「iPhone 8/8 Plus」「iPhone X」への機種変更 auユーザーは要注意?ふぉーんなハナシ

» 2017年09月20日 12時55分 公開
[井上翔ITmedia]

 9月22日、いよいよ「iPhone 8」「iPhone 8 Plus」が発売されます。iPhoneの10周年記念モデルでもある「iPhone X」の発売が11月3日に控えていることもあり、ここ数年の中では一番「落ち着いた」発売日になるかもしれません。

 これら3機種のiPhoneをau(KDDI・沖縄セルラー電話)で使う場合、今までにはない「注意点」があります。

※ 実態により合わせるため、「黒いSIMは要交換 手数料は3000円(税別)」の文章を修正しました(9月20日19時45分)

気付いたきっかけは「ナンバーシェア」のWebサイト

 筆者が「注意点」に気付いたきっかけは、auのApple Watch Series 3向けサービス「ナンバーシェア」のWebサイトでこんな注釈を見つけたことです。

iPhone 7/iPhone 7 Plus/iPhone SE/iPhone 6s/iPhone 6s Plus/iPhone 6/iPhone 6 Plusについては、モバイルデータ通信設定で「音声通話およびデータ」を選択してご利用ください。

ナンバーシェアサイトの注釈 ナンバーシェアのサイトにある注釈。なぜかiPhone 8/8 Plusが抜けている

 普段意識しないかもしれませんが、au 4G LTEスマートフォンは黒いau ICカード(SIMカード)を使う「LTE契約」の機種と、灰色のau ICカードを使う「VoLTE契約」の機種に大別されます。前者は国内での3G(CDMA 1X/CDMA 1X WIN)通信に対応しているのに対し、後者は同通信に非対応となっています。

 従来のauのiPhoneは、原則として「LTE契約」のスマホと見なされ、黒いSIMカードを使ってきました。「じゃあどうやってVoLTEに対応しているの?」と疑問に思うかもしれませんが、引用した注釈にもある通り「モバイルデータ通信設定で『音声通話およびデータ』を選択」するとVoLTEが有効になる仕組みを取り入れています(iOS 8.4以降ではデフォルトでこの設定になっています)。

黒いSIMと白いSIM au 4G LTEスマホの契約は、黒いSIMカードを使う「LTE契約」(左)と、灰色のSIMカードを使う「VoLTE契約」(右)に大別される。今までのiPhoneは原則として左の黒いSIMカードを用いてきた

 iPhone 8/8 Plusがこの注釈に含まれていないことで、筆者はiPhone 8/8 Plus(と後日発売のiPhone X)はLTE契約非対応(=VoLTE専用端末)になった可能性を見いだしたのです。

auの製品情報をよく見てみると……

 さらにauのiPhone 8/8 PlusiPhone Xの製品情報サイトをよく見てみると、こんな注釈があります。

日本国内において3G通信はご利用いただけません。

iPhone Xの製品情報サイト auのiPhone Xの製品情報サイトにある注釈。国内での3G通信非対応の旨が書かれている。iPhone 8/8 Plusの製品情報サイトにも同様の記述がある

 これはauの3Gエリアでは使えないことはもちろんですが、遠回しにLTE契約(黒いSIMカード)では使えないことも示唆しています。

黒いSIMは要交換 手数料は3000円(税別)

 結論からいうと、iPhone 8/8 Plus以降のiPhoneはVoLTE専用端末として位置付けられ、従来の黒いSIMカードは“非対応”とされました

 そのため、黒いSIMカードでiPhoneを使っているユーザーは、iPhone 8/8 Plus/Xへの機種変更に合わせて契約変更を行う必要があります。au取扱店でこれらの機種を購入する場合は、契約変更の手続き(SIMカードの交換)を同時に行えます(※1)。Apple StoreなどでSIMロックフリー版を単体購入した場合は、auショップやPiPitで契約変更手続きを行えます。いずれの場合も、契約変更に伴う事務手数料として3000円(税別、以下同)が必要です。

※1 auオンラインショップで機種変更する場合、新しいSIMカードは本体と一緒に送付されます。到着後、契約者が所定の操作を行うことで契約変更の手続きが完了します(何もしなくても送付日から10日すると自動的に切り替わります)。詳しくはこちらを参照してください

 一方、灰色のSIMカードを使っているユーザーは、契約変更なしで機種変更できます。au取扱店で購入する場合、機種変更に伴う事務手数料として2000円が必要です。Apple StoreなどでSIMロックフリー版を購入する場合は、特に手数料はかかりません(SIMカードもそのまま使えます:※2)。

※2 SIMロックフリー、あるいはSIMロックを解除した「iPhone 6s」以降のiPhoneでもVoLTE契約用のSIMカードが使えます(参考記事

手数料一覧 auの機種変更手数料。契約変更を伴う機種変更は3000円、契約変更を伴わない機種変更(端末増設)の場合は2000円の手数料が必要となる

au 3G(CDMA 1X/CDMA 1X WIN)の「終わりの始まり」?

 auは国内の他キャリア(NTTドコモ、ソフトバンク)とは異なる3G規格を採用しています。そのこともあり、auは4G LTEエリアを積極的に広げつつ、VoLTE対応端末への切り替えも精力的に進めています。今回、iPhone 8/8 PlusやiPhone XがVoLTE契約専用となったのも、その一環のようです。

 ただ、現在でも、ごくごくまれですが「4G LTE圏外」で「3G圏内」というエリアや、3Gの方が安定して通信できる場所は存在します。そのような所に足を踏み入れる人にとって、今までのiPhoneはある意味で「福音」でしたが、今後そうではなくなります。

 iPhone 8/8 PlusやiPhone XがVoLTE専用端末になったことは、ある意味でau 3Gの「終わりの始まり」を告げる出来事なのかもしれません。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年03月13日 更新
  1. 庵野秀明、GACKT、ひろゆき、ドワンゴ川上らが集結 “カメラのいらないテレビ電話”をうたう新サービス「POPOPO」18日に発表へ (2026年03月11日)
  2. 「iPhone 17e」と「iPhone 17」は何が違う? 3万円の価格差をスペックから検証する (2026年03月10日)
  3. どこでもウユニ塩湖? 3COINSで550円の「スマホ用反射ミラークリップ」を試す (2026年03月12日)
  4. 「Galaxy S26」シリーズはどこが安い? 一括価格と2年間の実質負担額を比較、お得なキャリアはココだ (2026年03月11日)
  5. 「iPad Air(M4)」実機レビュー 「もうProじゃなくてもいい」と思えた性能、だからこそ欲しかったFace ID (2026年03月09日)
  6. ドコモ「ガラケー取扱説明書の掲載を終了します」 3G終了に伴い、事前保存を呼びかけ (2026年03月11日)
  7. Xiaomiからも“デカバ”モデルが登場! 1万mAhバッテリー時代が到来 (2026年03月12日)
  8. 100W出力で急速充電対応「UGREEN USB Type-Cケーブル」が43%オフの743円に (2026年03月12日)
  9. キーボード付きスマホ「Titan 2 Elite」がUnihertzから登場 実機に触れて分かった“絶妙なサイズ感” (2026年03月09日)
  10. サムスンに聞く「Galaxy S26」シリーズ開発秘話 AI機能はさらに賢く、商用化まで5年を要した「プライバシーディスプレイ」 (2026年03月12日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2026年