ウィルコムの純減に歯止め、PHSが改善傾向に――2011年1月契約数

» 2011年02月07日 17時01分 公開
[後藤祥子,ITmedia]
グループ名 2011年1月純増数 累計
NTTドコモ 13万4000
 2in1:−6200
5734万4000
 2in1:40万0600
KDDI 6万7000 3259万4400
ソフトバンクモバイル 24万600
 DN:−600
2464万0500
 DN:3万3900
イー・モバイル 8万1500 300万5100
携帯総計 52万3100 1億1758万4000

 電気通信事業者協会(TCA)は2月7日、2011年1月末の携帯・PHS契約数を発表した。携帯電話とPHSを合わせた契約数は、前月比0.4%増の1億2123万1400。冬モデルのスマートフォンが出そろい、販売も好調に推移していることから、携帯キャリアは各社そろって純増となった。PHSも、ウィルコムが12月に発表した新施策「だれとでも定額」が好調で、これまで万単位だった純減が400にとどまった。

 携帯電話のみの1月の純増は52万3100で、累計契約数は1億1758万4000。純増トップは24万600契約を獲得したソフトバンクモバイルで、主軸のiPhone 4に加え、Android端末の「GALAPAGOS 003SH」や、使いやすくてカラフルなフィーチャーフォン「PANTONE 3」が人気を博し、契約数を押し上げた。

 13万4000の純増で2位となったNTTドコモは、スマートフォンに加え、データ通信サービスが好調に推移。「データ通信端末とスマートフォンを合わせた契約数が、昨年同月比で約2倍」(ドコモ)となるなど、新たなニーズに対応する製品が契約数の伸びに貢献した。1月の契約数が3700となったXi(LTE)については、LTEエリア外では3G網を使える点などを訴求して契約増を目指すという。

 3位のイー・モバイルは、テザリングに対応するスマートフォン「Pocket WiFi S」と「HTC Aria」が好調で、8万1500の純増を獲得。1月には300万契約を突破し、年度末目標の320万契約の達成に向けて順調に契約数を伸ばしている。KDDIは「IS03」などのAndroid端末が好調なものの、機種変更が多かったことから、大幅な純増にはつながらなかったとしている。

Photo 純増数の推移
Photo 純増シェアの推移
MNP利用状況 差し引き
NTTドコモ −2万8700
KDDI −4万700
ソフトバンクモバイル 6万9200
イー・モバイル 200

 番号ポータビリティの利用実績は、ソフトバンクモバイルとイー・モバイルが転入超過となった。イー・モバイルは、“テザリング対応スマートフォン”の投入が転入超過につながったとみており、利用者のニーズをくんだサービスの投入が奏功した格好だ。

Photo MNP利用状況の推移

PHSは大幅改善、UQ WiMAXも好調に推移

 12月まで万単位の純減が続いていたウィルコムは、他社携帯や固定電話への10分以内の国内通話料が毎月500回まで無料になる「だれとでも定額」が人気を博し、純減幅が大きく改善。1月は400の純減にとどまった。WILLCOM CORE 3Gが3300の純増となったことから、ウィルコムとしての契約数は純増に転じている。

 UQコミュニケーションズのUQ WiMAXは、月額3880円の定額プランが好調に推移し、モバイルWi-Fiルータの製品ラインアップも充実してきたことから7万5900の純増となった。

ウィルコム 2011年1月純増 累計
PHS −400 364万7400
WILLCOM CORE 3G 3300 13万1600
2900 377万9000

UQコミュニケーションズ 2011年1月純増 累計
UQ WiMAX 7万5900 60万0300

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