とはいえ、自作PCパーツの新製品も充実しており、展示コーナーのある店内奥から長時間動かないでデモ機を見つめるユーザーも少なからずいた。その中でも注目を集めていたのはグラフィックスカードとマザーボードの2モデルだ。
グラフィックスカードはGeForce GTX 260搭載の「N260GTX LIGHTNING」だ。5インチベイなどに設置できるコントロールパネル「Air Force」を付属するのが特徴。コントロールパネルはタッチセンサーを搭載しており、指で触れるだけでGPUコアクロックやグラフィックスメモリクロックなど、多彩な項目のオーバークロックができる。
石岡氏は「今はGeForce GTS 250が人気ですが、徐々にGTX 260が主流になると思います。その中でもN260GTX LIGHTNINGのような強力なオプションのあるモデルが人気を得ると思い、国内流通分を可能な限り多く押さえました」と語る。
マザーボードは、Intel X58 Express搭載のハイエンドモデル「Eclipse Plus」。OC耐性を高める働きもある電源回路「DrMOS」やストレージの性能向上が狙える「Drive Booster chip」などの付加機能を搭載しており、連休明けから4万円台後半で登場する予定という。
MSIといえば、2万円前後で6基のメモリスロットを搭載する「X58M」が初回から好調にヒットを飛ばしている。そうした背景もあってか、同社ではCore i7系マザー全体の売れ行きが好調な様子だ。「Core i7系とCore 2系、AMD系で比較すると、現在のマザーボードの売れ行きは5対3対2くらいになります。それだけCore i7の勢いがあるんですよ」(石岡氏)とのこと。
一方で、DDR2とDDR3メモリに対応したSockert AM2マザー「790GX-8D」の試作品も展示しており、今後もインテルとAMDの両陣営で個性的なマザーボードを投入していくと強調していた。


「Eclipse Plus」を紹介する石岡氏(写真=左)。Eclipse Plusの基板(写真=中央)。Eclipse Plusを組み込んだデモ機の回りには終日じっくり観察するユーザーが入れ替わりで張り付いていた(写真=右)当日の4月26日には、すでにゴールデンウィーク向けのキャンペーンを始めたショップが多く、電気街も普段の週末以上の往来があった。それでも、多数の人でにぎわっていたT-ZONE.PC DIY SHOPは「まだまだ本番ではないですね。特に5月2日以降の5連休は、レジ番が数時間処理しっぱなしになるほどになるでしょう。カフェソラーレ リナックスカフェ秋葉原店でもいろいろなメーカーがイベントをやるようなので、楽しみです」と話していた。
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