NTTドコモが2月7日、1月27日に関東総合通信局から神奈川県横須賀市と相模原市で第4世代移動通信(4G)方式「LTE-Advanced」の実験用無線局予備免許を取得したと発表した。実験試験局免許を取得し次第、実証実験を開始する。
LTE-Advancedは、LTEサービス「Xi」の技術をさらに高度化したもので、2010年には実証実験システムを開発し、有線接続の模擬環境下で室内信号伝送実験を行い、下り約1Gbps、上り約200Mbpsの信号伝送に成功している。これから開始する実証実験では、ドコモR&Dセンターおよびその周辺と相模原市市街地で無線伝送実験を行って主要技術の性能評価を行う。
主要技術の中には、LTEとの互換性を保ちつつ帯域幅を広く確保できる「周波数広帯域化(キャリア・アグリゲーション)」や、上りの伝送速度で約200Mbpsを目指す「上りリンクMIMO伝送」、周波数利用効率を上げ、下りの伝送速度約1Gbpsを実現するための「下りリンクマルチユーザMIMO伝送」、基地局から離れた場所にある端末の伝送速度を向上させる「下りリンクマルチセル協調(Coordinated Multi-Point(CoMP))送信」などが含まれる。
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