「LYNX SH-10B」は横画面での利用が基本となるが、Twitterクライアントやメーラーなど、縦画面の方が多くの情報を表示できる場合が多い。例えばGmailアプリの場合、横画面だと受信トレイに4件のメールしか表示されないが、縦画面にするとメール一覧は2倍の8件となる。
このGmailアプリのように、SH-10Bでは、アプリケーションによっては端末を90度傾けて縦画面でも利用できる。確認した限り、「twicca」「Twidroyd」「Facebook」「mixivTweet」「毎日新聞」「乗換案内」などのアプリは縦画面と横画面どちらでも表示された。一方、プリインストールされている「メール」「スケジュール」「内蔵辞書」「ネット辞書」は横画面のみ、「ウェザーニュース」「radiko.jp」などは縦画面でしか表示できなかった。
なお、縦画面と横画面の切替えを有効にするには、「設定」→「画面表示」で「画面の向き」にチェックを入れておく必要がある。
縦画面で利用するときは、SH-10Bのヒンジ部分に親指をかけると持ちやすく、本を片手で持つ感覚に似ている。本を開いた“ブックスタイル”とでも呼べばいいだろうか。スクロールはタッチパネルやトラックボールを使うとスムーズだ。Xperiaの縦画面と比べた場合、1画面の情報量は基本的に同じだが、SH-10Bの方がディスプレイが1インチ大きいので(Xperiaは4インチ、SH-10Bは5インチ)、文字が大きく表示されて見やすい。
なお、SH-10BではTwitterとmixiのオリジナルアプリ「twit SH」と「mixi for SH」も用意されているが、これらのアプリも横画面でしか表示できない。twit SHは横画面だと3件のツイートしか表示されず、せっかくの大画面が生かされていない感がある。横画面では2列にするなど、より多くの情報を表示する工夫が欲しい。
ブラウザは、例えば「ドコモマーケット」の場合、SH-10BではXperiaなどと同様の縦表示のレイアウトがそのまま適用されている。横画面で表示すると、左右にスペースが空いてしまい、1画面に表示される情報量は少ない。端末を傾けて縦表示にすると、SH-10Bの画面にフィットした形で表示されるが、横画面でも快適に利用できるよう、横表示用のレイアウトも採用してほしい。
「ITmedia +D Mobile」は、横画面いっぱいに表示され、左右へのスクロールはほぼ不要。ただ、縦表示にしても縦用には最適化されず、横画面がそのまま縦向きになる。左右にスクロールしないとすべての部分を読めないので、+D Mobileは横画面で閲覧した方がよさそうだ。mixi、Yahoo!JAPAN、Amazon、価格.comなども同様だった。
一方、シャープのAndroid端末向けポータルサイト「SH!SH!SH!」や、シャープがAndroid端末向けに電子書籍やウィジェットを紹介するサイト「millmo for SH」、Googleなどは、縦画面と横画面どちらにも最適化された表示となるので、ブックスタイルでも違和感なく利用できる。
アプリとWebサイトともに、縦横両方の表示に対応して、必要に応じて切り替えて使えるのが理想的だが、すべてのコンテンツに両対応を望むのは厳しそうだ。このように、各アプリやWebサイトによってSH-10Bでの表示方法は異なるので、コンテンツごとに確認してほしい。
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