iPhone 8はカメラ自体も進化しているけど、それ以上に画像処理の進化がデカい。A11バイオニックチップの威力だ。
(たぶん)それを駆使したのがiPhone 8 Plusのポートレートライティング機能。これは今のところiPhone 8 Plusのみ(iPhone 7 PlusをiOS11化しても使えない)だ。
ポートレートモードはiPhone 7 Plusでおなじみですな。簡単にいえば、望遠カメラを使い、望遠カメラと広角カメラの微妙な視差(カメラの位置がずれていることによる写りのズレ)を使って被写体を立体的に捉え、背景をぼかす技術。
iOS 10のときは「βバージョン」扱いだったが、iOS 11になって「β」が取れた。おめでとうございます。
で、その応用編として新たにβバージョンとして追加されたのが「ポートレートライティング」。被写体を立体的に捉えることで、もう一歩踏み込んだ処理をしてくれる機能だ。
分かりやすいようスクリーンショットで比較。まずはポートレート機能のオンオフから。
さらにライティングを施してみる。用意されたのは、スタジオ照明・輪郭強調照明・ステージ照明・ステージ照明(モノクロ)の4つだ。
スタジオ照明は、スタジオで人物を撮るときの一般的なライティングで「強い影が出ないよう顔全体に柔らかく光を当てる」もの。
輪郭強調照明は顔の左右に影を付けて立体感を出すライティング。
残る2つはちょっと特殊。ステージ上でスポットライトを浴びたイメージ。強烈なスポットライトなので背景は真っ黒に沈んでいる。それをさらにモノクロにしたのがステージ照明(モノ)。こっちはカッコつけたプロフィール写真によさげ。
スタジオ照明や輪郭強調照明は撮影時にリアルタイムで効果が分かるが、ステージ照明はライトが当たるエリアが丸く示されるので、そこに顔が入るように撮るといい。
顔は正面じゃなくてもいいしカメラも横位置でもいい。ステージ照明モードにすると、ちゃんと顔だけじゃなくて体も認識しているのだってことが分かる。
被写体との距離をちゃんと保っていれば(遠すぎたり近すぎたりするのはダメ)、被写体は何でもOKだ。
あとから編集できるので、望遠カメラ代わりに気楽に使ってもOKな機能だ。特にスタジオ照明はメインの被写体をちょっと明るくしてくれるので重宝する。
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