まずはベースマシンの構成でFF14ベンチを計測してから、別途用意したグラフィックスカードに交換し、同じようにFF14ベンチを計測した結果を掲載していこう。今回検証したグラフィックスカードは、GeForce GTX 460、GeForce GTX 470、GeForce GTX 470のSLI、GeForce GTX 480、Radeon HD 5850、Radeon HD 5870である。なおNVIDIAの最新ドライバを導入するとFF14ベンチでスコアアップが望めるということなので、旧ドライバと新ドライバで計測した結果も掲載しておく。また、実際のプレイ環境に近くなると思われる非公式のフルスクリーン化DLLを導入して計測している点にも注意してもらいたい。
FF14ベンチの結果の値は、どの程度快適にプレイできるかの指標となっており、確実に快適にプレイできる値は4500以上のスコアになる。ただ一歩譲って3000〜4499の「やや快適」程度までを認めた場合であっても、HIGH設定(1980×1080ドットのフルHD)で、このスコアを出すグラフィックスカードであることを条件とすべきだろう。
そうした点で合格ラインにあるのは、HIGH設定で3000を超えていたGeForce GTX 460以外のすべてのグラフィックスカードだ。GeForce GTX 460はLOW設定(1280×720ドット表示)では快適動作のスコアとなる4500を超えているがHIGH設定ではガクンとスコアを落とし「普通」という判定にまで落ち込んでしまっている。またグラフィックスカード1枚の状態ではRadeon HD 5870がLOW設定とHIGH設定の両方で高いスコアとなっている。
GeForce GTX系に関してはGeForce GTX 480が健闘しているものの、Radeon HD 5870に残念ながら及ばなかった。ただし、HIGH設定で最もスコアが高かったのはGeForce GTX 470(SLI)で、さすがにSLI構成は負荷が高くてもスコアの落ち込みが少なくてすむことが分かる。つまりHIGH設定で存分にFF14を楽しみたいのであればGeForce GTX 470(SLI)以上が必要になるだろう。
十分な予算が確保できるのであればGeForce GTX 480のSLI構成も視野に入れたい。ただし、GeForce GTX 480単体での消費電力は最大で250ワットとも言われており、2枚で500ワットとなるので電源をさらに高出力のモノに交換する必要があるかもしれない。
以上のようにLynnfieldでFF14ベンチマークを試した結果では、GeForce GTX 470の1枚差し(できればSLIがベスト)かRadeon HD 5850以上を搭載するシステム(BTOによる構成)を選ぶほうがよさそうだ。いずれにせよ、マウスコンピューターのG-Tuneならフルラインアップがそろっているので、自分にぴったりのマシンが見つかるはずだ。
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