SNSが使い放題のLINEモバイル 他MVNOと違うところは?

LINEが、MVNO事業に参入してスタートさせた「LINEモバイル」。MVNOに今まで関心が無かった人からも注目を集めている。いったいどんな特徴や利用者メリットがあるのでしょうか?

[SIM通]
SIM通

 LINEが、MVNO事業に参入して「LINEモバイル」をスタート。MVNOに今まで関心が無かった人からも注目を集めています。後発ながらも躍進を続けるLINEモバイルとはどんな特徴や利用者メリットのあるMVNOなのでしょうか?

LINEモバイル

 LINEモバイルの「LINE」とは、いうまでもなく、あの有名なコミュニケーションアプリのLINEです。最初はメッセージや通話ができる便利なアプリ、くらいの認識だったのが、あれよあれよという間に社会インフラに近い地位にまで上り詰め、名だたる企業や一部の官公庁までが公式アカウントを運営するようになりました。今や「スマホでLINEをインストールしていない者はいないのでは?」と思えるくらい、スマホ界に浸透しています。

 LINEアプリは、メッセージ機能や通話機能が実質無料で使えるため、データ専用SIMで「格安SIMではLINEが使えない問題」がMVNO界隈でも話題になりました。LINEモバイルは利用者の認証のためにキャリア認証やSMS/電話による認証を使っていたため、「データ通信しかできない格安SIM」で使うためには、他の携帯電話で認証を済ませておくなどの裏技を使わなければならなかったんですね。

 実のところ、多くの格安SIMが「SMSオプション」をつけている最大の理由が、おそらくはLINEの認証のためではないでしょうか。「これがなければLINEが使えない」→「そんなSIMなんて使えない」……。そのくらい、LINEが使えるかどうかというのは、格安SIM選びの必要条件になっていたと言えます。

 そんなLINE自身が満を持してMVNOに参入。最大の目玉は「LINEの通信料が無料(カウントフリー)」「(SMS付プランでなくても)LINEアカウントが自由に作れる」の2つでした。

 大手キャリアや格安SIMでは、LTEの利用に通信量制限があるのが一般的です。大体、毎月〇GBまで、と決まっていて、それを超えると通信速度の制限がかかることになります。「完全使い放題」をうたうプランもいくつかありますが、たいていは最初から通信速度が数百kbps〜数Mbpsに制限されています。そんな中で、一部の大手MVNOが、自社提供の050電話にかかるパケット量を無料にする(カウントしない=カウントフリー)というサービスを試みはじめていました。とはいえ、050電話の通話料そのものはかかるのですから、あまり魅力的なサービスとは言えなかったかもしれません。

月額500円で、LINEの通話・トークが使い放題

 LINEモバイルが始めたのは、「LINEアプリで使われる通信のほぼすべてがカウントフリー」。実際にLINEを使っている人なら、このすごさがわかると思います。なにしろ、そもそもは大手キャリアのスマホユーザーで、メールや通話に別料金がかかったりするのを嫌っていた人が多く使っていたLINEです。LINEでテキストメッセージや音声通話をするのはもともと無料でした。ということは、LINEモバイルでテキストメッセージをやり取りしたり通話をするのは、利用料も通信料も完全に無料ということになります。

 そのうえ、ビデオ通話やファイルの送受信などその他のコミュニケーション、友達検索やタイムラインの閲覧・投稿などのSNS的利用、スタンプのダウンロードなどのエンタメ機能、などなどのLINE機能のほとんどがカウントフリーになります(LINEアプリ上でLINE以外のWEBサイトを閲覧した場合などはカウントフリーになりませんが、例外といえます)。

 「他の通信で基本のプランの容量を使い切って、速度制限される状態になったらLINEアプリの速度も一緒に制限されちゃうんでしょう?」なんて思っていませんか?いいえ、そんなことはありません。LINEモバイルは、基本の容量を使い切った後でもLINE関連の通信は速度制限がかからない、という、隠れた優良機能を持っています。速度制限、と聞くと、「大きなファイルのダウンロードに時間がかかる」だけだと思いがちですが、時間がかかるということは、その裏では「データが待ち行列を作って詰まっている状態」なのです。

 時には、待ち時間をオーバーしてデータが失われることさえあります。普通はめったなことでデータが失われることはありませんが、それでもデータの到着が遅れたりするため、トークの表示が遅れたり通話が衛星電話のように遅れたり、ということが起こりがちになります。しかし、LINEモバイルでLINEアプリを使っている限りはそういうことが絶対に起こらないということ。ある意味で、大手キャリア契約でVoLTEを使うのと似たような形で優遇されることになるわけです。

 なにより、この「LINEアプリの通信量がカウントフリーになる」サービスは今のところLINEモバイルしか提供していないオンリーワンのサービスとなります。

 調子のいいことばかりを書いていると「どうせ人気になって、ユーザーが増えたら遅くなるんでしょ?」と言う声が聞こえてきそうですが、LINEモバイルは、MVNO支援事業者(いわゆるMNVE)のサポートで提供されています。提供元はMVNO最大手の一つ、OCN。業界でも最も大容量のバックボーンを持っているOCNのサポートですから、人気になったからといって、すぐに大元の接続容量が不足してしまうということは起こりにくいのではないかと言えそうです。

 このLINEモバイルには主要なプランが2種類あります。LINEフリープランと、コミュニケーションフリープランです。

LINE、Twitter、Facebook、Instagram使い放題

 前者は、LINE関連の通信がカウントフリーになるもので容量は1GB。後者は、それに加えてTwitter、Facebook、Instagramがカウントフリーになり、もっとたくさんの容量が選べるようになります。500円からの料金で、SMSや通話オプションが選べますが、LINEモバイルでLINEを使うならSMS認証は不要なので、これらのオプションは全くいりません。本当に500円からフルでコミュニケーションができてしまうのです。

 なお、テザリングができる端末やモバイルルーターなどでこのSIMを使っていると、つながった先の端末での対象通信が一応カウントフリーになります。ただし、使い方によっては別の通信が発生してしまうこともあるので(広告表示など)、完全にカウントフリーにならないこともあります。あくまで「裏技」としてご承知ください。

 最近ではAmazonでも手数料無料特典付きで取り扱いを始めるなど、まさに破竹の勢いのLINEモバイル。SNSをよく使うユーザーにとって有力な選択肢の一つになりそうです。

(文:記者M)

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