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» 2011年08月11日 12時00分 公開

節電DIY:エアコンの設定温度を上げると本当に節電できるのか (3/3)

[奥川浩彦,Business Media 誠]
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節電に効果あり! 室外機を“水冷”

 冒頭に書いたように、筆者は毎日節電番組をチェックしている。9割以上は「エアコンの設定温度を2度……」「最新の家電品は○○%省エネ……」とありきたりの情報で役に立たない。その中で、最も興味を持ったのはテレビ東京「トコトンハテナ」の節電に関する放送だ。

 その番組の中でエアコンの室外機の回りを綺麗にし、日よけを設置、水で室外機を冷やしたところ20%の節電という結果が出た。冷蔵庫でも水冷の効果は絶大だったので、エアコンの室外機の水冷も検証だけしてみた。

 3回目の実験は猛暑日。検証中の外気温は平均34.4度と高めだが、室温は2回目の実験とほぼ同じ31度くらいだった。今回は設定温度を27度にして急速に室温を下げ、途中から29度に変更する検証と、フルパワーに近い状態と低消費電力で安定している状態で室外機に水を掛けその効果を検証した。

 設定温度を27度にしたので前回と同様スタートから消費電力は急増。今回も20分で室温は29度まで下がった。この時の消費電力は1160ワット前後、じょうろで室外機の背面、片側面の放熱部分に水を掛けると消費電力は急速に減り50秒後に834ワットと約30%ほど減少した。やはり水冷の効果は絶大だ。室外機は大きなファンで送風しているので水の乾きも早く2〜3分で元の状態に戻ってしまった。この時エアコン吹き出し口の温度も12.8度から11度に短時間だが下がっている。

 水冷の実験を終え設定温度を29度に上げると、すでに室温が29度より下がっていたので送風状態となり消費電力は25ワットまで激減、2分ほどで160ワット前後で推移し始めた。この状態で再び室外機を水冷すると消費電力は97ワットまで減少、瞬間的に40%以上の節電が確認できた。消費電力が少なめで発熱が少ないせいか5分ほどして元の状態に戻った。連続してもう一度水冷を行うとほぼ同じ結果となった。

 温度設定を途中で変更する検証は予測通り。20分で室温を下げピークを前半にシフトすることができた。水冷は瞬間的には30〜40%の節電が確認できた。企業向けには定期的に室外機に散水する装置が売られているが、家庭では園芸用の散水用品などを応用して、水を掛け続ける仕組みを用意すれば大きな節電ができそうだ。

 筆者はエアコンを使用しないので、この実験後はコンセントを抜いたままだが、一般的にはエアコンの消費電力は企業でも家庭でも比率が高い。温度設定、本体のフィルターの掃除、室外機回りの邪魔なものを退ける、室外機の日よけなども効果がありそうなので、まずは小さなことの積み重ねから始めたい。さらに頑張るなら室外機を水で冷やせば冷蔵庫と同様大きな節電が期待できる。

 もちろん、エアコンの節電は熱中症により生命に影響することもある。当然のことだが、節電よりも健康を重視しよう。扇風機などを併用したり、外気を利用して涼しく過ごす方法を考えることも重要だ。そのあたりはまた後日紹介する。次回はテレビの節電に関して考えてみたい。

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