Galaxy S7/S7 edgeは何が変わったのか? 防水/microSDスロット復活の経緯は?:開発陣に聞く(2/2 ページ)

» 2016年05月06日 19時15分 公開
[田中聡,ITmedia]
前のページへ 1|2       

Galaxy S7、S7 edge、Noteシリーズのすみ分け

 Galaxy S6/S6 edgeと同様に今回もS7/S7 edgeの2モデルに分けたのは「プレミアム端末も、いろいろなユーザーがいて、さまざまなニーズが出ている。こうしたニーズに応えるために、エッジ機能やディスプレイサイズで差別化を図ったため」とソ氏は説明する。ディスプレイサイズはS6/S6 edgeは5.1型で統一していたが、S7シリーズではS7が5.1型だがS7 edgeは5.5型にサイズアップした。

 この理由についてソ氏は「プレミアムスマートフォン市場自体のニーズが細かくなってきているので、それを反映した結果、ディスプレイサイズやバッテリーサイズを調整した。Galaxy S7 edgeを使うのはトレンドに敏感な人たちなので、トレンドに合わせた」と話す。確かにGalaxy S7 edgeは5.5型ながら幅は73ミリに抑えており(S6 edgeは70ミリ)、片手でも持てるサイズ感といえる。

Galaxy S7/S7 edge 「Galaxy S7 edge」のゴールドプラチナ。左右の縁がないため、5.5型でも片手で持ちやすい

 一方でGALAXY Noteシリーズは5.7型のディスプレイを搭載したモデルが多く、Noteシリーズと競合することも懸念される。例年のサイクルを考えると、2016年夏にはNoteシリーズの新モデル(GALAXY Note 6?)が発売されるはずだが、差別化を図れるのだろうか。ソ氏は「Noteユーザーは大画面を理由に購入しているほか、ペンの機能がいいと思って購入している人たちも多いので、Galaxy S7 edgeがNoteユーザーを奪うことはないと考えている」と話すが、Noteシリーズの「大画面」という特徴が、Galaxy S7 edgeによって揺らいでしまったことは否めない。実際、ソ氏は「プレミアムなスマートフォンに対する細かいニーズが出ているので、ユーザーが使用する形を考えて、どれが最適かを悩んでいる」と明かす。

 各社のハイエンドスマホを見渡すと、iPhone 6s PlusやXperia Z5 Premiumなども5.5型なので、画面サイズで差別化を図るのなら、6型以上でないと難しいかもしれない。

VR機器との連携も強化

 海外ではSamsungのヘッドマウントディスプレイ「Gear VR」(日本では約1万5000円)を、Galaxy S7/S7 edgeにバンドルしていることが大きな話題を呼んでおり、これがS7/S7 edgeの好調な売れ行きを後押ししていることは間違いない。また、195度の魚眼レンズ付きの1500万画素カメラを2つ搭載し、撮影した映像をGear VRに装着したGalaxyスマホで楽しめる「Gear 360」の発売も予定している。Samsungは、スマートフォンを軸としながら、こうした周辺機器も強化していく構えだ。「周辺機器の担当者も同じチームに所属しているので、いつも話し合いながら、同じ方向に行くようにしている」(ソ氏)。

 地下鉄の蚕室(チャムシル)駅から直結している場所にあるGalaxy Studioでは、Gear VRを体験できる“VRシアター”を用意しており、4つのシートに座って来店者が自由にGear VRを試せる。取材で訪れたときはジェットコースターのコンテンツを体験したが、乗り物が動き出すと連動して椅子も動き、本物のジェットコースターに乗っているような感覚を味わえた。韓国で4席用意しているのはこの店舗のみだが、弘大(ホンデ)にあるSamsung専門店の「Samsungデジタルプラザ」にも1席設置している。VRは体験しないとその面白さは分からない。日本でもGear VRのバンドルや、VRシアターの展開などを期待したい。

Galaxy S7/S7 edge 迫力あるジェットコースターをGear VRで体験できるVRシアター
Galaxy S7/S7 edge Samsungデジタルプラザにも1席用意されているが、1人で体験するのはちょっと恥ずかしい?

その他、ハードウェアの疑問

 GoogleのNexusシリーズを中心に、徐々に対応機種が増えているUSB Type-Cの搭載は、Galaxy S7/S7 edgeでは見送られた。この点については「技術的なハードルはないが、まだ市場に出回っている(充電関連の)アクセサリー類が準備できていないと判断したため」とソ氏は答える。「ユーザーが不便に感じてはいけないので、(対応端末と)アクセサリーのエコ(システム)が両立しないといけない」(同氏)

 プロセッサはSamsungの「Exynos(8コア)」とQualcommの「Snapdragon 820(4コア)」を採用する2タイプがあり、投入する地域によって異なる。あえて2タイプを採用したのは、「地域によってネットワーク環境が異なり、ネットワーク環境に合ったものを選んでいるため」(ソ氏)。コア数が違うこともあり、パフォーマンスの差が気になるところだが、「性能は同等で、ネットワーク環境に重点を置いている」(ソ氏)とのこと。

 Galaxy S7/S7 edgeのSIMスロットは、地域によっては2枚の同時利用ができるデュアルタイプが投入されるが、利用できるのは2G/4Gのみ。「2G/4Gを3G/4Gにしてほしいという要望があるのは重々承知しているが、企画段階で各地域の状況を調査して搭載できるよう準備している」とソ氏は説明する。日本ではシングルSIMのモデルが多いが、「日本だから難しい設計になっているわけではない」とのこと。

 次回はカメラ機能の強化ポイントについて聞いていく。

(取材協力:サムスン電子ジャパン)

前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年10月26日 更新
  1. 「Androidのマイナンバーカード」がスタートするもフル機能対応機種が少ない件 ポイントは「StrongBox」という仕組み (2026年10月24日)
  2. ダイソーで1100円の「USB Type-C to HDMIケーブル」でスマホの画面をテレビに映すとどうなる? 対応機種なら試してみる価値あり (2026年10月24日)
  3. 「iPhone Duo」はLINEもポケモンGOも“黒い”余白だらけ? 日本の定番アプリは未対応が多く (2026年10月23日)
  4. 進化した「Siri AI」で感じた、iPhoneの操作を一変させる実力 「AI出遅れ」の汚名返上なるか (2026年10月24日)
  5. デジタル庁が「Androidのマイナンバーカード」対応機種を公表 属性証明機能を使える機種は限定的 (2026年10月19日)
  6. iPhone Duoを使って痛感した「Face ID」のありがたさ 充電スタンドに置いたまま通知が見られない不便さに苦しむ (2026年10月24日)
  7. JR東日本「分かりにくい」新幹線券売機を改善へ なぜ、スマホではなく「駅での最短1分購入」を実現? (2026年07月04日)
  8. ダイソーで330円の「人感・明暗センサーLEDバーライト(Type-C)」が意外と便利 1人暮らしの帰宅時や非常灯に便利  (2026年07月18日)
  9. きょう発売の「iPhone Duo」、Apple 表参道でゲットしてきた 早速開封レポート (2026年10月23日)
  10. 【ニトリ】599円の「マルチスタンド」 スマホやタブレットのキッチン利用も便利 (2026年10月25日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー