現在、NTTドコモのスマートフォンを使っているのですが、通信料金を節約するために「格安SIM」に乗り換えようと検討をしています。しかし、ドコモの「dマガジン」や「dアニメストア」が使えなくなるのは辛いです。格安SIMでも、ドコモのサービスだけを継続して契約することはできないでしょうか。
ドコモのサービス類の一部は、格安SIMでも使えます。
(ITmedia Mobile編集部 井上)
大手キャリアの料金が高いという理由で、MVNO(仮想移動体通信事業者)が提供する、いわゆる「格安SIM」への乗換を検討する人が増えています。しかし、この質問者のように「大手キャリアが提供するサービス・コンテンツ(以下、まとめて「サービス類」)が使えなくなると困る」ということで二の足を踏んでいる人も少なくありません。
今回の質問者は、ドコモをお使いということですが、一定の条件を満たせば、ドコモのサービス類の一部を再契約(継続利用)できます。もちろん、乗り換え後にサービス類の一部を新規契約することも可能です。ドコモからの乗り換えを前提に、以下に必要な手順を記します。
ドコモのサービス類の多くは「dアカウント」(旧「docomo ID」)と結び付けて契約するようになっています。dアカウントを利用するサービスには、ドコモの回線契約が必須なものと、不要なものがあります。格安SIMで利用できるのは、ドコモの回線契約が不要なdアカウント対応サービス類です。主な対応サービス類は以下のリンクから確認できます。
質問者が利用しているdマガジン、dアニメストアはもちろん、「dTV」「dミュージック」「dヒッツ」「dグルメ」「dブック」など、「d」で始まるサービスの多くに対応しています。もしも、非対応のサービスを利用している場合は、代替手段を検討してみてください。
先述の通り、ドコモのサービス類の多くはdアカウントと結び付いているため、使っているならdアカウントも持っているはずです。
まず、自分のdアカウントと、それに対するパスワードを確認しましょう。IDやパスワードを忘れてしまった場合は、「dアカウントメニュー」から確認できます。「spモード」「iモード」対応の端末や「mopera U」に接続中のPCなどからは、ネットワーク暗証番号を使って確認できます。
もしも、上記の方法でID・パスワードを確認できない場合は、以下のリンクを確認してください。“最後の手段”として、ドコモショップでIDとパスワードを確認(再発行)することもできますが、トラブルを避けるために解約する前に問い合わせることを強くお勧めします。
dアカウントとパスワードが確認できたら、とりあえずの準備は完了です。格安SIMへの乗り換え後、次の手順に進みます。
MNP(携帯電話番号ポータビリティ)による自動解約を含め、ドコモを解約した日から200日以内にdアカウントの継続手続きを行います。手続きは簡単で、先述のdアカウントメニューからログイン操作を行い、画面の指示に従うだけです。
ただし、IDが「電話番号@docomo.ne.jp」であった場合は、「電話番号+解約日」という暫定IDに自動変換されます(2016年4月1日に「090-ABCD-EFGH」の番号を解約した場合の暫定IDは「090ABCDEFGH20160401」)。
また、IDがドコモメールのアドレス(上記のケースも含む)、携帯電話番号、任意の文字列のいずれかである場合は、新しいメールアドレスをIDとして設定する必要があります。
dアカウントの継続利用手続きが完了したら、今まで利用していたサービス類を再契約しましょう。アプリから手続きできるものもあれば、Webページから手続きするものもあります。再契約にあたっては、月額・都度課金が発生するサービス類ではクレジットカードの登録が必要です。
なお、再契約(契約継続)する前の利用履歴や購入したコンテンツなどの取り扱いは、サービス類によって異なります。不明点がある場合は、サービス類の問い合わせ窓口に問い合わせてください。
「格安SIM Q&A」では、読者の皆様から格安SIMにまつわる質問を受け付けています。「そもそも格安SIMとは?」という初歩的な質問から、「あのサービスの使い勝手はどうなのか」という突っ込んだ質問まで、何でもOKです。編集部で可能な限りお答えします。皆さんのご質問をお待ちしています!
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