Pocket WiFi Sは、海外版および日本通信が発売するHuawei「IDEOS」にひと味加えたイー・モバイルオリジナルのテザリング操作ウィジェットがプリインストールされ、ホーム画面の中央に配置してある。
また、バッテリー残量やアンテナ強度を示すアイコンや時刻なども普通の携帯電話と同様にすぐチェックできる。状態表示がLEDインジケータのみで、瞬時に状態を把握しにくかったPocket WiFiより格段に分かりやすく、オリジナルウィジェットによりテザリング機能をワンタッチで容易に制御できるのが便利だ。
無線LANルータ/テザリング機能“Pocket WiFi”は、ウィジェットのタッチ操作で、機能オフ時より5秒ほどで有効になる。画面上部に「Pocket WiFiまたはUSBテザリングが有効 です」と表示される
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テザリング機能は、ウィジェットのタッチ操作により機能オフ時より5秒ほどで有効になる。普段の操作はこれだけだ。無線LAN機器は最大5台まで(プラスPCへのUSB接続で計6台まで)接続できる。無線LANは2.4GHz帯のIEEE802.11b/g準拠(テザリング利用時)で、セキュリティ設定はOpenかWPA2-PSKより選択する。Openはパスフレーズなし、WPA2-PSKはパスフレーズを決めて、使用する無線LAN機器で同じパスフレーズを入力して認証する方式となる。
セキュリティ設定については、セキュリティ性を高め、使用者を限定管理するなら迷わずWPA2-PSKだが、Pocket WiFi SにおいてはOpenも使い勝手がよいかもしれない。上記の通りテザリング機能のオン/オフを簡単に制御にできるうえ、知人・友人や家族が使いたい場合もパスフレーズの入力なしに簡単に使ってもらえるためだ。これを書いているファミリーレストランを見渡すと、某ゲームの“狩り”のグループが2組もいたりする。これまでのPocket WiFiと同様に、PC利用以外のこういった利用シーンにも大いに向くだろう。
端末の設定でスリープ状態に移行しても(当然だが)通信とテザリング機能はオンのまま維持される。同じく、本機で別の操作──Webやメールチェック、ほかのアプリケーションの利用などももちろん可能だ。
(続く)
明日は「Pocket WiFi Sで他社のSIMカードが使えるか」についてを検証する予定です。
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