アイツー、「海外ローミング放題SIM」を発売 世界76カ国でメッセージアプリの通信が1年間使い放題

» 2017年01月17日 16時50分 公開
[井上翔ITmedia]

 アイツーは1月17日、海外渡航者向けSIMカードの新製品「海外ローミング放題SIM」を発売した。販売価格は、データ通信とSMS(ショートメッセージ)送受信に対応する「海外ローミング放題SIM チャット」が4000円(税別)、音声通話にも対応する「海外ローミング放題SIM チャット&トーク」が4500円(税別)で、同社の直販サイトで購入できる。

海外ローミング放題SIM 海外ローミング放題SIMはデータ通信・SMS対応の「チャット」(左)と、音声通話にも対応する「チャット&トーク」の2種類を用意

 海外ローミング放題SIMは、メッセージアプリのチャットの通信料が1年間無料となることが大きな特徴。対応するアプリは以下の通り。

  • LINE
  • Facebook Messenger
  • WeChat(微信)
  • Viber
  • WhatsApp Messenger

 この使い放題サービスは、年間12米ドルの利用料金がかかるが、海外ローミング放題SIMのパッケージにはあらかじめ12米ドル分のプリペイドチャージが含まれているため、「1年間無料」で使える。2年目以降は、チャージ残高から12米ドルを支払えばサービスを利用できる。

 なお、プリペイドチャージの追加方法は、同社の既存製品である「トラベルSIM」シリーズと同様で、同社のチャージ用サイトでクレジットカード(Visa/Mastercard)を使って10米ドル単位で行う。ただし、決済通貨は日本円(JPY)で、同社が定める価格(非課税)での販売となる。チャージ分は、使い放題サービスの年間利用料金のほか、SMSの送信料金や音声通話料金に充当できる。

チャージサイト プリペイドチャージは、トラベルSIMと同様に専用サイトから10米ドル単位で行える。ただし、決済は日本円で、アイツーが定める価格(非課税)での販売となる。1月17日現在、10米ドル=1200円で販売している

 SMSの受信は無料で、送信料金は滞在国によって異なる。チャット&トークにおける音声通話着信は原則として無料だが、滞在国によっては国ごとの着信通話料金がかかる場合がある。通話発信は、滞在国ごとに発信通話料金がかかる。SMS送信料金は1通単位、通話料金は1分単位でチャージ残高から米ドルで支払われる。なお、チャットSIMでも、各国の緊急通話番号に対する音声発信は可能となっている。

 通信は、日本を含む世界76カ国で利用できる。対応通信規格はGSM(2G)だが、同規格に非対応の日本・韓国ではW-CDMA(3G)にも対応する。SIMカードは利用するSIMロックフリースマートフォンに合わせて通常・Micro・Nanoの3サイズをくりぬける「マルチサイズタイプ」で、エストニアの携帯電話番号が割り当てられている。

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