レビュー
» 2009年10月12日 17時45分 UPDATE

3台のXを横並びで比較:VAIO史上、最薄最軽量モバイルノート「VAIO X」を徹底検証する(後編) (1/5)

「VAIO X」が非常に薄くて軽いのは分かった。では、パフォーマンスやバッテリー駆動時間、発熱、騒音はどうなのか? 後編は各種テストでVAIO Xの実体に迫る。

[前橋豪, 撮影:矢野渉,ITmedia]

後編は「VAIO X」をとことんテストする

「VAIO X」

 ソニーが10月22日に発売するモバイルノートPCの新作「VAIO X」は、厚さ13.9ミリ、重さ約765グラム(最軽量構成では約655グラム)の驚異的な薄型軽量ボディと、標準で約10時間のロングバッテリーライフを両立しているのが特徴だ。

 先に掲載したレビューの前編では、ボディデザイン、バッテリーオプションの構成、基本スペックや通信機能、インタフェース、液晶ディスプレイ、キーボードとタッチパッドの使い勝手についてチェックした。

 今回のレビュー後編では、Atom Zの採用で気になる実際のパフォーマンス、3タイプのバッテリーによる駆動時間の違い、薄型軽量ボディでは不利になちがちな動作時の発熱、そして内蔵ファンの騒音レベルまで、仕様の異なる3台のVAIO Xをじっくりテストしていく。

 なお、PC USERではレビュー以外にも、本体の分解を含む開発者インタビュー、製品発表会リポート、VAIO秋冬モデルの全ラインアップ紹介など、VAIO Xに関連した情報を多数公開している。VAIO Xをより詳しく知りたい方は、以下の囲みにある記事も併せてご覧いただきたい。


3台のVAIO Xを横並びで比較

 今回入手した3台の試作機は、Atom Z540(1.86GHz)と64GバイトUltra ATA SSD搭載の店頭販売向け標準仕様モデル、Atom Z540(1.86GHz)と128GバイトSerial ATA SSD搭載のソニースタイル直販VAIOオーナーメードモデル、そしてAtom Z550(2.0GHz)と256GバイトSerial ATA SSD搭載のハイエンドなVAIOオーナーメードモデルだ(Serial ATA SSDはUltra ATA変換アダプタ経由でチップセットに接続)。

 VAIOオーナーメードモデルでは、WiMAX+IEEE802.11a/b/g/nの無線LAN(11nはドラフト準拠、最大受信速度300Mbps/最大送信速度150Mbps)の構成も選べるが、テストした試作機はいずれもFOMA HIGH-SPEED対応のワイヤレスWANとIEEE802.11b/g/nの無線LAN(11nはドラフト準拠、最大受信/最大送信速度150Mbps)を搭載している。

 店頭向けモデルのデータストレージを64GバイトUltra ATA SSDから128Gバイト/256GバイトSerial ATA SSDに変更した場合と、CPUクロックを上げた場合に、テスト結果がどのように変わるのかに注目してほしい。

 各機の仕様表とデバイスマネージャの画面は以下の通り。重量を計測したところ、Atom Z540(1.86GHz)と64GバイトUltra ATA SSD搭載で約745グラム、Atom Z540(1.86GHz)と128GバイトSerial ATA SSD搭載で約760グラム、Atom Z550(2.0GHz)と128GバイトSerial ATA SSD搭載で約763グラムと、それぞれの公称値を下回る軽さだった。

 なお、ソニーが10型以上の液晶ディスプレイを搭載したノートPCとして世界最軽量をうたう約655グラムの構成は、64GバイトUltra ATA SSD、WiMAX+IEEE802.11a/b/g/nの無線LAN、Sバッテリーを選択し、Bluetoothを省いた場合の値になる。

左からAtom Z540(1.86GHz)と64GバイトUltra ATA SSDを搭載した標準仕様モデル「VPCX118KJ/B」(ブラック)、Atom Z540(1.86GHz)と128GバイトSerial ATA SSDを搭載したVAIOオーナーメードモデル「VPCX11AKJ」(ゴールド)、Atom Z550(2.0GHz)と256GバイトSerial ATA SSDを搭載したVAIOオーナーメードモデル「VPCX11AKJ」(プレミアムカーボン)。ほかのカラーより5000円高いプレミアムカーボンの天板は、光沢塗装で高級感がある半面、指紋が目立ちやすい

今回テストした「VAIO X」の試作機
製品名 VPCX118KJ/B VPCX11AKJ(ゴールド) VPCX11AKJ(プレミアムカーボン)
販路 標準仕様モデル VAIOオーナーメードモデル
ボディカラー ブラック ゴールド プレミアムカーボン
OS 32ビット版Windows 7 Home Premium
CPU Atom Z540(1.86GHz) Atom Z550(2.0GHz)
メインメモリ 2Gバイトオンボード(DDR2-533MHz SDRAM)
チップセット Intel System Controller Hub(SCH) US15W
液晶ディスプレイ 11.1型ワイド(1366×768ドット)
データストレージ 64GバイトSSD(Ultra ATA) 128GバイトSSD(Serial ATA) 256GバイトSSD(Serial ATA)
WiMAX
無線LAN IEEE802.11b/g/n(最大受信/送信速度150Mbps)
ワイヤレスWAN FOMA HIGH-SPEED対応(最大受信7.2Mbps/送信5.76Mbps、GPS内蔵)
Bluetooth Bluetooth 2.1+EDR準拠
キーボード 日本語配列
バッテリー Lバッテリー
オフィススイート
PDF作成ソフト
セキュリティ対策ソフト マカフィー・PCセキュリティセンター(60日期間限定版)
日本語入力ソフト ATOK 2009 for Windows(30日期間限定版)
VAIOアプリ 搭載
保証サービス 1年間保証 3年間保証<ベーシック>
本体サイズ 278(幅)×185(奥行き)×13.9(高さ)ミリ
重量(公称値) 約765グラム 約780グラム 約780グラム
重量(実測値) 約745グラム 約760グラム 約763グラム
販売価格 実売11万円前後 10万9800円 13万9800円

Atom Z540(1.86GHz)と64GバイトUltra ATA SSDを搭載した店頭販売向け標準仕様モデル「VPCX118KJ/B」(ブラック)のデバイスマネージャ画面。64GバイトのUltra ATA SSDは基板むき出しの小型タイプで、「SanDisk pSSD-P2」(MLC)だ。無線LANはAtheros AR928Xを装備する。「Sony Firmware Extension Parser Device」と、「Sony Programmable I/O Control Device」はほかのVAIOノートでも見られる独自デバイスだ

Atom Z540(1.86GHz)と128GバイトSerial ATA SSDを搭載したVAIOオーナーメードモデル「VPCX11AKJ」(ゴールド)のデバイスマネージャ画面。128GバイトのSerial ATA SSDは、uSATAコネクタ仕様で基板むき出しタイプの1.8インチドライブ「Samsung MMCRE28GFMXP-MVB」(MLC)だ

Atom Z550(2.0GHz)と256GバイトSerial ATA SSDを搭載したVAIOオーナーメードモデル「VPCX11AKJ」(プレミアムカーボン)のデバイスマネージャ画面。256GバイトのSerial ATA SSDは、uSATAコネクタ仕様で基板むき出しタイプの1.8インチドライブ「Samsung MMDPE56GFDXP-MVB」(MLC)だ

 次のページでは、各種パフォーマンステストを実行し、VAIO Xの性能をより詳しく見ていく。

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