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» 2010年07月20日 17時37分 UPDATE

進化を止めない最強NAS 第1回:iPhone/iPadで自宅のQNAPを徹底活用――「QMobile」を試す (1/3)

“最強NAS”こと「QNAP TurboNAS」の最強たる理由は、全ラインアップで共通化されたソフトウェアによる拡張性にある。最新ファームウェアで追加された新機能を取り上げつつ、その真価に迫ろう。

[瓜生聖,ITmedia]

ファームウェア3.3.0登場

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 QNAPのTurboNASシリーズに、待望の最新ファームウェア3.3.0がリリースされた。今回の目玉の1つはiPhone用アプリ「QMobile」に連動した「Multimedia Station 2」だ。

 iPhoneはどこでもネットにつながる機動力とマルチタッチをはじめとする先端のインタフェース、そしてPCに迫る処理能力が魅力だ。ただ、ストレージ容量の増加スピードに比べて、コンテンツの多様化やコンテンツ自身のクオリティ上昇による容量の増加はそれを上回っており、すべてのデジタルコンテンツをiPhoneに同期していない人も少なくない。

 QMobileはデジタルコンテンツの保存場所としてTurboNASを使用し、データを持ち歩かなくてもストリーミングによってコンテンツを外出先で楽しむことができる無料アプリだ。1.0.2からiOS4にも対応しており、App Storeから無料でインストールすることができる。今回はQMobileの導入、設定から利用方法までを紹介する。

 QMobileを使うにはTurboNASのファームウェアを3.3.0以上にアップデートする必要がある。ファームウェア3.3.0ではMultimedia StationがMultimedia Station2にアップデートされており、QMobileからの接続を受け付けてコンテンツのストリーミング配信を行うことができる。ファームウェア3.3.0はほかにも新機能や機能拡張があるので次回以降、詳しく紹介していくことにしよう。

まずはTurboNASの設定から

 Multimedia Station2はブラウザベースのメディアプレーヤーだ。利用するためにはWebサーバを有効にしたうえで、Multimedia Station2のサービスを有効にする必要がある。また、サーバ自動検出を行うためBonjourを有効にしておこう。

og_qnap1_001.jpgog_qnap1_002.jpgog_qnap1_003.jpg Multimedia Station2を開始する前にWebサーバ機能を有効にしておく(写真=左)。次にMultimedia Station2のサービスを有効にする(写真=中央)。Bonjourの設定はネットワークサーチサービスの中にある。「iPhone/iPod touch向けQMobile」を有効にする(写真=右)

 初期状態ではMultimedia Station2の管理者パスワードが設定されていないので、TurboNASの管理画面からパスワードの初期化を行っておく。その後、画面上部のMultimedia Stationアイコンか、画面中部のリンクをクリックしてMultimedia Station2にアクセスする。

 Multimedia Station2は、QMultimediaフォルダ以下を対象とする。意図したフォルダが表示されていることを確認しておこう。また、QMobileからアクセスする際は管理者ユーザーではなく一般ユーザーでアクセスすることが望ましい。コントロール・パネルのユーザ管理から一般ユーザーを追加しておく。これで準備は完了だ。

og_qnap1_004.jpgog_qnap1_005.jpg 初期状態ではゲストログインになるので右上の「ログイン」をクリックしてユーザー名adminでログインする(画面=左)。コントロール・パネルからユーザー管理を選択、一般ユーザーを作成する。それぞれのユーザーに対してアクセスできるフォルダを制限できる(画面=右)

まずは自宅で使ってみよう

 次にiPhone側の設定を行う。QMobileはApp Storeから無料でダウンロードできる。

 QMobileは外出先でも利用可能だが、まずは自宅の無線LAN環境で利用できるように設定しよう。QMobileを起動し、無線LANに接続した状態で「Automatic Discovery」をクリックする。Bonjourが有効になっていればすぐにサーバが見つかるはずだ。ここで見つかったサーバをクリックし、Multimedia Station2で設定したユーザー名、パスワードを入力すればサーバに接続できるようになる。

og_qnap1_006.pngog_qnap1_007.png QMobileはAppStoreから無料でダウンロードできる。現在はiOS4に対応したバージョン1.0.2がリリースされている(画面=左)。QMobileを起動するとサーバ選択画面が表示される。最初は何も追加されていないので「Automatic Discovery」をクリック(画面=右)

og_qnap1_008.pngog_qnap1_009.png 無線LAN環境では「Automatic Discovery」をクリックするとサーバが自動的に検出される(画面=左)。ユーザ名/パスワードはMultimedia Station2で設定したものを入力する(画面=右)

 サーバに接続するとメニュー画面が表示される。まずは「Media Center」を選んでみよう。Media CenterはMultimedia Station2と同様のフォルダ構成でコンテンツが利用できるQMobileのメイン機能だ。

og_qnap1_010.pngog_qnap1_011.pngog_qnap1_012.png QMobileのメニュー画面(画面=左)。Media Centerで表示される内容はMultimedia Station2の内容と同じだ(画面=中央)。下に並んだアイコンで種類別に表示するコンテンツを絞り込むことができる。画面はすべてのファイルを表示しているところ(画面=右)

og_qnap1_013.pngog_qnap1_014.pngog_qnap1_015.png 画像はサムネイル表示ができる(画面=左)。画像を表示しているところ(画面=中央)。動画を再生しているところ。ただし、原稿執筆時にリリースされているQMobile 1.0.2には動画が再生できないという致命的な問題がある(開発元に問い合わせたところ、この問題を解決した1.0.3が近日リリースされる予定という)。ちなみにこれは1.0.1をインストールしたiPadの画面だ(画面=右)

og_qnap1_016.pngog_qnap1_017.pngog_qnap1_018.png MP3ファイルの場合、「ALL」でファイル名を表示させれば文字化けはしないものの、音楽ファイルとしてタグ表示させるとID3v2.4以前では文字化けしてしまうようだ(画面=左/中央)。音楽再生画面(画面=右)

 音楽ファイルの場合はMedia Centerだけでなく、Multimedia Station2で登録したプレイリストをMy Jukeboxから再生することもできる。

og_qnap1_019.jpgog_qnap1_020.png プレイリストはMultimedia Station2のプレイリスト編集で作成する(画面=左)。My Jukeboxを選択するとプレイリストの一覧が表示される(画面=右)

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