NTTドコモは5月20日、1.5GHz帯から2.5GHz帯までの6つの周波数帯に対応した小型マルチバンド電力増幅器の試作機を発表した。
現在の携帯電話は複数の周波数を利用するため、周波数帯別に複数の電力増幅器を搭載している。今後、国内1.5GHz帯への対応や、海外ローミング環境で使われる周波数帯の増加などで携帯電話に搭載される増幅器が増えると見込まれているが、装置が増えることで小型化・省電力化が難しくなる。
そこでドコモとルネサスエレクトロニクスは、1台で複数の周波数を増幅できるマルチバンド増幅器の試作機を2010年1月に発表。その後さらに開発を進め、今回、装置を8.05×6.2ミリという実用化サイズまで小型化した。W-CDMAやGSMだけでなく、LTEなどの信号も増幅できるため、国内外のほぼすべての携帯電話サービスに対応できるという。
この小型マルチバンド電力増幅器は、5月25日に開幕する「ワイヤレスジャパン2011」のドコモブースに展示される。
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