Twitterクライアントは無料のもので十分――。そう思う人もいるかもしれないが、Twitterをより快適に楽しむなら、やはり多機能な有料アプリを活用したいもの。しかし、数100円とはいえお金がかかる……とためらっている人も多いだろう。そこで今回は、iPhoneの有料Twitterクライアントの中でも人気が高いものを選択し、その使い勝手や無料版との違いなどをチェックしてみた。
なお、前回と同様「アプリ詳細」では、タイムラインの見やすさやデザインの良さなどを「閲覧性」、過去のタイムラインを簡単に読み込めるか、タイムラインやメンションなどを一括で更新できるか、UIの使い勝手は良いかなどを「操作性」、フォントや背景の画像を変えられるか、マルチアカウント に対応しているか、自動更新の時間を設定できるかといった設定の充実度を「カスタマイズ性」として最大5つの★で評価している。
アプリ名 | Echofon Pro for Twitter |
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提供 | naan studio, Inc. |
価格 | 600円 |
閲覧性 | ★★★★★ |
操作性 | ★★★★★ |
カスタマイズ | ★★★ |
軽快な動作と使い勝手の良さで人気を集める定番アプリの有料版。無料版との大きな違いは、メンションやダイレクトメッセージ(DM)のプッシュ通知機能が、相手のクライアントに左右されずに利用できること(無料版では相手がEcohfonを利用していない場合は通知ができない)。メール感覚でメンションやDMを確認できるので、ヘビーユーザーには役立つだろう。
また、PC版のクライアントやiPadなど、iPhone以外でもTwitterを利用している場合に役立つ「デスクトップと同期」にも対応する。外出先などではiPhone、自宅ではiPadといったような使い分けをしている人は、つぶやきを二重で確認する手間を省けるので重宝しそうだ。
本アプリはUI(ユーザーインタフェース)も使いやすく、日本語のメニュー表示も分かりやすい。ただし、無料版との機能差がさほど感じられない点が気になった。最も大きく異なるのはプッシュ通知だが、「デスクトップと同期」を始めとするほかの機能は無料版とさほど変わらない。そう考えると、あえて有料版を使う必要性が感じられなかった。
アプリ名 | Osfoora for Twitter |
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提供 | Said Marouf |
価格 | 350円 |
閲覧性 | ★★★★★ |
操作性 | ★★★★★ |
カスタマイズ性 | ★★★ |
デザイン性を重視したインタフェースと軽い動作で高評価を得ているアプリ。起動するとタイムラインではなく「Home」画面が表示される仕様になっており、ここからタイムラインやプロフィールの閲覧やつぶやきの投稿、ユーザーの検索、各種設定などを行える。一覧性が高く、アイコン表示が分かりやすいので、各メニューに素早くアクセス可能だ。
また、タイムラインの読み込みスピードも速い。もちろん通信環境などによって違いは出るが、本稿を執筆している環境では、ほかのアプリよりも若干速い印象を受けた。
個々のつぶやきを表示した画面ではメンションを交互に表示する「Conversation」を利用できる。地味な機能ではあるが、過去の会話の流れを手軽にたどれるので利便性が高い。価格はほかのアプリよりも少し安いが、機能に遜色はなく、使いやすさに配慮して設計されたインタフェース、キビキビとした動作も秀逸な1本だ。
アプリ名 | SimplyTweet 3 |
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提供 | Hwee Boon Yar |
価格 | 600円 |
閲覧性 | ★★★★★ |
操作性 | ★★★★ |
カスタマイズ性 | ★★ |
その名の通りシンプルなインタフェースを採用したTwitterクライアント。
タイムラインは、つぶやきを吹き出しで表示するほか、シックな印象の黒地、オーソドックスな白地などを選択できる。また、ほかの有料クライアントと同様に、URL短縮やInstapaper、Read It Laterとの連携、プッシュ通知など、価格相応の充実した機能が備えている。さらに、iPodで再生している楽曲の名称を投稿する、遊び心のある機能にも対応している。
タイムラインで個々のつぶやきを左右にフリックすると表示される「スワイプメニュー」も用意。スワイプメニューには3つのアイコンが並び、ここからメンションや会話の流れを表示する「Conversation」、翻訳などができる。これら3つのアイコンは、リツイートやお気に入りなどにカスタマイズして自分好みの仕様にすることが可能だ。
シンプルで使い勝手は上々だが、詳細設定をアプリ上で行えない点がやや気になった。先に述べた設定を行うにはiPhone標準の「設定」から操作する必要がある。画面表示を変更するたびにアプリを切り替える必要があり、やや億劫だと感じた。
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