Huaweiのブースは、招待客や事前にアポイントを入れてある関係者のみが入場できる体制で、メディアが取材できる時間帯にも制約があった。
ただし、誰もが見られるオープンの展示コーナーもあり、日本でも発売中のHUAWEI P10シリーズや、MateBookシリーズなどが展示されていた。そこには、中国で発表されたばかりという「honor 9」もあった。
honor 9は、5.15型のフルHDディスプレイを搭載。honor 8と同じく背面にデュアルレンズのカメラを搭載しているが、2000万画素+1200万画素に画素数が向上。背面パネルに曲面ガラスを施すなど、デザインの質感がグレードアップしていた。人物をいろいろな向きで撮影して、3D画像にしたり、動くアバターを作成できたりといった、遊べる機能も強化されていた。これらも、中国の若いユーザーの需要に応えてのことだろう。
honor 9の中国での価格は2299元(約3万8000円)とのことで、HUAWEI P10よりも格段に安いことも特徴。honorシリーズは日本では楽天モバイルが独占販売しており、このhonor 9が発売されることも期待したい。
中国メーカー製のハイエンドスマホは「デュアルカメラ」と「高画素インカメラ」がトレンドになっていた。中国では、自撮りの人気に加えて、ライブ配信もブームになっており、日本以上にインカメラの画質にこだわる人が多いようだ。
Gionee(金立)が5月に発表したばかりの「S10L」は、アウトカメラが1600万画素+800万画素、インカメラが2000万画素+800万画素という、両面にデュアルカメラを備えたスマホだ。インカメラ側は、いわゆる“美人モード”で撮れるほか、広角レンズで大勢でのセルフィーにも適しているという。
なお2016年、中国でのシェアが1位になり、世界シェアも4位に達したことで話題になったOPPOは、最新モデルの「R11/R11 Plus」のみを展示。背面が2000万画素+1600万画素のデュアルカメラを搭載。インカメラは2000万画素で、「前でも後ろでもきれいに撮れる」がセールスポイント。5.5型のフルHDディスプレイを搭載するR11は、厚さが6.8mmと薄く、シンプルなデザインや操作性も多くの人に受け入れられる印象を受けた。
中国でのシェアが3位(ちなみに2位はHuawei)のVivoが、最新フラグシップとして展示していたのが「X9/X9 Plus」。背面は1600万画素カメラが1つだが、前面に2000万画素と800万画素のデュアルカメラを備えていることがセールスポイント。自撮りした画像の背景ボケを後から調整できるのが利点だ。
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