日本メーカーとしてワクワクするものを作る――生まれ変わった「FREETEL」で目指すもの:"原則縛りなし”のSIMも(1/2 ページ)

» 2015年06月22日 22時00分 公開
[井上翔,ITmedia]

 プラスワン・マーケティングは6月21日、SIMロックフリー携帯電話ブランド「freetel」を「FREETEL」に刷新することを発表した。また、MVNO通信サービス「freetel mobile」も「FREETEL SIM」として7月15日からブランドおよびサービス内容を刷新することも合わせて発表した。

 これに合わせ、プラスワン・マーケティングは、報道関係者向けに新ブランド・新製品発表会を開催し、同社の代表取締役である増田薫氏が今後の戦略を説明した。本稿では、その詳細についてお伝えする。

photo プラスワン・マーケティングの増田社長

日本の心を込めた新ブランド

 今回、日本国旗をモチーフに、FREETELの「F」と富士山をイメージとしたブランドロゴに刷新するFREETEL。なぜ、“日の丸”をモチーフとしたのだろうか。

 増田社長は、「いいものを作る、ワクワクする製品を作る。こういった日本人の持っている資質は、とても重要だと思っている」とした上で、「私たちは、日本の(端末)メーカーとして、日の丸をモチーフとした、日本の心を込めたブランドにした」とその理由を語った。

 また、ロゴタイプの下には「Made by JAPAN」の文字も刻まれている。文字通り「日本“によって”作られた」という意味の言葉だが、あえて「Made in JAPAN(日本“で”作られた)」としなかった理由が気になるところだ。これについては、「(製品に)日本の心を込めて、日本、そして世界に出て行きたい」という思いを込めているという。

 FREETEL製品の中には、生産を海外で行っているものもあるが、設計や品質管理は国内メーカーで携帯電話を開発してきたエンジニアが関与している。今後、製造に関しても、可能な限り日本国内で行うことも検討している。

photo FREETELの新しいロゴのテーマは「日本の心」

原則として縛りがない「FREETEL SIM」

 従来のMVNOサービス「freetel mobile」では、MVNE(Mobile Virtual Network Enabler:MVNOサービスを支援する事業者)を介してサービスを提供してきた。それに対し、7月15日に始まる「FREETEL SIM」では、プラスワン・マーケティング自身がNTTドコモと直接レイヤー2(L2)接続するMVNOとなり、サービスを展開する。

 L2接続することにより、より自由度の高い料金設定が可能となり、FREETEL SIMは、利用したデータ通信量に応じて6段階に分けられた「使った分だけ安心プラン」を採用している。月額最低利用料金(データ通信容量100Mバイトまで)は、データ通信専用プランで299円(税別、以下同)から、SMS受信対応プランで439円、音声通話対応プランでは999円からと、従来よりも廉価になっている。また、MNP(携帯電話番号ポータビリティ)利用を目的とした短期での転出を除き、利用期間や解約金を設定していないことも特徴だ。

 6段階定額を採用する意図として増田社長は、「先月の食費はどれくらい使った、ということは知っていても、先月の通信量はなかなか分からない。そんな中で3Gバイトプラン、5Gバイトプラン(といった比較的大容量のプラン)を選ぶことは非常に難しい」ことを挙げた。入り口(最低料金)を下げて、使った分だけ支払う、という分かりやすさを重視したのだ。

photophoto データ通信専用では299円から(写真=左)、音声通話機能付きでも999円から(写真=右)

 MVNOサービスでは、昨今、データ通信速度が大手キャリアの回線より遅くなりがちなことが問題となることがある。増田社長は「日本の(大手)キャリアの素晴らしいところは、非常に速いLTE網を世界で最速で日本に導入し、全国でサービスを提供し続けていることだ。ネットを見ていると、(格安SIMは)安いんだけど、なかなかつながりにくい、スピードが出ない。そんな状況で(格安SIMカードの)市場を作れるのだろうか」と、この現状に疑問を呈した。その上で、「FREETELとしては、キャリアが提供している最高のスピードそのままに、安価なサービスを提供する」と述べ、FREETEL SIMの通信品質に対する自信をのぞかせた。

 今後の展開としては、電話のかけ放題サービス、長期利用者への割引の提供や、アプリごとの帯域制御を応用して「FREETEL for iPhone」といった端末や特定サービスに最適化したSIMカードの提供などを予定している。

photophoto 使った分だけ支払うプラン設定で、分かりやすさを重視。10Gバイトまで通信しても、大手キャリアのデータプランよりも安価となっている
photophoto FREETEL SIMは原則として契約期間設定がなく(写真=左)、品質もMVNOとしては最高のものを提供する(写真=右)

店舗展開では家電量販店や携帯電話代理店と協力

 MVNOサービスにMNP転入で加入する場合、電話が使えない期間が生じるという問題がある。その解決法のひとつとして、家電量販店などの店頭にMNPの即日転入を受け付けるカウンターを設置することが、最近のトレンドとなっている。

 FREETEL SIMも、他者のMVNOサービスと同様に、家電量販店や携帯電話ショップ代理店の協力のもと、FREETELコーナーを設置してMNPの即日転入を受け付ける。発表会では、大手家電量販店のヨドバシカメラと、大手携帯電話代理店ティーガイアが展開するスマホグッズショップ「Smart Labo」でのコーナー設置が公表された。このうち、ヨドバシカメラから、常務取締役 販売本部長の日野文彦氏がゲストとして登壇し、ヨドバシカメラでの格安SIMカード販売に関する取り組みを紹介した。

photophoto 「今年はSIMフリー元年」と語るヨドバシカメラの日野氏(写真=左)は、写真を交えて店舗でのSIMフリーへの取り組みを紹介
photo ティーガイアのスマホグッズショップ「Smart Labo なんば戎橋店」(大阪市)には、8月下旬にFREETELコーナーが設置される

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