NTTドコモの「LYNX 3D SH-03C」は、3D液晶を搭載したAndroidスマートフォンだ。auの「IS03」、ソフトバンクの「GALAPAGOS 003SH」に続き、シャープのフルタッチ型のAndroid端末として発表された。OSはIS03と同じくAndroid 2.1を採用。Android 2.2の003SHよりは1つバージョンが古いが、2011年春にAndroid 2.2へバージョンアップする予定。
SH-03Cのボディサイズ/重さは約62(幅)×123(高さ)×13.4(厚さ)ミリ/約140グラム。約62(幅)×121(高さ)×12(厚さ)ミリ/約139グラムの003SHよりもやや高さと厚さがある。ボディの外周にはクリスタル調のフレームをあしらい、3D端末らしく立体感を演出している。ディスプレイには表面を保護するようガラスパネルを採用した。
IS03(au) | 003SH(ソフトバンク) | SH-03C(NTTドコモ) | |
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OS | Android 2.1 | Android 2.2 | Android 2.1 |
サイズ(幅×高さ×厚さ) | 約63×121×12.6ミリ | 約62×121×12ミリ | 約62×123×13.4ミリ |
重さ | 約138グラム | 約139グラム | 約140グラム |
連続通話時間 | 約230分 | 測定中 | 約270分 |
連続待受時間 | 約200時間 | 測定中 | 約410時間 |
バッテリー容量 | 1020mAh | 1390mAh | 1400mAh |
ディスプレイ | 約3.5インチダブルVGA(640×960ピクセル)NewモバイルASV液晶 | 約3.8インチワイドVGA(480×800ピクセル)NewモバイルASV液晶(3D対応) | 約3.8インチワイドVGA(480×800ピクセル)NewモバイルASV液晶(3D対応) |
ディスプレイ下部にはMENU、ホーム、クリア、電源キーを搭載し、タッチパネルの操作を補助する。ちなみに003SHは側面に電源キーを備えており、使い勝手がやや異なる。この電源キーを押すと誤操作防止ロックがかかり、画面が消灯する。電源キーはディスプレイ下部にあるので、ホーム画面に戻るときに押してしまったことが何度かあった。「LYNX SH-10B」ではアプリの「終了」が電源キーに割り当てられていたこともあり、少々紛らわしい感もある。
右側面には突起したシャッターキーが配されており、半月状のキーはIS03と似ている。着信時や充電時に点滅、点灯するイルミネーションは、スマートフォンでは小さな丸い点が光る機種が多いが、SH-03Cでは4つのフロントキーの隙間から光が浮かび上がるカラフルな仕様になっている。
3.8インチのワイドVGAディスプレイには、シャープが開発したタッチパネル対応の3D液晶を搭載。「視差バリア」と呼ばれる縦縞のバリアを重ね、右目と左目に異なる映像を映すことで、裸眼でも立体的な画像や映像を見られる(関連記事)。ソフト処理により、カメラを動かしながら3D写真を撮影したり、2D画像や映像の3D化したりできる。3Dコンテンツの視聴に適した端末から目までの距離は約30センチ。なお、003SHも同様の3D液晶を備えている。
3Dコンテンツは動画を22本、アプリを4本(うちゲームが2本)プリセットしているが、ドコモマーケットなどで3Dコンテンツを配信するかは未定。説明員によると、SH-03Cの発売当初に楽しめる3Dコンテンツは、プリセットされているものに限られるという。ゲーム、動画、USTREAMなどの配信を予定しているソフトバンクモバイルの方が、3Dコンテンツの展開に積極的な印象を受ける。
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