高感度で画質も上々、ただし操作性にはやや難あり――「Xperia arc SO-01C」荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(1/3 ページ)

» 2011年04月26日 08時00分 公開
[荻窪圭,ITmedia]

 待望の「Xperia arc」(ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ製)が日本でも登場し、NTTドコモから発売された。画面がでかくて薄くて軽くてデザインがいい。そのカッコよさに隠れているが、カメラ機能が大幅にアップしたのである。いや、正しく言うと、カメラ機能じゃなくて、カメラ性能がぐんと上がったのだ。今までのケータイやスマートフォンとはワンランク違うクオリティなのだ。だから、とにもかくにも画質の話から。

裏面照射型CMOSセンサーがスマートフォンにもやってきた

photo スクリーンサイズが大きい割に薄くて軽い「Xperia arc SO-01C」

 「Xperia arc SO-01C」のカメラ性能はなかなか優秀である。広角で描写力もあり、レンズも悪くないけど、一番のポイントは撮像素子だろう。ソニーが開発し、まずはビデオカメラに、続いてデジカメ(Cyber-shot)に搭載し、2011年には各社が主力モデルに搭載した「裏面照射型CMOSセンサー」がスマートフォンにも採用されたのだ。Xperia arcは、ケータイカメラ用に開発された「Exmor R for mobile」を備えている。

 一般的に、CMOSセンサーはCCDより低コストで作れるし低消費電力だが、構造上ノイズが乗りやすく、感度を上げにくい。現在デジタル一眼レフはほとんどがCMOSセンサーだが、あれは撮像素子が十分な大きさを持っている上にコストをかけてノイズを抑える機構を備えており、CCDに比べて読み出しが速く、消費電力が少ないというメリットを生かせるからだ。

 コンパクトデジカメやモバイル機器のカメラでは、撮像素子が小さい割に画素数を増やしすぎたので、高感度時の画質にどうしても難があった。そこに出てきたのが「裏面照射型CMOSセンサー」なのだ。これは撮像素子サイズが小さいほど効果が大きい技術。簡単に言えば、撮像素子の表面には、実際に光を受けるフォトダイオード分(画素と思えばいい)と、それが受けた光を処理して転送するための配線部が並んで乗っている。配線部があるため画素面積自体はかなり小さくなる。これがよくない。裏面照射型というのは回路をフォトダイオードの裏側に置くことで、画素面積を広くした撮像素子のこと。感度はざっと2倍になるといわれている。

 モバイル機器でそれをいち早く搭載したのが「iPhone 4」。iPhone 4に搭載した裏面照射型CMOSセンサーは、ソニー製ではなくOmniVision社製のものといわれている。で、負けてはいられない本家のソニーが、満を持して投入したのがXperia arcというわけだ。かなり大ざっぱに言うとそんな感じ。CMOSセンサーが1世代進化したと思っていい。

photophoto レンズは28ミリ相当の広角系で、F2.4と明るめ。撮像素子は約810万画素の裏面照射型CMOSセンサーだ(写真=左)。端っこに小さく付いているシャッターボタン。半押しも可能だが、ちょいとばかし小さすぎた気がする(写真=右)
※初出時に開放値を「F2.8」としていましたが、正しくは「F2.4」です。お詫びして訂正いたします。(4/26 11:44)

photophoto 横位置でカメラモード。左には5つの撮影項目が、右には直前撮影画像のサムネイルが並ぶ。人形でもちゃんと顔を検出した。偉い(写真=左)。スマイル検出モードで撮影。顔の横にスマイルメーターが表示されるのが面白い(写真=右)
photophotophoto 縦位置の撮影画面。表示も縦位置に切り替わる(写真=左)。中央のボタンがタッチ撮影のオン/オフ。オンにすると適当な場所に触れるだけでシャッターが切れる(写真=中)。撮影モードは3種類ある(写真=右)
photophotophoto メニューボタンを押すと、細かい撮影メニューが現れる。ホワイトバランスや露出補正、ジオタグのオンオフ、手ブレ補正、フォーカスモードなどはここで変更する。設定項目はシンプルでよい(写真=左)。フォーカスモードは6種類ある(写真=中)。カメラモードからずらっとサムネイルを表示させてみた(写真=右)
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