メモリのバージョンをそろえたところ、見事にシステムが安定した。これでようやく、腰を落ち着けて激アツマシンを堪能できる。
前述のとおり、筆者はPCであまり高負荷な処理を行うことがないのだが、ディスプレイは1920×1200ドットの24型ワイド液晶ディスプレイをデュアルで使っている。仕事柄、複数のアプリケーションを立ち上げて情報整理や文書作成を行うため、どうしても広いデスクトップ環境が必要なのだ。これだけの画面域では、Windows Aeroを有効にするだけで相当な処理能力が求められるが、新たに手にしたマシンではどうだろうか?
オーバークロックしない状態で、Windows エクスペリエンスインデックスがオール5.9、CrystalDiskMark Ver.2.2のシーケンシャルリードが約207Mバイト/秒だったりしたが、そうしたスコアよりも、実際の細々とした処理の速さに驚かされた。
まず、ファイルの圧縮にかかる時間が圧倒的に短く、3Mバイトの画像データ20枚がわずか6秒でZIPファイルになる。電源投入から砂時計が消えるまではわずか36秒で、Adobe Photoshop Elements 7.0も2秒以下で立ち上がる。バックグラウンドで全ストレージのバックアップを行っている最中でも、タスクトレイを見ない限り、それと気づかないほど影響がない。これらは、すべてWindows Aeroを有効にした状態でだ。
とにかく、「画面を眺めながら待つ」という行為が圧倒的に少なくなった。また、10前後のアプリケーションを立ち上げても動作の安定性が揺らぐことはなく、システムに不穏な空気を感じての再起動は一切しなくなった。そのうえ、複数のファンが元気に回転しているにも関わらず、机上に置いたマシン本体からはほとんど騒音が出ていない。これまでPCに対してわずらわしく感じていたすべてが解消されたのだ。


RAMPAGE II GENEに搭載される簡単オーバークロック機能「CPU Level UP」。上位モデルの型番どおりのクロックで動作するが、Core i7 965の場合は「i7-crazy 4.0GHz」まで設定できる(写真=左)。タスクマネージャのパフォーマンス画面。約12Gバイトの物理メモリが認識されている(写真=中央)。1920×1200ドットの全画面表示でソリティアをクリア。トランプが崩れ落ちていく様子もなめらかに表示されていた(写真=右)さて、オーバースペックかと思いきや、筆者のような使い方でも十分にメリットが得られる強力なマシンが手に入った。追加購入のファンを含めたマシンの価格は、計38万3425円。リスク対処の重要性を学んだ授業料の1万3178円を加えると、39万6603円になる計算だ。本当に自腹の企画なのに想定額を10万円ほど上回ってしまったが、今回はなんとか致命傷ですんだのでよしとしよう。
さて、最後に今回の買い物の良かった点と悪かった点をまとめたい。
まとめを見れば分かるように、7対1の大差で、良かった点の“圧倒的勝利”と断ずることができる。さらにいえば、Windows Vistaよりも軽快に動作すると評判のWindows 7がまもなく登場するため、今後のOSアップグレードによって、さらに快適な環境が手に入るというワクワク感が得られるのも良かった点といえるだろう。新OSを待たずに今マシンを組めば、そうした2段構えの喜びがもれなくついてくる。「買いたくなった時が買い時」という言葉は真理だったのだ!
ただし、あまりに無茶な購入計画を立てると、後で強烈な自己嫌悪に陥ることも、経験則で導き出された。いまこうして新しいマシンで原稿を書きながら、なぜかときどきディスプレイが見えづらくなったりするのだが、それが激速マシンを使えるうれし涙のせいだと思いたい。
読者のみなさんは、各自の適正予算をきちんと守って買い物をしたほうがいいかもしれません。それでは、良い連休を!
古田雄介(ふるたゆうすけ)
週末アキバPick UP!を担当するデジタル系ライター。メインPCでは、主に一太郎などを使ったテキスト入力やエクセルによる表計算、インターネットブラウジングやメールチェックなどを行っている。つまり、ごく一般的なPCユーザー。自ブログは古田雄介のブログ。
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