「Google Home」と「Clova WAVE」は何が違う? 2社の戦略を読み解く:石野純也のMobile Eye(2/3 ページ)

» 2017年10月07日 06時00分 公開
[石野純也,ITmedia]

水面下で準備を進め、日本市場への対応を万全にしたGoogle Home

 Google Home自体は2016年に米国で発売されたが、その後、徐々に販路を広げてきた。単なるスピーカーではなく、AIやそこで利用できるサービス、コンテンツなどの準備も国ごとに必要となるため、一気に全世界展開するのは難しい。Googleも、まずは英語圏を中心に、展開国・地域を広げてきた格好だ。日本での発売は、米国から1年以上遅れているが、そのぶん準備は万端といった印象を受けた。

 その1つの例が、サービスやコンテンツ。先に挙げた音楽、動画では、グローバルに展開されるSpotifyやNetflixに加え、auの「うたパス」「ビデオパス」や、ネットラジオサービス「radiko.jp」もGoogle Homeに対応する。最新のニュースを尋ねるとHNKのラジオニュースが流れるなど、ニュースコンテンツも充実している。Actions on Googleは日本で未提供だが、Ameba、楽天レシピ、Yahoo!Map、ホットペッパーグルメなどのサービスが対応を表明。サービスインの段階から“使えるスマートスピーカー”であることを打ち出してきた。

Google Home
Google Home
Google Home 国内パートナーも水面下で開拓しており、幅広い企業が参画する

 丁寧な市場開拓という点では、販路も広い。自社のサイトで直販するだけでなく、ビックカメラやヤマダ電機といった家電量販店での購入も可能。さらに、KDDIやケイ・オプティコムといった通信事業者も、パートナーとしてGoogle Homeを取り扱うことが決定している。ユニークなのはレンタルサービスで、TSUTAYAの一部店舗では800円でGoogle Homeを借りられるようになる。スマートスピーカーは未知のデバイスだけに、まずは試してみたいという人も多いだろう。このようなニーズに応えるには、うってつけのサービスといえそうだ。

Google Home 家電量販店や通信事業者など、リアルな販路を持っているのはGoogleの強みだ

 先に挙げた話者を識別するボイスマッチや、検索機能、Actions on Googleなど、Clova WAVEと比較した際に強みとなる機能も多い。Androidで既にGoogleアシスタントを展開している点も、ユーザーに利用シーンをイメージさせやすくなるため、Googleに優位性があるといえそうだ。一方で、AmazonのAlexaと比較すると、サービスやデバイスの多様性では課題も残る。

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