「VAIO type P」Vistaモデルを速攻でWindows XP化したソニーが“P専用XPドライバ”を配布開始(2/2 ページ)

» 2009年06月01日 16時35分 公開
[前橋豪,ITmedia]
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BIOSのアップデートからVAIOソフトウェアの導入まで

 準備が済んだら、BIOSのアップデートから始める。展開したファイルの中にBIOSアップデートのユーティリティが入っており、Vista上でEP0000182976.exeファイルを起動して、画面上の「アップデート」ボタンをクリックするだけでBIOSが更新される。BIOSの更新後はWindowsが自動的にシャットダウンする。

アップデート前のBIOSはバージョン「R1250U3」だった(写真=左)。EP0000182976.exeファイルをダブルクリックで起動し、「アップデート」ボタンを押すと即座にBIOSが更新される(写真=中央)。アップデート後のBIOSはバージョン「R2060U3」とあった(写真=右)

 BIOSを更新した後は、いよいよWindows XP Professional/Home Edition(SP2/SP3)のインストールだ。USB接続の光学ドライブをVAIO type Pに装着して、Windows XPのディスクから通常通りにOSをインストールすればよい。

 SP2適用済みWindows XPのディスクを使った場合、後からSP3にアップデートしないとVAIO専用ソフトウェアがインストールできないので、あらかじめSP3適用済みのWindows XPディスクを作成しておくのも手だ。詳しい手順は割愛するが、Webで検索すればSP3適用済みディスクの作成方法がすぐ見つかるだろう。

Windows XP導入直後のデバイスマネージャ画面。まだ、正しく認識されていないデバイスが見られる

外部記録メディアにある「VAIO\XP_Downgrade\VGN-P」フォルダ内のNetwork.batをダブルクリックして、ネットワークドライバをインストールしてからSP3を適用する。最後にSetup.vbeをダブルクリックすると、ドライバとユーティリティが続けてインストールされる

 Windows XPが無事にインストールできたら、次はネットワークドライバをインストールする。外部記録メディアにある「VAIO\XP_Downgrade\VGN-P」フォルダ内のNetwork.batをダブルクリックすれば、バッヂファイルが自動実行されてネットワークドライバをインストールできる。ネットワークドライバのインストールが完了した後は、外部記録メディアを取り外しておく。

 ここで、Windows XPのSP2をインストールした場合は、Windows Updateを実行してSP3をインストールする。Windows Update経由でSP3にアップデートするため、先にネットワークドライバのインストールが必要だったわけだ。

 Windows XPのSP3環境になったら、再び外部記録メディアを装着し、外部記録メディアにある「VAIO\XP_Downgrade\VGN-P」フォルダ内のSetup.vbeをダブルクリックする。「OS関連およびドライバモジュールのインストールをします。」という画面が表示されるので、「OK」ボタンを押せば、各種ドライバのインストール、および再起動後に各種アプリケーションのインストールが自動で行われる。ドライバインストール時に「新しいハードウェアの検索ウィザードの開始」画面が表示される場合は、キャンセルすればよい。

Windows XP(SP3)化がすべて完了したデスクトップ画面(写真=左)。ワンセグ視聴ソフトの「VAIOモバイルTV」やDVD再生ソフトの「WinDVD for VAIO」、ライティングソフトの「Roxio Easy Media Creator」、省電力ユーティリティの「VAIO省電力設定」や「バッテリいたわり充電モード」、総合ユーティリティの「VAIOの設定」、HDD衝撃保護ユーティリティの「VAIO ハードディスクプロテクション」も自動でインストールされた(写真=中央)。システムのプロパティ画面(写真=右)

Windows XP(SP3)化が完了したデバイスマネージャ画面。今回試した環境では、ドライバ自動インストール後にいくつか認識されていないデバイスがあったが、手動でドライバ更新をして外部メディアの「VAIO\XP_Downgrade\VGN-P\Drivers」以下にあるフォルダを参照することで、すべて問題なく認識された

 これでVAIO type PのWindows XP(SP3)化は完了だ。SP3適用済みのWindows XP Home Editionディスクを使用して、所要時間は2時間程度だった。Windows XPのインストールと最後のドライバ/アプリケーションの導入に時間がかかったものの、大きなトラブルもなく順調にVistaからXPへの移行が行えた。

自己責任と機能制限を承知のうえで、XPのサクサク感を味わいたい人へ

 先日掲載したレビュー記事(Z550+256GバイトSSDもテスト:待望のXP搭載「VAIO type P」を徹底検証する)でも取り上げた通り、Windows XP環境でのVAIO type Pはかなりレスポンスが改善される。

 今回はあえてスペックが低いVista搭載の店頭モデル「VGN-P70H/R」でXP化を試したが、Atom Z520(1.33GHz)、1.8インチ60GバイトHDDの仕様でもOSの操作感で大きな不満を覚えることはなかった。Windows XPプリインストールモデルはメインメモリ容量が1Gバイトだが、Vistaモデルのダウングレードでは2Gバイトのメモリが使えるのもポイントだ。Windows XP Professionalを導入できることに価値を見出すユーザーもいるだろう。

 Vista搭載VAIO type PのWindows XPダウングレードは、メーカーサポートが受けられず、利用できる機能やソフトウェアもかなり制限されるため、万人には決しておすすめしないが、「シンプルな機能しか使わないので、外出先でレスポンスよくモバイルマシンを使いたい」というニーズには非常に有効な手段といえる。XP化後のパフォーマンステストは機会を改めてお届けしたい。

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