富士通の「FMV-BIBLO NW」シリーズは、1366×768ドットの16型ワイド液晶ディスプレイに水冷システム、地上デジタル放送チューナー、サブディスプレイ「タッチスクエア」の搭載を特徴とするハイエンドAVノートPC。PCとしての基本スペックは2009年夏モデルを継承するマイナーチェンジモデルとなるが、OSをWindows 7 Home Premium(32ビット版)に刷新し、タッチスクエアとテレビ機能の使い勝手を向上させた。ラインアップは「NW/E90D」の1モデルで、発売は2009年10月22日。価格はオープン、想定実売価格は20万円前後と予想される。
キーボード上部に配置し、2つめのディスプレイとして機能する「タッチスクエア」は健在だ。タッチスクエアは4型ワイドの480×272ドット表示で、タッチ操作に対応。アプリケーション起動や操作パネルを表示する「ミニリモコンモード」や写真のスライドショー表示機能「フォトビューアーモード」、テレビ放送を表示する「コンパクトテレビモード」、DVDビデオを再生する「コンパクトDVDモード」、辞書検索が行える「電子辞書モード」などに加え、新たに「音楽プレーヤーモード」が備わった。音楽プレーヤーモードは、Windows Media Playerと連動し、楽曲の各種再生操作や楽曲情報の表示が行える。このほか、サブディスプレイへのテレビ・DVDモード切り替え時間「約2秒に短縮」(従来は約8秒)やミニリモコンモードのインタフェース変更など、使い勝手向上のための刷新も図っている。
テレビ機能は、2009年夏モデルの「NW/D90D」に採用した3波対応デジタルチューナーから、地上デジタル放送のみに対応するチューナーに切り替えたが、(発売時価格比較で)約5万円値下げした本体価格や付属するAVリモコンとともに、Windows 7の「Windows Media Center」でデジタル放送の視聴や録画番組の再生できるようになった。
主な仕様は、1366×768ドット表示の16型ワイド液晶ディスプレイ+480×272ドット表示のタッチパネル搭載4型サブディスプレイ、Core 2 Duo P8700(2.53GHz)、4Gバイトメモリ(2Gバイト×2)、500GバイトのHDD、Intel GM45 Expressチップセット内蔵グラフィックス(Intel GMA 4500MHD)、2層BD-R/BD-RE記録対応Blu-ray Discドライブ、地上デジタル放送チューナー×1を搭載。1000BASE-T対応有線LAN、IEEE802.11b/g/n対応無線LAN、USB 2.0×4、eSATA×1、IEEE1934(4ピン)×1、ExpressCard/54スロット×1、SDメモリーカード(SDHC)/メモリースティックPRO対応メモリカード、HDMI出力×1、アナログRGB出力×1などのインタフェースを実装する。
本体サイズは345(幅)×276.5(奥行き)×36.9〜49.4(高さ)ミリ、重量約3.4キロ。約1.1時間駆動するリチウムイオンバッテリーが付属する。
「FMV-BIBLO NW」シリーズ店頭モデルの概要(その1) | ||||||||
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シリーズ名 | モデル名 | タイプ | 従来比較 | CPU | メモリ | HDD | OS | 実売 |
FMV-BIBLO NW | NW/E90D | 2スピンドル | マイナーチェンジ | Core 2 Duo P8700(2.53GHz) | 4096MB(DDR3) | 500GB | 32ビット版 7 Home Premium |
20万円前後 |
「FMV-BIBLO NW」シリーズ店頭モデルの概要(その2) | ||||||||
シリーズ名 | モデル名 | 液晶 | 解像度 | チップセット | 光学ドライブ | GPU | TV機能 | 重量 |
FMV-BIBLO NW | NW/E90D | 16型ワイド +4型ワイド |
1366×768 480×272 |
Intel GM45 | BD-R/RE対応Blu-ray Disc | チップセット内蔵 | 地デジ(Media Center) | 約3.4キロ |
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