コラム
» 2017年01月13日 15時38分 UPDATE

ふぉーんなハナシ:SIMロック解除したドコモスマホで他社のVoLTE SIMがうまく動かない場合の解決方法

Galaxy Studioで購入した「Galaxy S7 edge SC-02H」のSIMロックを解除しました。さっそくauのVoLTE対応SIMカードを入れてみたところ、何か様子が変なのです……。

[井上翔,ITmedia]

 筆者は2016年5月19日、NTTドコモの「Galaxy S7 edge SC-02H」を機種変更で購入しました。

 購入から半年経過した2016年11月20日、このSC-02HのSIMロックを解除できるようになりました。いつもなら、日付が変わった瞬間にSIMロックを解除……するところですが、もろもろの事情から2016年12月7日に手続きを行いました。手続きの方法は「オンラインで手続きかんたん! ドコモ2015年夏モデルの「SIMロック」を解除してみた」に記載の通り、非常に簡単です。

 SIMロック解除自体は今までと変わらず簡単だったSC-02H。ところが、auのVoLTE SIM(純正とMVNO用)を使おうとしたところ、今までにないトラブルに見舞われたのです

SC-02HにauのVoLTE SIM SIMロックを解除したSC-02Hに、au VoLTE対応のSIMカードを入れて見たところトラブル発生(写真はイメージです)

トラブル1:接続中のオペレーター(キャリア)名が出ない

 まず遭遇したトラブルが、接続中のオペレーター(キャリア)名が出ないというものです。

 ステータスバーの電波状態は正常に表示されますし、データ通信用のAPN(接続先設定)を設定すればデータ通信もできます。しかし、本来であれば表示されるはずの「KDDI」(※)が表示されず、圏外のときと同じ「サービスなし」という表示になってしまうのです

※ au(KDDIと沖縄セルラー電話)が販売する現行端末では「au」と表示されます

データ通信はできるがオペレーター名が出ない データ通信はできるがオペレーター名が出ない状態に

トラブル2:「au VoLTE」が使えない(通話対応契約の場合)

 次のトラブルは、音声通話ができないというものです。

 auのVoLTE契約のSIMカードで音声通話を行う場合、利用する端末のVoLTE対応は必須です。「格安SIM Q&A」で検証した通り、ドコモの「ARROWS NX F-04G」とソフトバンクの「Xperia Z5」ではau VoLTEで通話ができます。その他、ドコモの「Xperia XZ SO-01J」と、Android 7.0にバージョンアップした「Nexus 5X」でもau VoLTEが使えることを確認しています。

 ところが、SC-02Hにau VoLTE契約のSIMカードを入れると、「発信中」と出るもののいつまでたっても発信しない上、他の電話からの着信もできません。この状態では、SMS(ショートメッセージ)の送受信もできません

発信中画面 auのVoLTE契約のSIMカードで電話を発信。「発信中」と出ているが、実際は発信できておらず、相手先の電話も鳴らない

解決方法:「VoLTE用のAPN」を設定する

 今までにないトラブルに、若干焦り気味の筆者。気持ちを落ち着けようと、ドコモの「SIMロック解除の手続き」を見直してみました。

 このページには「SIMロック解除対応機種および対応周波数帯」というPDFファイルが掲載されていますが、SC-02Hにおいて動作上の制約を示す注釈は付いていませんでした。

PDFファイルにおけるSC-02Hの表記 PDFファイルにおけるSC-02Hの表記。注釈は特に付いていない

 しかし、全機種にあてはまる注意事項には注釈マークを入れず、最後にまとめて、という可能性もあります。そこで、最後まで読み進めてみると、こんな注意書きを発見しました。

※ 他社NWでVoLTE音声通話を利用する際に、APNの設定が必要となる場合があります。
(名前:ims、APN:ims、APNタイプ:ims、APNプロトコル:IPv4v6)

 つまり、ドコモ以外のキャリアでVoLTEを使うには、APNを別途設定しないといけない機種もあるということです。

最後の注意書き PDFファイルの最後の最後に、解決への糸口となる注釈が!

 そこで、この注意書きを頼りに、VoLTE通話用のAPN(IMS)を設定してみることにしました。SC-02Hの場合、端末設定を開いたら「モバイルネットワーク」→「APN」と進み、画面内の「追加」をタップすると新しいAPNを登録できます。

 IMSの設定では、通常は変更しないであろう「APNタイプ」と「APNプロトコル」の設定も変える必要があります。また、本来はAPNの「名前」は任意のもので構わないのですが、VoLTE用APNは名前を必ず「ims」にする必要がある模様です。設定を完了したら、通常のAPN登録と同様に「保存」します。

APNタイプとAPNプロトコルの設定 IMSの設定においては「APNタイプ」を手動入力で「ims」とし、「APNプロトコル」を「IPv4/IPv6」にする必要がある

 保存すると……APN一覧には出てきません。しかし、SC-02Hの場合IMSがAPN一覧に“出てこない”ことが「正解」となります。念のため、ここで本体を再起動しましょう。

IMS登録後のAPN一覧 VoLTE用のAPN(IMS)登録後のAPN一覧。IMSは表示されていないが、これで「正解」。そのまま本体を再起動しよう

 VoLTE用APNを追加した効果は、再起動後、まず目に見えて出ます。オペレーター名に「KDDI」と表示されるようになるのです。

オペレーター名に「KDDI」が……! オペレーター名に「KDDI」が……!

 ただ、オペレーター名が出るようになっただけでは、肝心のau VoLTEの利用可否は分かりません。そこで、電話の発着信テストをしてみたところ、発信・着信ともに正常に行えるようになりましたSMSもやりとりできます。やりました!

発着信ともにできるように au VoLTEで電話の発着信ができるようになった

 もしも、SIMロック解除済みのドコモのVoLTE対応端末で、ドコモ以外のキャリアのVoLTE対応SIMカード(MVNOのものを含む)を入れてもVoLTE通話やSMSのやりとりができないときは、IMSの手動追加をぜひ試してみてください。

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